昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

昼食はラーメン!

僕は、いわゆるグルメではない。
今までは、列に並んで美味い物を食べるよりも、不味くてもすぐに食べられるものを選んでいた。
同僚たちからは、「折角だから美味しいものを食べよう」と誘われても、「美味いものを食べたがるほど、育ちが悪くはない」と言い返し、いい気になっていた。

しかし今や、時間だけはたっぷりある。
また健康のために、朝食はバナナだけの一日二食にしたため、昼前には異常に腹が減る。
そこで昼食は、近所で評判のラーメン屋を全部トライする事を目標にしている。
そんな話を先だってホームコースで披露したら、一緒にプレイしたメンバーが耳よりの情報をくれた。
「○○のラーメンが絶対のお勧め。美味いだけでなく、もやしトッピングが食べきれないほど乗っかっている。」
概略の場所を聞くと、当方の住処からさほど離れてはいない。

当方、この手の情報には目がない。
且つ、終日(ひねもす)暇人なので、早速捜し歩くことにした。
昔なら、電話番号をナビに入力さえすれば、たちどころに店の場所が特定できる。
しかし今や「徒組」オトコと化している当方には、これこそ歩数を稼ぐ絶好のチャンスに思えてくる。
ウォーキングができ、更に美味しい昼食が摂れるとなると、これぞまさしく一石二鳥。
早速ウロウロと歩き回った結果、意外にも地味な入口の「人気ラーメン店○○」を探し当てた。

到着時間は、午前11時40分。
平日の昼前なので、さすがに行列はまだない。
普通のラーメン、650円を注文。
この店最大のセールスポイントは、「トッピング無料、もやし大目、脂身大目か少な目、ニンニク入りを選ぶことが出来る」サービスだ。
当方は、もやしも脂身も絶対に大目を希望。
しかも傍目を気にする必要がなくなったので、たっぷりとニンニク入りのフルコース。

店の壁に、「当店のラーメンは、是非とも三回はお召し上がりください。本当のおいしさが発見できます」と張り紙がある。
太麺にも拘りがあるようで、確かに美味かった。
実は昨日も、最寄駅近くにオープンした「家系ラーメン」を訪れた。
しかしこちらは、あまりにもドギツク、リピーターになろうとは思わなかった。
その点今日の店は、如何にも人の良さそうな夫婦が、二人きりで切り盛りしている。
当方が食べているうちに、行列ができ始めたが、さかんに「すみません、ちょっと待ってね」と声をかけるのも、素人っぽくて好感が持てる。

我が家からは、2km弱の距離で徒歩だと20分近くかかるが、ちょうど手頃なラーメン店を見つけた。

コーヒーにうるさいオコト

コーヒーに目がないし、拘りが強い。
どれほどかと言えば、会社で飲むインスタントコーヒーは、「絶対にネスカフェゴールドブレンド」と決めていて、浮気など考えた事もないほどだ。
それほど、ブランドに極めてうるさい。
何せ会社の戸棚には、個人用のゴールドブレンドが常時保管され、毎朝これをブラックで飲む事で一日が始まる。
今や会社きっての通として知られ、インスタントコーヒーを語らせると、他の追随を許さない。

このコーヒーに巡り合ったのは、大学一年生の時。
それまでのインスタントの飲み物は、確かにコーヒーの色はしているが、コーヒーの生命線、香りは全くのゼロ。
ついでに言えば、インスタント紅茶の方はもっとひどかった。
こちらの愛飲品は、10袋50円の日東紅茶
最初から香りなんぞ期待できない代物だったが、紅茶の色だけは何度でも出てくる。
最後は使い切った袋をまとめて熱湯を注ぐと、もう一度くらいは紅茶もどきを飲む事が出来た。

こんなモノでも喜ぶ眞に貧相なコーヒー通だったが、ネスカフェゴールドブレンドの出現は将にカルチャーショックだった。
コマーシャルのキャッチコピー「違いが分かる男のネスカフェゴールドブレンド、シャバダ~、シャバダ~、ダ~~」が忘れ難い。
如何にも自分が、選ばれた人間のような気分になった。
当時はクリームを垂らすなんて贅沢の極みで、脱脂粉乳のクリープをまぶして、如何にも通を気取っていた。
「コーヒーにクリープ」もまた、一世を風靡したコマーシャルだった。
爾来、コーヒーと言えば条件反射のように、ゴールドブレンドが浮かんでくる。
50年近い、愛飲歴を誇る。

