昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

メルカリ出品は罪なの?

近所に大人気ラーメン点がある。

いつも長蛇の列ができ、一時間待ちはザラのようだ。

僕もたびたび利用しているが、確かに美味い。

しかも単に美味いだけでなく、ラーメン価格も世間相場に比べればかなり安い。

 

そこの店主は最近YouTubeに熱中し、ラーメンだけでなく人生の蘊蓄を傾けている。

始めて間もないのに。チャンネル登録者が20万人を超えた。

またTwitterでの情報発信にも積極的で、SNSを商売繁盛につなげている。

しかし、儲けは本業からだけで良いと、SNSの収益の全てを地元の施設や団体に寄付するカッコ良さだ、

緊急事態宣言もものかわ、通常営業を宣言し賛否両論が巻き起こった。

勿論ファンは大賛成派ばかりで「遅くまで働く者の味方」と褒め言葉が並んだ。

こんなトップの積極的な姿勢が、ファンにはたまらない魅力のようだ。

単なるラーメン店主にとどまらない縦横無尽の大活躍で、公私ともども絶好調。

それが更にこの店の評価を高め、人気に拍車がかかっている。

 

そんなラーメン屋がファンやフォロワーへ感謝として、アメニティグッズを用意した。

都度抽選で当選者が決まるが、これがまた人気を呼び、客が集まっている。

今までもコースター、キーホルダー、ラーメン丼などを配っていたが、特に最近用意した帽子やパーカーは、街中で目立つので希望者が殺到しているからだ。

更に、直近の如何にも高価そうなラーメン屋ロゴ入りステンレスタンブラーは、店頭のガラガラ抽選機で当てないといけない。

Twitterでは、夫婦二人が連続して当たり球を出したと喜ぶ人もいれば、何度挑戦してもダメだと嘆く人もいる。

この店主はなかなかのアイデアマンで、何をやらせても商売繁盛につなげている。

 

このラーメン屋の公式Twitterに、あるフォロワーが「不届きモノがいる」と訴え出た。

何でも、ファン垂涎の的のタンブラーが、メルカリに出品されたと言う。

途端にファンからは、

 ・折角当たった商品で金儲けとは情けない

 ・社長の好意を無にするとんでもない行為

 ・ファンの風上にも置けない

と、猛抗議の書き込みが雨あられとなった。

 

店主も大きなショックを受けたようで、購入者を追跡したところ

 ・うちの店の客でした

 ・遠方で抽選に参加できず、どうしても欲しかったので購入したらしい

 ・迷惑をかけたのならと、返品された

 ・友情の記念品をして、店頭に展示する

との顛末になり、むしろ「雨降って地固まる」の結果になったようだ。

 

しかし如何にも美談になった感じのこの話だが、冷静に見ればおかしくはないか。

 ・このアメニティグッズは転売禁止ではない

 ・不要なものを販売することは不法行為ではない

 ・むすろ「勿体ない」精神から褒められてしかるべき

 ・「ファンなら手放すべきではない」との考えは自分の価値観の押し付け

 ・ファンは千差万別で、抽選で当たった商品への感情も違う

 

逆に、こんなものが売りに出され、しかもそれを購入したい人がいるのは、この店を人気の裏返しなのだ。

アメニティなんてコレクターには魅力的でも、無関心の人にとってはクズでしかない。

そもそも店側は、法的に転売禁止などできるのだろうか。

こんな時代なので店側も、アメニティグッズを提供したら、それが売られる可能性は予め想定しておくべきだろう。

 

それよりもメルカリの場合、個人情報保護の観点から、現在の取引は出品者も購入者も匿名で行われるのが主流のやり方だ。

それなのにこのラーメン店主は、購入者を探し当てている。

当方には、メルカリ規約は守られているのかの方が気になる。

不人気韓国辛ラーメンの利用方法

敬愛する韓国嫌いの大先生、豊田憲明氏のブログ「断韓」で紹介されたエピソード。

 

台湾は、武漢ウィルス対策の世界的優等生国家だったが、ここに来て変性種ウィルス感染が急拡大しているらしい。

航空会社の乗務員が感染源と言われる。

即刻台湾は緊急事態となり、該当する諸外国からの入国が厳しく管理され始めた。

 

