昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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香港が死んだ日

今年も半年が過ぎ、折り返し点となった。

その7月1日、産経新聞一面トップは、黒を背景にした「香港は死んだ」とのインパクトのあるニュースだった。f:id:Sadda_Moon:20200701110143j:image

中国政府が香港安全法を強行成立させ、今迄の一国二制度が形骸化されたからだ。

産経新聞はかなりの紙面を割いて、中国の国際社会への約束違反を糾弾していた。

 

EU諸国も中国を批判しているし、急先鋒のアメリカは、経済制裁も辞さない姿勢だ。

明日は我が身の台湾も、蔡英文総統が「一国二制度など実現不可能なことが証明された」とコメントした。

実際に世界中探しても、面と向かって、中国と中国共産党の今回の措置を支持するような非常識な国などないが、抗議もせずに沈黙する国なら存在する。

恐らくはロシアや北朝鮮は、香港市民の不安や苦しみには、全く無関心だろう。

 

しかし、しかしだ。

実はこれは、「何を今更」の話なのだ。

1997年、香港がイギリスから中国に返還され、一国二制度が始まった。

一国二制度は、1984年、香港返還がイギリスと中国で合意された時に、中国の指導者、鄧小平によって提案されたものだ。

しかし一国二制度などは、欺瞞に満ちた、表面を取り繕ったものに過ぎなかった。

 

そもそも鄧小平が、何故こんなありえない制度を提案したのか?

それは当時の中国共産党には、諸外国を相手に正面切って「香港を中国共産党支配下に置く」と言い切れるだけの実力、国力がなかったからだ。

実際に共産主義を嫌って、香港から脱出する香港人が続出していた。

鄧小平は、最終目的の香港の中国領土化が達成できるのなら「一歩前進。二歩後退」程度の妥協などは朝飯前なので、それを如何にも耳触りの良い「一国二制度」の言葉で、世間体を繕い、中国の本心をカムフラージュしただけのことだ。

 

冷静に考えて欲しい。

それまでイギリスの統治下で、政治的にも文化的にも自由を満喫してきた香港人が、共産党一党独裁の中国政府に従えるはずなどないではないか。

つまり、香港の一国二制度など、将に砂上の楼閣でしかなく、中国の国際的地位が上がれば、香港の自由などすぐになくなってしまう運命だったのだ。

 

だから、香港の自由が中国共産党に侵害されるのは、ある意味では歴史の必然だ。

中国にとっては、今回の香港国家安全法は、既に手に入れていた香港を、文字通り名実ともに自分のモノにしただけのことだ。

そして当然次の狙いとして、台湾を一国二制度の美名で中国のモノにし、続いて南沙諸島に勢力範囲を拡大していくに違いない。

当然ながら、中国のその動きにのターゲットには、沖縄を含まれている。

日本にとっても、今回の香港問題は他人事ではない。

 

中国は、その膨大な人口を背景に、今や世界第二位の経済大国と化した。

共産主義には与しなくても、中国との貿易強化を熱望する諸外国は多い。

そして、我が日本と言えども、その類の国家の例外ではない。

中国共産党の首魁、習近平国賓招待は、猖獗を極めた武漢肺炎の所為で延期になったが、何とか実現させようと暗躍する日本の政治家や経済人が後を絶たない。

しかし全体主義共産主義と、自由競争が前提の資本主義は絶対に共存できないのだ。

 

問題はそんな強権体質の中国を、国際社会はどう受け止め、どう対処するかだ。

中国とは、諸問題を対話で解決することは不可能だ。

何故なら、中国の最優先事項は共産党一党独裁を永続だが、それは自由主義国家にとっては、絶対に認めることができない政治体制だからだ。

実は香港国家法成立の中で、最も具体的且つ効果的な対応をしたのは、アメリカのトランプ政権で、ポンペオ国務長官が間髪を入れず「香港への優遇策見直し」に言及した。

 

日本の取るべき対中国姿勢は、国際的に連携して、アメリカに続いて中国に経済圧力を加えることに尽きる。

日本にとっての喫緊の課題は、差し迫った中国の沖縄侵略工作を防ぐことであり、中国人による日本国土買い占めを防ぐことでもある、

爆買いを期待して、中国からの観光客を招致するなど、国益上は大マイナスだ。

ましてや、一時的、短期的な利益に惑わされた、習近平来日などもってのほかだ。

出戻り議員の査定簿

完全無欠な人間はいないし、誰しも過去に遡れば一つや二つ過ちを犯しているはずだ。

 