尤も休日の朝食後に我が家で飲むコーヒーは、さすがにインスタントではない。
先ずはミラーで豆を挽くところから始まり、これは僕の担当になっている。
これだと、仄かに、しかし魅惑的に、コーヒー豆の香りが漂ってくる。
インスタントでは絶対に味わえないもので、その香りを嗅ぎたくてコーヒーを飲む。
コスト的にはかなり嵩むが、庶民の細やかな贅沢だ。

茶店のコーヒーは、場所にもよるが500円ほどする。
ところがドトールコーヒーは、今のところ200円。
安いが、結構美味い。
こんな値段でも商売が成り立っているのだから、一般の喫茶店のコーヒー代はほとんどが場所代なのだろう。
噂では、喫茶店で最も利益率が高いのがコーヒーらしい。
そんな事を聞いたので、ドトール以外でコーヒーを飲む事はない。

そうは言っても僕の中では、最高に美味いのは我が家の手挽きコーヒーで、次がドトール、三番目はゴールドブレンド
会社の自販機では、一杯60円の「モカコーヒー」を飲む事が出来るが、これもまた許容範囲だ。
将にコーヒーにうるさいオトコの、面目躍如だ。

僕は、一日5杯くらいのコーヒーを嗜む。
そうすると、確かにトイレが近くなるが、いくら飲んでも眠れなくなることはない。
他人よりもアルコール分解酵素は少ない方で、酒には弱いが、カフェイン分解酵素は人並み以上あるようだ。

「おうどん、おそば?」

サラリーマンの平均的昼飯代は、おおよそ500円程度らしい。
不景気だし、給料は上がらないし、昼飯に贅沢は出来ない。
この金額には、そんな経済環境がにじみ出ている。
バブルのころは、昼飯を何にするのか楽しみだった。
もはや記憶の片隅にしか残っていないが、当時は千円程度を使っていたような気がする。
そんな栄耀栄華は、今いずこ。
いじましい時代になった。

当方、タイ料理が大好きになったのは、会社近くに安いタイカレー店があったからだ。
バブルがはじけた90年代に、東京のど真ん中でわずか300円。
味はともかく、その値段に惹かれて毎日通っているうちに、すっかりエスニック料理の虜になった。
この店でのちょっとした贅沢はチキン入りカレーで、これは100円アップ。
トムヤムクンスープ200円、デザートにココナッツケーキをとっても合計で700円。
この店に集う貧乏サラリーマンの中で、これをフルバージョンで注文すると、高価昼食を食べているような優越感に浸ることが出来た。
ところがこの店、ドンドン人気が出てきて、そのうちにたかが昼飯なのに30分程度並ばなければならなくなってきた。
待ち時間に比例して料金も上がり始め、とうとうカレーは倍以上の700円。
例のフルバージョンなら、軽く千円を超えてしまう。

そこで安い昼食を求めて、今度はラーメン大好き人間になった。
これなら600円も出せば、小ライス付き定食を食べることが出来る。
しかしやっと安くてうまい店を探しても、世の中には同類のサラリーマンは数多いて、その連中が仕事以上の情熱で探し回っているので、なかなか隠し遂せるものではない。
そんな店には、すぐに貧乏サラリーマンが大量に押しかけてくる。
結局は、待ち時間が長くなり、そのうちに値段も上がりで、その店から足が遠のくことになってしまう。
景気後退と共に、昼飯探しの流浪の旅が続いている。

最近のお気に入りは、会社の近くにある立ち食いうどん。
ここの400円かき揚げうどんは、ソコソコにうまい。
自民党員の夫婦で経営している店だが、すぐ傍の立ち食いうどんチェーン店よりも50円ほど高いので、店が込んでいないのも良い。
また古いてんぷら油も使っていないようで、かき揚げを食べて腹を毀したこともない。(チェーン店のかき揚げは、確率50%で下痢をしてしまう)