とは言うものの、感染者は300人にも至っていない。

日本は一日4千人超で大騒ぎだし、インドの40万人も新規感染者が発生している。

台湾は、それとは一桁も二桁も規模が違う。

しかし台湾は、国民がどんなに不自由に感じようと、武漢ウィルス対策を最優先する。

日本では考えられないが、ロックダウンされても国民が文句を言わない。

なので今回の感染防疫も、まもなく成功裏に収まるだろう。

 

しかしこんな事態になると、国民は生活の自己防衛に走る。

その点では、台湾も日本も同じだ。

台湾のコンビニやスーパーは、一夜にして食品類が売り切れ在庫がなくなったらしい。

ニュースで、スッカラカンの陳列棚が映しだされ、台湾国民の危機感が伝わってきた。

 

ところが、全く空っぽのはずの展示棚に、唯一売れ残っているカップラーメンがある。

それが、韓国の辛ラーメンなのが笑わせる。

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日本の震災時も、このラーメンだけは売れ残っていた。

その時は「水不足なので辛ラーメンには食指が伸びない」と、同情的な解説があった。

しかし今回の台湾では、水が不足しているわけではない。

外出禁止になると食品調達に事欠くので、不安になって取り敢えず保存食確保に走ったのが実態だ。

そんな緊急事態なのに、韓国辛ラーメンは売れ残る。

 

大震災直後の日本の状況は、今回の台湾の比ではなかった。

当時の被災地は、命からがらで逃げ出すのに精いっぱいで、食べることができるモノなら何でも欲しい心境だったはずだ。

それでも韓国辛ラーメンだけは、誰も買わない。

こんな状況でも売れ残る韓国辛ラーメンを揶揄うネット民に対して、韓国贔屓の連中が「韓国をバカにして日韓友好を損なうネトウヨども」と非難していた。

 

実際に日本で売られている韓国辛ラーメンは。日本人仕様の特別誂えらしい。

若干だが味を日本人好みに変え、パッケージも日本語にするなど。韓国メーカーも経営努力はしている。

しかしそれでも、日本だけでなく台湾でも不人気で買われない。

こうなると、日本や台湾の国民が、反韓国感情に凝固まっているだけの所為ではない。

 

単純に、韓国辛ラーメンが不味いだけではないか。

 

日本人に、辛いラーメンが受け入れられないのではない。

中本蒙古タンメンなどは、辛さを売り物にして。絶大な人気を博している。

その他にも、ラーメンの辛さをランク分けして。究極の「地獄の辛さ」まで提供しているラーメン屋もある。

辛いラーメンには需要があり、決して端から嫌っているわけではない。

 

インスタント食品の韓国辛ラーメンに、そこまでのクオリティを求めるのは酷だとの意見もあるだろう。

しかしそれは、日本のインスタントラーメンにも立ちはだかる同じ関門だ。

しかし日本の場合は、工夫を重ねることでかなり店の味に近いモノを作り出し、確たる市場を形成している。

要は韓国辛ラーメンは、日本や台湾で認められるレベルに至っていないだけだ。

 

しかし韓国辛ラーメンが売れ残るのは、食品ロスの観点からは好ましいことではない。

何とかこのラーメンの販売に、寄与できる方法はないモノか。

 

と、無い知恵を絞った結果、妙案を思いついた。

刑務所の食事に、強制的にこの韓国辛ラーメンを給仕するのは如何だろう。

悪いことをしたら必然的にこのラーメンを食べさせらるなら、さぞや辟易するだろう。

その分、悪さにブレーキが掛かり、犯罪者が減るに違いない。

更に進んで、死刑囚の最後の晩餐を韓国辛ラーメンにすれば「人生の最期がこのラーメンか」と、その虚しさに耐えかねて犯行が激減することも期待できる。

 

死刑囚と言えどもそれはあまりにも人権侵害と、反対する連中もいるだろう。

しかしそれで、犯罪や凶悪事件も減るし、食品ロスも避けられるのなら、一石二鳥の作戦だと思うのだが。

ラーメン屋武者修行中

近所にお気に入りの、ラーメン屋ができた。

 