アダムとイブがその嚆矢で、「食べてはいけません」と諭されていたリンゴを食べて、神の世界を追放されたくらいだ。

人間は、そんな大失敗を仕出かした、アダムとイブの子孫なのだから、数多くの間違いを犯すに決まっている。

問題は、そんな大失敗を反省し、教訓にして、次にどう生かすかにある。

人生で数多く失敗を重ねてきた、失敗のスペシャリストである当方の発言だけに、何時にも増して重たいものがある。(はずだ)

 

政治の世界でも、過去に自慢できない失敗をした政治家がいる。

自民党支持者にとっては、自民党を離党し、新党に走った連中がそれだ。

長期政権だった自民党内部に、奢りと綻びが生じているとの主張はそうかもしれない。

しかしそれを、「だから自民党はダメだ」と切り捨て、新党結成に走った連中は、悉く軽佻浮薄な政治家だった。

 

古くは1976年の、新自由クラブ

この政党が旗揚げしたのは、田中角栄のカネ塗れ政治が批判されていた時期で、その新鮮なイメージに、金権体質の自民党の対抗勢力として大いに期待が集まった。

しかし所詮は、人気目的の寄せ集め集団でしかなく、結党直後から路線対立が起き、その物珍しさの賞味期限が切れると、わずか10年で解党となった。

その結党メンバーは、河野洋平西岡武夫山口敏夫など、親中国議員が中心だった。

とりわけ河野洋平は、その後の人材不足から自民党総裁にまでなるが、今も悪影響が残る「河野談話」で、国益を大きく毀損した国賊議員の筆頭だ。

 

新自由クラブの失敗から、暫く新党など鳴りを潜めたが、1992年に元自民党員で熊本県知事のお殿様、細川護熙日本新党を立ち上げた。

そこに馳せ参じたのが、小池百合子枝野幸男海江田万里前原誠司野田佳彦)。

( )内は野党議員

翌年の1993年には、派閥の跡目相続を巡って、自民党最大派閥だった田中派(当時は竹下派)の内部分裂で、負けた側の小沢一郎一派が、新生党を立ち上げた。

この時、自民党から小沢についていった主だった政治家で、その後、自民党への出戻り組は、二階俊博石破茂。船田元、扇千景。(野党は松沢成文岡田克也)。

武村正義鳩山由紀夫と一緒に新党さきがけをつくったのが、岩屋毅

 

このメンバーを見れば、もうお気づきだろう。

左様!ろくでもない議員ばかりだ。

野党は今でも、看板書き換えだけの新党作りがお盛んで、その中心人物が多い。

一方の自民党への復帰議員は悉く役立たずで、政権の足を引っ張る政治家ばかりだ。

 

野党合流の新党、民主党が、選挙に大勝して、政権交代となったのは2009年。

わずか三年で下野した今の野党連中は、その後、今に至るも政党運営に行き詰まる度に、新党に逃げ込む目晦まし作戦を続行中で、指導者は必然的に新党経験者となる。

その結果、全く新鮮味のない連中が、くっついたり離れたりしているだけになり、有権者には今までの政党と新党との区別がつかない。

その為、例え与党が失敗しても野党の信頼感に繋がらず、支持率は低迷したままだ。

 

一方の、与党自民党の出戻り議員はと言えば、こちらもまた惨憺たる状況だ。

出戻り後に、与党内で派閥領袖の実力者になっても、新党に走ったDNAが抜けず、しかもお山の大将気分で、事あるごとに政権の足を引っ張り続ける。

幹事長の座を、自派勢力拡大だけ利用する二階俊博、政権の後ろからの狙撃手、石破茂や船田元がそうで、自分勝手な言動が目についてしまうのだ。

派閥の領袖ではないが、領袖に取り入ることで生きてきた小池百合子は、都知事として、そして希望の党立ち上げ(失敗)で、自民党の足を引っ張っている。

パチンコ族議員岩屋毅は、小池百合子と並ぶ、最悪防衛大臣と評価されている。

 

与野党を問わず出戻り組では誰一人、過去の失敗を糧として、尊敬され慕われる政治家に生まれ変わった議員など見受けられない。

どれもこれも、どうにもこうにも、役立たずのクズ政治家ばかりだ。

これはいったい、何を表しているのか?