実は今年1月早々、それまでの行きつけラーメン屋が廃業した。

この店は、いつもそれなりの行列ができていた、地元では知る人ぞ知る存在だった。

心の狭い当方は、それ以上長蛇の列になるのが嫌で、誰にも教えずこっそりと通い続けたラーメン屋だった。

変化が生じたのは昨年末。

姉と弟の二人で運営していた店だったが、お姉さんの方が休みがちになった。

聞くと、体調が悪いらしい。

それでも年末に、「来年また会いましょう」と挨拶を交わし、休み明けの1月6日に訪問すると、玄関に「都合により暫く休みます」の張り紙。

この時、悪い予感がした。

 

その後、暇に任せて電話をしても応答なしが続いた2月初旬。

いつも通りに呼び出し音が鳴り続け、今日もダメかと諦めた次の瞬間、店主が電話に出てきた。

当方すっかりうれしくなり「いつから再開ですか?」と聞くと「実は廃業を決めました」と大ショックな返事だった。

どうもお姉さんの体調が戻らず、弟さんが看病に専念するために店をやめることにしたらしい。

通いなれた店だったので、ガックリと脱力感に見舞われた。

 

ところが、捨てる神あらば拾う神あり。

この店が廃業する半年前、地元に煮干しラーメンの店がオープンした。

この店の評判が良い。

元々気になっていたし、失恋したような悲しさの中で、この店を訪問してみた。

すると、実に旨い。

その後は、すっかり大ファンになり、店側にとっても大のお得意さんになった。

今年の武漢肺炎対策で始めたテイクアウトは、今は券売機から消えたが、お得資産限定で密かに続いている。

今では、店に毎週通うほかに、そのテイクアウトもまた毎週欠かさず購入し、家族で味わっている。

sadda-moon.hatenablog.com

 

そのラーメン屋のご主人に啓発され、当方も「門前の小僧」よろしくラーメンの武者修行を始めた。

先ずは道具からと、寸胴鍋、テボを入手し、スープ作りから始める。

スープの材料は、近所の肉屋で鳥ガラ1㎏、煮干し、エビの頭、リンゴ、玉ねぎ、にんじん。

それを寸胴鍋に投入し、灰汁を取りながら5時間煮込んで、スープ出来上がり。

叉焼は、肉屋で購入したものに、我が家で味付け。

メンマ、麺、カエシは、近所のスーパーで手当て。

 

これを我が家で、ラーメンとして作り上げる

今のところ、客は家族だけ。

しかし意外にも、嫁にも息子にも評判が良い。

何せ、スープからして本格派だし、叉焼にも工夫がこなされている。

このスープで、最近はやっている高級インスタントラーメンを調理しても、かなり旨いものが出来上がる。

そのうちに竹田恒泰みたいに、本格的ラーメン屋でも開業して見ようかと、すっかり野望が拡大している。

 

しかし、実はラーメン屋ほど、栄枯盛衰が激しい職業はない。

今日は大人気の店でも、持って数年。

わずか一年弱で、閉店に追い込まれる店も後を絶たない。

やはりトウシロウの身で、妙なスケベ心など持つとろくなことにならない。

 

ここはおとなしく、家族相手に職人気質の真似事を発揮しているに限る。

「オイラの作ったラーメンはどうデェ?」と、威張っているのがお似合いだ。

お持ち帰り

最近では「お持ち帰り」には、オシャレに「テイクアウト」なる英語表現もある。

 

しかしその昔、僕が平凡な「辣腕」企業戦士だった頃の「お持ち帰り」と言えば、海外出張時の夜のお遊びを指していた。

カラオケバーや飲み屋で横に座ったホステスを、店がはねた後、ホテルに連れ込む行為だ。

特にバンコクでは、オリエンタル・バンコク以外では、どんなに名にし負う超有名ホテルでも、この「お持ち帰り」は日常茶飯事だった。

これが楽しみで、用もないのに用事を作って、バンコクまで出かける不心得者もいた。(詳しくは知らんけど)

 

ある時、バンコクの五つ星ホテルに宿泊し、ゴルフコンペ参加のために、早朝5時にロビーで待ち合わせした。

するとその時間に、前夜「お持ち帰り」された女性が、部屋から続々と出てくるシーンを目撃したこともある。

ある友人は、「お持ち帰り」した女性が、ベッドの上で一心に祈っている信仰心の篤さに、感激したらしい。

そこで祈った内容を聞くと、「仏様、私は今からいけないことをしますので、どうかお許しください」だったらしく、すっかり戦意を喪失したと嘆いていた。

もちろん、聖人君主で品行方正だった僕には全く無縁のモノで、全部他人の話だが。

 

その「お持ち帰り」が、最近の飲食店のトレンドとなっている。

こちらは、言わずと知れた武漢ウィルスの所為だ。

三密禁止で、営業自粛を余儀なくされた多くのレストランや食堂が、「お持ち帰り」製品を販売開始しているのだ。

時節柄、店内営業は完全に中止して、「お持ち帰り」に特化している店もある。

 

僕の行きつけのラーメン屋も、苦肉の策で「お持ち帰り」メニューを追加した。

流行っているとは言え、ごく普通のラーメン屋だから店内は狭い。

しかも、流行っているからこそ、客が多い。

客同士が大声で喋ることは少ないが、狭い空間に客が密集することは避けられない。

だから、超小規模個人経営のラーメン屋に対しても、行政から自粛要請があるらしい。

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物は試しと、昼にラーメンを食べた後、その「お持ち帰り」商品も買ってみた。

翌日、我が家で食べてみると、これが実に美味い。

考えてみれば、材料は全て店で実際に使っている麺、メンマ、焼豚、ネギに、これまた店で作ったスープなのだ。

家でやることと言えば、やや大きめの鍋で麺を戻す程度なので、ごくごく当たり前に、店の味が再現される。

 

しかも次回、このスープ容器を返却すると、ラーメン一玉がサービスされる。

店と同じ味で、大盛り扱いになり、値段も安い。

すっかり病みつきになったが、好事魔多し。

この店も、今週から当分の間、完全営業自粛になるらしい。

再開の目処を聞くと、「政府の方針次第」と答えるが、その政府は連休明けも自粛要請を続ける積りだ。

という事は、大好きだったラーメン屋だが、次に何時、店が開くのかは武漢肺炎の終息状況次第になり、要は、何時また食べることができるのか分からないのだ。

 

店が「お持ち帰り」を売り出すのは、少しでも売り上げを維持したい思いもあるだろうが、やはり客離れを防ぎたいからだろう。

どんなに贔屓にして貰った客でも、店の味から遠ざかると、戻ってくる保証はない。

特にラーメン屋のような激戦の商売だと、固定客が減るのは不安に違いない。

また現実的には、いくら後で補償があったとしても、自粛による売り上げ減は経営を直撃するはずだ。

 

愛想の良い店主夫妻だけに、応援したい気持ちはやまやまだが、店が開いてない以上、どうしようもない。

明日から休業なので、せめてもの支援策で、昨日に続いて二日連続で「お持ち帰り」することにした。

それにしても、改めて身近な店舗を襲った、武漢ウィルスの罪の大きさに腹が立つ。

拘りの人生

我が家では、比較的に外食することが多い。

 

一年365日、毎日の食事準備に煩わされる妻の苦労を、少しでも緩和したいとの、オトコの義侠心からだ。

実際に旅館などに宿泊した時の、上げ膳据え膳サービスは、妻にとっては、この上ない気分転換になるらしい。

そこまでの散財は、そうは回数を熟せないが、軽い外食程度なら経済的負担も小さい。

それで、食事の準備と後片付けと言う、妻の心理的、肉体的負担が減れば、費用対効果を考えても安い投資だ。

 

外食となると、おおかた行きつけは、イタ飯、蕎麦屋、ラーメン屋の麺類が多い。

これは、僕が大好物だからだ。

どれも、大して高価ではないなどの、シミッタレ根性からではない!(キッパリ!)