 

新党に走った政治家には、二つの共通項がある。

古巣に居場所がなくなったか、目立ちたがりでパフォーマンス重視の政治家だ。

政治家が、自分の信念を貫き通すことは難しく、外部環境だけでなく、党内部にも様々な障害が待ち受けていることは想像に難くない。

そんな時に地道な努力を放棄すると、手っ取り早く新党結成で目立ちたくなる。

そして一度でも、そんな成功体験をしてしまった政治家には、古巣に戻って、雑巾がけからやり直す忍耐などないのだ。

 

自分が所属した政党に逆風が吹いている時、手っ取り早く新党に逃げこんだ議員なら、何時また裏切るのかと不安がられ、仲間から信頼されないのはやむを得ない。

それでも出戻った以上、新党に走った過去は間違っていたと総括したに違いない。

それなら、日々の努力で信頼を取り戻すしかないのだが、果たして、出戻り議員たちに、それほどの根性があるのだろうか。

新党ブームに踊った連中は、どうしても色眼鏡で見られるが、それは身から出た錆

上念司への疑問

東京都知事候補者の桜井誠が、放送中の虎ノ門ニュースに押しかけ、出演中だった上念司に窓越しに抗議したことがニュースになった。

そのことには賛否両論があるが、ヘイトスピーチを考え直すきっかけにはなった。

 

上念は桜井の過去の発言に、「これは酷いヘイトだ」を連発して、桜井を批判した。

上念は「ヘイトスピーチは絶対悪だ」との思い込みを前提に発音している。

ヘイトスピーチ規制法と言う法律までできたのだから、「ヘイトは悪い」との理屈は成り立つかもしれない。

しかしこの法律の成立に尽力した連中の大半は、サヨク勢力だった。(除:西田昌司

 

俗にヘイトスピーチ規制法は、正式には「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」と言われる。

だから全ての外国人への悪口は、規制されるはずだ。

しかし現実には「朝鮮人は出ていけ」はヘイトだが、沖縄基地反対派の「ヤンキー・ゴー・ホーム」は禁止されない、

要はこの法律は、朝鮮人に対する悪口を禁止するために、作られたようなものなのだ。

 

確かに、日本人が悪口を言うとしたら、その大半が朝鮮人相手だ。

それにはそれなりの理由があり、北朝鮮、韓国の日本への悪口雑言の方こそ、明らかにヘイトスピーチ規制法に違反している。

韓国の反日デモでは、安倍首相の写真を毀損したり、燃やしたりする光景は当たり前で、天皇陛下への侮辱すら平然と仕出かす。

そんな反日国家で、日本の象徴や国家元首への敬意など微塵もない国に対して、日本人がアレルギーを持つのもまた、至極自然の成り行きだ。

 

そんな時にサヨク識者どもは、「日本はその昔、韓国、中国にヒドイことをしたから反省と謝罪が必要なのだ」と力説する。

その言葉自体への反論はあるが、百歩はおろか一万歩以上譲っても、「では日本はこの両国から、無間地獄でカネをむしり取られるのか」との疑問が出てくる。

そんな国際関係など、ありえないし、あってはならない。

 

しかもこの法律は、サヨク勢力が命より大好きな、日本国憲法に抵触している。

憲法では、「言論の自由」を基本的人権として保障している。

その憲法で保障された権利よりも、外国人への悪態禁止が重要なのか!

ところが日本では、そんな憲法違反のバカげた論理がまかり通り、その結果朝鮮人(と中国人)を言葉で批判するだけで、ヘイトスピーチ規制法違反と決めつけられる。

バカバカしくて、やってられないではないか!

しかし上念司は、そんな法律を盾に、桜井誠を徹底的にこき下ろしているのだ。

 

では、上念のもう一つの「日韓断交なんてできっこない、日韓断交なんて言うヤツは大バカ者だ」発言の方はどうだろう。

実は上念論法でいけば、当方なんぞも「大バカ者」集団の片隅にいることになる。

当方は、あんな反日に凝固まった韓国(含:北朝鮮)とは、国同士が信頼し合う関係などありえないと確信するので、一日も早い日韓断交を願っている。

しかしそんな韓国、北朝鮮が大嫌いな当方ですら、日韓断交までの道のりは、決して平たんではないことを覚悟はしていた。

あの、「偉大な」文在寅が、出現するまでは!