各々にお気に入りの店があるので、飽きが来ないように、偏りなく満遍なく、通っている。

 

特筆すべきは、僕がその店々で注文する料理は、いつも同じだという事だ。

どの店でも、毎回、同じものを食べ続けるのだ。

妻も半ば呆れて、「たまには違ったものを食べれば」と言うが、僕は習性として、最初に食べて美味いと思ったものしか注文しない。

これが繰り返されるものだから、店の方も、「いつものデスネ」と、顔を見ただけで注文が分かってくる。

 

これが、小市民の細やかな拘りだ。 

国定忠治の子分「板割りの浅太郎」を模して、僕は「コダワリの浅太郎」と自称している。

 

我が家の近くにスパゲティ店があり、ずいぶんと贔屓にしていた。

スパゲティ自慢の素人オヤジが始めたこの店は、注文したものが揃うまで30分以上もかかる「武家の商法」にも拘らず、10年以上は続いた。

その間通い詰めた僕が注文したのは、「ボンゴレスパゲッティ」だけ。

他の種類には、目もくれなかった。

店のオヤジからは、「作り手にとっては、味が少しでも変わるとすぐにバレると思うので気が抜けない」などと、褒め言葉なのか皮肉なのか分からない評価を貰った。

が、勿論本人には、そんな高邁な考えはない。

ただ、気に入ったから食べ続けただけだ。

 

蕎麦に関しては、僕は世界一と確信している、近所の店だけに通う。

僕は、「世界一の蕎麦の味」を満喫するのは、天ぷらも海苔も不要で、ただ蕎麦だけを食べればよいと信じている。

だからそこでは、常に決まって「三枚重ねせいろ蕎麦」だけを注文する。

女主人もすっかり分かっているので、「奥さんは?」と、妻の分しか注文を取らない。

この店の難点は、他に比べ、少々コストが嵩むことだ。

蕎麦は、うどんやラーメンに比べると、どうしても出費が大きくなる。

それでも、蕎麦を食べ終わり、用意された蕎麦湯を飲めば満腹になり、至福の気分に浸ることができる。

 

うどんは、学生時代から「素うどん」しか食べなかった。

友人たちは「貧乏くさいヤツ」と小馬鹿にされたが、さすがにうどん屋は「通の人は素うどんが一番好き」と分かっていてくれた。 

 

ラーメンは、これも世界一のラーメンと思っていた店が、ここに来て閉店したので、現在の行きつけは二店に減ってしまった。

我が家の近所にもラーメン屋は数多くあるが、僕が通うのはこの二店だけで、他の店には全く目もくれない。

その昔は、他のラーメン店にも出かけて食べ比べをした結果、旨いと思い、食べ慣れた味は、今やこの二店だけになったものだ。

ここでもまた、注文するのは毎回同じ種類。

 

こんな僕の行状を、妻は全く別の視点から見ている。

「あなたは、気に入ったら絶対に浮気をしないから、その点は安心」らしい。

世間でモテモテの夫に、知らぬは妻ばかり也!

と、陰で大見えを切りたいものだが、現実は「女房が妬くほど亭主モテもせず」どころか、「女房も妬かず、亭主もモテず」状態だ。

最愛のラーメン店が廃業決定

今年1月8日付ブログで紹介した「世界一のラーメン屋」が、廃業を決定した。

https://blog.hatena.ne.jp/Sadda_Moon/sadda-moon.hatenablog.com/edit?entry=26006613494482247

 

今年初頭から休業状態だったので、悪い予感がしていた。

僕は状況を確認するために、ほぼ毎日電話をかけていたが、呼べど応えずが続いた。

1月末には、隣のたこ焼き屋で、たこ焼き8個入り450円に私財をはたいて、再開の目処について、私立探偵のような聞き込みまでしていた。

その時も、たこ焼きおばさんからは、「ひょっとしたら止めるかもヨ」と悲観情報が齎されたが、それでも尚、まるで根拠もない希望を持っていた。

 

それが2月6日夕方の電話に、聞きなれたご主人の声が聞こえてきた。

嬉しかったナァ!

 

チョット慌て気味に、「アノォ、店はいつから再開ですか?」と聞くと、「もう一度と思ったけど、体調が思わしくないので畳むことにしました」との、実に悲しい答えが返ってきた。

 

不安が的中してしまったのだが、それでも諦めがつかない。

当方;「誰かに後を継いでもらうとか、ありませんか?」

主人;「イヤァ、やめます、長い間ご贔屓にして貰って有難うございました」

当方;「残念です、こちらこそ、本当にご馳走様でした」

と、こんな会話を交わして電話を切ったが、未だにショックで呆然としている。

 

ラーメン大好きな僕が、これこそ美味いラーメンと惚れ込んだ味の店だ。

僕のラーメンライフの中核だったし、そうは簡単に代替店があるはずがない。

 

ただ、姉弟の二人きりで運営していたので、どちらかに故障が発生すると途端に店の切り盛りが難しくなる。

ある意味、「技術は目を見張るものがあるが、後継者不足」に悩む、日本の中小企業と同じ悩みを抱えていたラーメン店だ。

中小企業の技術力は、日本の財産であり、日本が世界に輸出す製品の重要部品が多い。

そんな企業の後継者問題は、日本の国際競争力に直結している。

 

そしてその同じ悩みが解決できないまま、近所のラーメン店は、惜しまれながらも廃業を決意する苦渋の選択となった。。

僕のラーメン店は、日本経済には大した影響はないが、それでも日本経済が抱えながらも有効な手がないケースと一緒だ。

たかがラーメン屋の廃業だが、提起する問題点は深い。

それにしてももう一度、あのラーメンを食べたい!

「ラーメン二郎」に初見参!

先だって暇に任せて嫁さんとドライブしていたら、比較的近所に「ラーメン二郎」がオープンしているのを発見。
午前11時にも拘らず、店の外まで行列が伸びていた。
こんな有名ラーメン店が出来たのなら、是非とも行ってみたくなるのはミーハー人間の習性。
本日、嫁さんは外出。
夕飯を確保しなければならないので、ちょうどいいチャンスと件の「ラーメン二郎」に出かけた。

我が家から10㎞程度なので、車なら大した時間も掛らない。
日曜日、夕食時ならば、きっと空いているに違いない。
そう思っていたが、外の行列こそなかったが、店内の待ち椅子は全部埋まっている。
列の先頭を表す説明書には、「店員が案内するので、座って待つように」と書いてある
そしてそこに、15人程の客全員が雑談する訳でもなく、静かに大人しく並んでいる。
芸人が無断で「ラーメン二郎」の本を出したら出入り禁止になったとの噂もあり、何となく重苦しい。
町の気楽なラーメン屋の雰囲気ではない。

先ずは、自販機で食券を購入。
この店のおすすめメニューは、700円の「麺少なめ」ラーメン。
「ラーメンは別腹」が持論のラーメン大好き人間にとって、「麺少なめ」は屈辱的で気に入らないが、何せ初めての訪問なので、ここは店のおすすめメニューに従う。
しばらく並んで待っていると、店長が「注文を確認させて下さい」と声をかけてきた。
すると椅子に座っている全員が、注文の品を表すプラスチック板を、胸の辺に掲げる。
たったそれだけで、客の注文を見切るのは、流石にプロの技。
その所為か、待つ事30分ほどで席に案内されると、さほどの時間をおかずラーメンが出来上がり、トッピングの内容を聞かれる。
初めてで何もわからないので、ここは「野菜、ニンニク少なめ、味濃いめ」と、隣の人を真似た。

食べ始めてすぐに、麺の多さに驚く。
これで「麺少なめ」なら、普通だとどれほどの量になるのだろう。
醤油味の濃さとタップリ油が相俟って、食がドンドンすすむ。
すると底の方に、分厚い焼豚が二枚も入っているのを発見。
危うくペース配分を誤って、焼豚に到達する前に腹一杯になって食べ損なう所だった。
食べ終わると、ラーメン丼とコップを棚に上げ「ご馳走様」とお礼を言うのがマナー。

感想は、「ウ・マ・イ!」
流石に、全国的な人気店だけある。
こんなに美味いと、近所のラーメン店が客を奪われてしまうだろう。
ラーメン人口が急に増える訳はないので、「一将功成りて万骨枯る」事に成りかねない。
そんな余計な事を感じてしまう。
現に当方、今までの行きつけのラーメン屋に行き気がなくなってしまった。
またそれまで行列ができていた近所のラーメン屋も、この日は閑古鳥が鳴いている有様で、我が家周辺では「ラーメン二郎」の一人勝ち状態が顕著となっている。

それほど「ラーメン二郎」のラーメンは、ウ・マ・かった!
病み付きになりそうだ。