 

しかし三年前、トンデモ大統領が続出してきた韓国憲政史上にすら、その名、しかも悪名を残すに違いない「偉大な」文在寅が、彗星のように登場し大統領に就任したのだ。

この文在寅は、「共に民主党」所属の国会議員で、元は人権派弁護士とのこと。

そして韓国大統領としての能力は、日本憲政史上最低最悪の、鳩山由紀夫菅直人を足して二で割った程度で、監獄国家北朝鮮の首魁、金正恩ですら呆れるアホポン野郎だ。

文在寅は、そのアホさ加減は鳩山譲り、サヨク加減は管譲りと、日本の「共に元民主党」元首相を韓国で忠実に再現したような、恐ろしいほどの超低レベルなのだ。

その結果、安倍首相から完全にシカトされ、トランプ大統領から不信感を持たれ、習近平からは相手にされず、唯一頼みの綱の北朝鮮金正恩、金与正兄弟からは、これ以上ないほどの罵詈雑言を浴びせられている。

 

文在寅の基本方針、「反日嫌米親北媚中」のどれ一つうまくいかない。

日韓断交を夢見る人たちにとって、文在寅ほど、無能だけど役に立つ可能性がある大統領は、空前であることは間違いなく、恐らくは絶後と思われる。

文在寅がいる限り、上念の言う「日韓断交なんかあり得ない」こともないし、「日韓断交と言うヤツは大バカ者」でもないのだ。

千載一遇のチャンスとは将にこのことで、日韓断交派にとっては狂喜乱舞する事態だ、

 

上念は、一応は保守派の論客だと言われている。

しかしあのサヨク芸人、村本大輔を見どころがあると擁護する一方で、桜井誠レイシストと切り捨てる。

妙チキリんなダブルスタンダードに陥った上念など、もはや不要で得るモノもない。

当方、Twitterのフォローから、上念司を外した。

安倍首相を語る

実は、安倍首相とは入魂の間柄、いわゆるポン友だ。

何せ、今を去ること30年ほど前、親しく会話したことがあるからだ。

場所は、ある顧客の東北地方新工場の落成式。

当時の安倍晋三君は、父上、安倍慎太郎議員の秘書。

そこで、オヤジの後援会会員だった顧客の祝い事に、オヤジの代理で出席していた。

 

偶然、安倍君と席が隣り合わせになったので、先輩面で声をかけた、

 当方「安倍君も、いずれは選挙に出るの?」

 安倍「ハイ、そうなると思います」

 当方「フ~ン、大変だね、頑張ってよ」

 安倍「ハイ、ありがとうございます」

大変オ忙しい安倍首相だから、ひょっとしたら当方の心温まる励ましを「うっかり失念している」可能性がない訳でもないかも知れない、との懸念がない訳ではない

だが当方は、「安倍君はなかなかに礼儀正しい若者だった」と、好印象で覚えている。

 

その運命の出会いから20年。

年月の経過と環境の変化が、二人の運命をドラマテック、ドラステックに変えた。

片一方の若者は、苦労と努力を重ねた結果、日本国総理大臣にまで上り詰めた。

あの時の「励まし」が、彼の辛い時期の心の支えになった可能性がない訳でもないかも知れない。

もう一方の、激励した側の初老間近の若者は、大した苦労も努力もなく平凡な会社員人生を歩み、今や瘋癲老人と化して、連日愚にも付かぬことでくだを巻いている。

偶然隣り合わせた二人の運命が、後にそれほど大きな差になることを、いったい誰が予測できただろうか?

 

その安倍首相だが、過去の首相経験者の中では、圧倒的に毀誉褒貶が激しく、特にヒダリ巻き連中からは目の敵にされている。

最近には並ぶ者なく、過去を紐解いても、祖父、岸信介が匹敵するだけだ。

これは好き嫌いは別として、安倍晋三君が、首相として働いていることを表している。

民主主義の世の中で、首相たるものが何かをやると、必ず賛否両論を巻き起こす。

だから、評価の差が激しい人ほど、国家にとって重大な決断をした人なのだ。

 

安倍首相の肯定派は、今迄中国、韓国から煮え湯を飲まされたと感じている人たちだ。

少なくとも安倍首相は、韓国、中国に腰砕け続きだった過去の首相に比べて、両国に毅然とした態度をとったことが、何回かはある

それだけでも、「臭いものに蓋」で逃げ回った、今迄の首相連中とはエラク違う。

勿論、国際外交なので、日本の言い分が100%通ることはなく、その都度、保守派からも、「安倍首相は弱腰だ」と批判されることはあった。

だが総じて、「そうは言っても、対両国の外交では頑張っている」と見做されている、

 

反対派は、安倍首相の全部が嫌いな連中だ。

やること成すこと、箸の上げ下げまで気に入らないし、安倍首相が掲げる政策の全てに反対するだけでなく、人品骨柄にまでイチャモンをつけている。

そんな反対派の意見を冷静に分析すると、大きく二種類に分けられる。

 

一つは、「安倍首相はアタマが悪い」との、人格否定の指摘だ。

安倍晋三君は、高校時代から東大生の平沢勝栄を家庭教師につけても、東大はおろか、慶応大学にも受からなかったらしい。

助平爺ィ前川喜平の一の子分、東大卒の寺脇研が嬉しそうにそんな悪口を言っていた。

そんな学歴故に、秘書時代の安倍晋三君は、霞が関官僚から差別されたらしく、その時の反骨心から、反官僚意識が強まったと聞いたことがある。

首相になっても、漢字を読み違えたり、官僚の答弁書を丸読みするだけで、自分の言葉を持たないバカとか言われた。

しかし前川や寺脇のように、こんな悪口を言うヤツこそ、偏差値至上主義の愚か者だ。

実際の国会や海外首脳とのやり取りを聞けば、安倍首相の答弁や主張が如何に安定しているかが分かるのだから、決してアタマが悪いわけではないのだ。

 

もう一つの批判は、「安倍首相のやってきたことは胡散臭い」だ。

これは、最近のモリカケ問題、桜を見る会、黒川検事定年延長問題で大騒ぎとなった。

いずれも反対派は、安倍首相、明恵夫人を、根拠もないのに嘘つき呼ばわりしたり、不正塗れの極悪政治家との強い思い込みがあり、当事者の説明など聞く耳を持たない。

これこそ、反安倍マスコミ勢力が、全力を挙げてネガティブ情報を発信し続け、世論操作した結果だが、実際は全く証拠ゼロの、「為にするキャンペーン」でしかなかった。

インチキ情報に踊らされているのに、印象だけは強烈に残っているので、反対派は「安倍は絶対に怪しい」との妙な確信に凝固まっている。

だから、安倍首相肯定派がいくらこんな連中と議論しても、全てが徒労に終わる。

 

昔は、マスコミからの情報しかなかったので、反安倍派寄りの見解が主流だった。

60年安保、70年安保闘争などがその典型で、政府の方針通りなら日本はすぐに戦争に巻き込まれると危機感を煽られ、多くの人がそんな不安を抱いて安保反対を叫んだ。

しかし、インターネットのが普及が、世の中を変えてしまった。

大手マスコミに独占されていた情報を、自分で取捨選択できる時代に変わったのだ。

今やネットの世界には、個人の責任で判断が可能な、虚々実々の情報が溢れているので、その中のどれが信頼でき、どれがフェイクかを見分ける能力が必要となる。

そんなことを繰り返すうちに、マスコミの欺瞞性を知ることにもなった。

 

そんな時代に、いずれの意見を採用するかの結論は、選挙で決着をつけるしかない。

僕のような、安倍首相とは「昔馴染み」で、且つ安倍政権を支持してきた右寄り人間は、その選挙で安倍政権支持派が多数を占めることを願っている。

そして、せめて反日勢力に一太刀と、及ばずながらも日々努力している。

虚構の政治家、小池百合子について

ベストセラーになった「女帝 小池百合子」をやっと入手し、勇んで読んだ。

 

だがこの本は、読めば読むほど、陰々滅々とした気分になる。

小池百合子は、政治家より以前に人間として問題がある」ことを表すエピソードが、これでもかとばかりに連続して、しかも丹念に描写されている。

そんな事実を目の当たりにすると、精一杯の虚勢を張っている小池に対して、むしろ憐憫の情が湧いてきて、読み続けることが辛くなってしまう。

 

百田尚樹の著書に「モンスター」がある。

生まれつきの容姿が醜く、差別され阻害されて育った女が、整形手術で絶世の美女に生まれ変わり、過去に自分をイジメた連中に復讐を果たす。

そんなストーリーだったと思うが、小池百合子はこの主人公そのものなのだ。

むしろ百田尚樹が、今日の小池百合子を予言していたとも思えるほどだ。

ただ小説なら作家の筆一ツで、明日に希望があるエンディングにすることができる。

しかし、自作自演の小池百合子劇場は、現在進行形であり、そのエンディングは、小池本人ですら見通せない底なし沼の可能性が高いのだ。

 

勿論、この「女帝 小池百合子」に書かれていることの全てが、事実とは限らない、

この本の筆者の、思い過ごしもあるだろうし、証言した人の記憶違いもあるだろう。

しかし、この本に書かれている全てがウソでなければ、言い換えれば、ほんの一部でも事実なら、小池百合子は全く信頼に値しない、極めて品性下劣な人間だと分かってしまう。

そんなヤツが、東京都知事として権勢を奮ってきた。

思い起こせば四年前、都知事選に大勝した小池が最初に手掛けたのが、大向こうの受けを狙った、築地市場移転見直しだった。

東京都が長年に亘って関係者を説得し、やっと合意に至った、築地市場豊洲移転だったが、小池は政治的思惑から白紙見直しを主張した。

そこで行われたのは、旧弊のブラックボックスを打破するとの勇ましい掛け声の下、難癖をつけて、築地市場豊洲移転を進めた連中を公開処刑することだった。

百条委員会で、石原慎太郎浜渦武生を血祭りにあげたのがその典型で、しかもそれは小池個人と小池家の過去を知悉する二人への復讐心からだった。

 

マスコミは、そんな小池を正義の味方、石原や浜渦がワルの代表として、面白おかしく取り上げ続けた。

国民が待ちに待った、ホンモノの、しかも女性の改革者が登場したと、派手な小池のやり方を褒めたたえ、持ち上げた。

日本中が、空前の小池百合子ブームに舞い上がった。

しかし今になると分けるが、それはウソとデッチアゲだった。

毛沢東が、幼気な子供を紅衛兵として使って政敵を打倒したように、小池はバカなマスコミを最大限に利用して、自分の復讐と野望の第一歩を果たしたに過ぎなかった。

結果は、「築地を守り豊洲を生かす」美辞麗句は反故にされ、築地で商売が続けられると期待した人たちの希望は、無惨にも打ち砕かれた。

 

しかし我々が知る都知事時代の失政は、政治家小池百合子のほんの一部でしかない。

都知事以前の小池は、政界の渡り鳥として、常に権力者に近い場所に身を置いてきた。

そしてその全ての場面で、政策には無関心、無知だが、見栄えだけを気にした小池のやり方で、日本の国益が大損壊しただけでなく、多くの人が大迷惑を被り、涙していた。

マスコミは知らせなかったから、結果として我々がそれを知らなかっただけだ。

 

今や小池百合子は、政界のモンスターと化した。

希望の党の立ち上げ失敗で、一旦は国政復帰と将来の総理大臣の夢が頓挫したが、今なお小池の事を、将来の総理大臣候補との幻想を持っている人がいる。

今回の都知事選でも、他の候補者が小池同様か、若しくはそれ以下のヒドイ輩ばかりなので、小池の圧勝が予想されている。

という事は、今迄の失われた四年間が続き、更に今からの四年間は、今の予想よりも遥かに悪い結末となる恐れが大きいのだ。

 

こんなモンスター政治家を、作ってしまった責任は重い。

それは具体的には、誰の責任なのか?

 ・小池に多大な影響を与えたと言われる、詐欺師まがいの父親の存在なのか?

 ・小池が幼少を過ごした環境なのか?

 ・彼女の虚構を許した、エジプトを始めとした外国の関係者なのか?

 ・彼女を政治の世界に巻き込んでしまった、関係者の責任か?

 ・彼女を世に送り出し、虚像を極大化させたマスコミの責任か?

 ・そして何より、彼女に惑わされ踊らされて都知事に当選させた都民の責任なのか?

 

いずれにしても「女帝 小池百合子」は、人間、小池百合子を知る上で必読の大作だ。

過去に小池百合子のパフォーマンスに騙された人が、一人でも多くこの本を読み、悪夢から覚めてくれることを祈念してやまない。

桜井誠と虎ノ門ニュースのバトル

インターネットの人気番組に、虎ノ門ニュースがある。

マスコミの大半は反日野党寄りの報道姿勢だが、珍しくゴリゴリの保守側の放送局だ。

MCは有本香、百田尚樹武田邦彦、須田慎一郎、竹田恒泰など、実に多士済々。

 

放送法では、「報道は中立でなければならない」と決められているらしい。

そうなら、全ての地上波放送局が放送法に違反していることになるが、虎ノ門ニュースはネット配信だから、放送法には無関係で自己主張できるメリットがある。

しかし現実問題として、どの放送局も、厳正中立の立場などはあり得ない。

各企業にも独自の企業文化があり、趙保守的な経営理念の企業もある。

日本を代表する大企業でも、皇室を敬うことを社員に求めることがあるほどだから、地上波放送局が逆に反日野党寄りであっても、それはやむを得ない部分がある。

ただ、如何にも中立を装いながら、反日で野党寄り活動をするのはフェアではない。

堂々と「我々の放送局は立憲民主党、あるいは共産党を支持している」と宣言した上で、今のような野党応援をするべきなのだ。

その意味で、与党の応援団、虎ノ門ニュースは、極めて旗幟鮮明だし、分かりやすい。

 

その虎ノ門ニュースの放送中に、東京都知事選に立候補している桜井誠候補が押しかけたことが話題になっていた。https://www.youtube.com/watch?v=32xuBkXvB20

大声過ぎて音が割れ聞き取りにくいが、どうやら桜井は、虎ノ門ニュースに出演する上念司が「日韓断交を主張するヤツはバカ者だ」と発言した事に猛抗議していたようだ。

当然ながら、窓越しに大騒ぎする桜井に対して、虎ノ門ニュース出演者は呆れ果て、桜井を軽蔑した表情だった。https://www.youtube.com/watch?v=Cne91haZl4w&t=3646s

(二時間以上の長い番組だが、問題のシーンは45分過ぎから)

とりわけ桜井の攻撃対象だった上念司は、誰よりも強い口調で桜井を批判した。

実際の現場をYouTubeで見比べると、桜井の街宣に「ホリエモン新党」の候補者、服部修がちょっかいをかけたことも、周囲が騒然となった大きな原因のようだ。

 

しかし率直に言えば、虎ノ門ニュースと上念司の桜井批判内容は、お粗末の一語だ。

桜井は、虎ノ門ニュースに出演する上念司に直接抗議すると、事前に発表していた。

そこで虎ノ門ニュース側は、恐らくは上念司が監修したと思われる反論パネルと、過去の桜井の演説ビデオを用意していた。

そこで桜井のヘイトスピーチを具体的に列挙したのだが、何とそれは、ほとんどが10年以上も前で、しかも朝日新聞毎日新聞、神奈川新聞記事の抜粋だった。

 

虎ノ門ニュースでは、それまでに何度も、この三紙を「切取り、継ぎ接ぎのフェイクニュース発信者」と非難してきていたはずだ。

いくら桜井を批判するためとはいえ、本来なら不倶戴天の敵の新聞紙から、しかも、切取り抜粋で批判資料を集めてくるとは、虎ノ門ニュースの報道姿勢が問われる。

上念司は、番組内で「ヘイトスピーチする桜井は、土下座して謝らない限り相手にしない」と切り捨てたし、司会者の居島一平も、過去の桜井発言を問題視し、虎ノ門ニュースとしては一切桜井を扱わないと断言していた。

しかし、その根拠となった三紙から抜粋した桜井批判パネルにも、重大な事実誤認があると指摘されている。

 

桜井は、生放送中の番組に押しかけて、抗議したのは不適切との批判を受けている。

これには耳を傾ける必要があるが、しかしそのきっかけは、虎ノ門ニュースに出演する上念司が「日韓断交を主張するやつは大バカ者」と罵倒したことだ。

当然ながら、大バカ者呼ばわりされた側は、反論するに決まっている。

それに対して虎ノ門ニュースは、事前に桜井非難パネルまで準備して、自分たちの立場の正当性を力説した。

桜井はレイシストとの根拠は、反日三紙からの切り抜きで説明されたが、しかし「韓国とは断交するべき」との桜井の意見が、何故大バカ論理なのかを説明はない。

ただ、上念司が「日韓断交なんてあり得ない話」と力説しただけだ。

 

しかも、桜井に関して事実誤認を指摘されている虎ノ門ニュースが、片方だけを意見を紹介するだけでは、欠席裁判のようで違和感が強い。

虎ノ門ニュースは、「タブーはない」ことが謳い文句だったし、上念司は桜井を「来るなら来い」と挑発していた。

それならば桜井を、レイシストだと完全シャッタアウトするのではなく、「今は生放送中なので、後日改めて討論の場を持つ」とするべきだ。

その上で、桜井の行動を目立ちたいだけのパフォーマンスと見做したのなら、その討論を放送しなければ済む話だ。

 

虎ノ門ニュースこそ、保守論壇の雄と見る向きも多かった。

その期待に背かないためには、桜井誠レイシストで、日韓断交など空理空論との、保守陣営を納得させる説明が欲しいし、それは虎ノ門ニュースが果たすべき使命だ。。

海外旅行と夫婦喧嘩

人生の後半になって、仕事の出張、遊びの旅行で、海外に出向くことが増えた。

その海外の、特にリゾートホテルに宿泊すると、日本人と欧米人の習性の違いを感じる場面に遭遇することが多い。

 

日本人と欧米人では、観光旅行に対する考え方が全く違う。

日本人観光客は、早朝からグループで集合しマイクロバスで観光ツアーに出かける。

一方の欧米人は、ひねもすプールサイドで本を読んでいる人が多い。

 

日本人の多くは、「折角ここまで来たから」と周辺の有名観光地を全部制覇したがる。

時間の制約があるので、当然ながら「ちょっと見て、ハイ次」の、つまみ食い状態なので、結構忙しいスケジュールになる。

それでも、そこで写真をバンバン撮りまくり、犬のオシッコみたいに、あらゆる名所に訪問した痕跡さえ残せばOK。

「あそこには行ったことがある」ことで満足する、日本人はそんな民族だ。

 

欧米人の場合、観光の基本はバケーション感覚だ。

リゾート地では、日常との乖離が目的なので、一日中ホテルでブラブラしている。

食事だって、ホテル内のレストランか、ルームサービスを頼む。

街中まで、食事に出かけることすら億劫がる。

連中にとっては、海外のリゾートでは、何もしないのが一番の骨休めのようだ。

 

この「折角だから」の日本人的行動パターンは、日本人の貧乏人根性と見做される。

遠い異国まで出向いた以上、投資に見合う元を取りたい。

日本人は、体力の続く限り、あっちもこっちも見て回りたい心境の人が圧倒的に多い。

しかしこれを別の見方をすれば、無駄を嫌う、日本人の合理性とも取れる。

更には、どんな場面でも、物事に真面目に向き合う、勤勉さの表れでもある。

 

欧米人は、ごく少数のエリートたちだけは、更なる高みを目指して、平均的日本人では及びもつかないほど、積極的且つ献身的に働く。

飛行機を待つ時間も、ひたすらパソコンにかじりついて仕事をしている欧米人は、間違いなく組織の趙エリートたちだ。

しかし後の大半は、怠け者で、楽をしたがる。 

 欧米では、わずかに1%の人間が99%の富を独占すると言われるが、日頃の生活振り、仕事振りを見ると、これも宜なるかなと分かる。

 

我が家の場合、夫婦で一か月近く、海外旅行をすることが多い。

今年は武漢肺炎の所為で、5月末からの欧州旅行をキャンセルしたが、ほぼ毎年、あちらこちらに出かけている。

知人からは、「よくも二人きりで喧嘩しないね」と驚かれるが、一番の旅行目的が「夫婦喧嘩をしない」ことなので、お互いに我慢をしながらの旅となる。

これは、慣れてくると、さほど難しいことではない。

何せ、誰も知り合いのいない海外を、大した語学力もない老夫婦が旅行するのだ。

だから、トラブルが発生した時には、二人で協力しないと絶対に解決できない。

 

ただ夫婦でも、旅行の好みは全く違う。

我が家の場合は、夫婦二人の間で、先の日本人と欧米人の感覚の差が顕著なのだ。

妻は典型的な日本人気質で、ホテルを拠点に「あそこにも行きたい」「ここにも行きたい」を連発するが、その枕詞は「折角ここまで来たのだから」だ。

一方の僕は、まるで欧米人と同様で、観光地巡りなど面倒臭い。

ホテルで、ジッとしている方が好きだ。

 

これだけ趣味嗜好が違うと、結局はどちらかが妥協しなければならなくなり、大半のケースでは、僕が貧乏くじを引く。

しかしこれもまた、喧嘩を避ける秘訣で、婦唱夫随の方が上手くいくことが多いのだ。

夫婦で何度も海外旅行を重ね、何度も喧嘩を繰り返すと、その分賢くなるものだ。

 

古人曰く、「親の小言とナスビの花は、千に一つも無駄がない。」

夫婦喧嘩もまた一緒だで、今迄の赫々たるバトルの歴史が、いつの間にか血となり肉となり、夫婦の財産となっている。