唯一の欠点は、いい年をした自民党のオヤジが、最初に必ず「おうどん?おそば?」と聞くことだ。
彼にすれば、注文を聞いてそばかうどんの麺を茹でるので当たり前の質問だろうが、「お」をつける必要はないし、第一自民党支持者に似合わない。
もっとおかしいのは、聞かれた客が「おそば」とか「おうどん」とか、これまた丁寧に「お」をつけて答えることだ。
安い立ち食いそば屋の店主と、昼食のコスト削減を図っているようなサラリーマン人種の間で、連日に亘って全く不釣合いで不必要な敬語のやり取りが繰り返されている。

もはや常連となった当方に対しても、自民党支持者のオヤジは同じように質問する。
僕は決まって「うどん!」と言い切る。
我ながら、実にすがすがしい。

King of Fruitsドリアンdurian

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これがドリアン!!!
まるで美味しそうに見えないのに、食べてみると舌鼓。
知る人ぞ知る、フルーツの王様です。

しかも一番味が良いと言われるマレーシア産!!

匂いが強烈なので、病み付きになる人、大嫌いな人。
評価は人によって、極端に分かれます。

マレーシアのコーヒー

マレーシアでお茶工場を見学した。
かの地で「Tea」と言えば紅茶の事。
その会社の先々代創設者は、中国福建省から一族と共にマレーシアに移住、お茶の製造で財をなしたらしい。
会社の中に喫茶ルームがあり、工場見学者に出来立てのお茶を御馳走してくれる。
また多角経営の一環で、最近はコーヒーまで手掛けている。
マレーシアでは知らぬ人がいない程有名ブランドらしいが、もちろん当方は初めて。

先ずは最近売り出した「ホワイトコーヒー」がお勧めとか。
専務さんが「これは今一番の人気商品。○○(現地の有名企業らしい)と連携して全国販売する」と大いに自慢する。
試飲すると、単なるミルクコーヒー。
しかし「ウムッ、これは美味い!」とベンチャラを言う。
すると専務さん大いに喜び、「では次に、是非とも我が社のブラックコーヒーを飲んで欲しい」だって。
当方も、元々コーヒーには目がない方なので、期待感一杯で飲むと「甘ツ」。
砂糖がいっぱい入っている。
日本のブラックコーヒーとは全く違い、ブラックなのは色だけ。
次は、本場のミルクティー
これまた砂糖たっぷりで、正直飲めたものではない。

通訳の人に、「マレーシアでは、コーヒーも紅茶も甘いですね」と聞くと、「実は東南アジアでは甘いほどおいしいと思われています」と解説された。
その結果マレーシアでは、糖尿病患者が多く、最近では全国版テレビコマーシャルで「糖分の取り過ぎに注意しましょう」と注意を喚起しているらしい。
彼は「日本人が塩辛いものが好きなのとまるで逆です」と笑っていた。
確かに、日本料理は塩が利いている。
一方、東南アジアのエスニック料理は、香辛料はたっぷりだが塩分は控えめなので、夏場に汗をかき過ぎると体調がおかしくなるらしい。
ただ、マレーシアの紅茶もコーヒーも、甘過ぎて好きにはなれない。

東南アジアで糖尿病になるのと、日本で高血圧になるのと、果たしてどちらがいいのだろう。
ハムレットの心境になってしまった。

札幌のラーメン屋、「すみれ(純連)」

マイナス6度の札幌に出張した。
道路の両脇にはうず高く雪が積まれている。
ほとんどの道路は暖められているが、一部は完全に凍結しているので、雪道に不慣れな当方、慎重に歩を運ぶ事になる。

到着した夜は、会社の同僚、顧客と和食に舌鼓。
関東ではめったに見る事が出来ない、超大物のホッケが美味い。
ウニ、烏賊、すじこ、刺身の盛り合わせ。
たらふく食べて、飲んで、ホテルに戻ると、今回は暖房が利きすぎている。
汗ばむ程なので、風邪がぶり返すのではと心配になる。
翌朝、札幌の顧客を訪問。
「今日は寒いですねぇ」と感心すると、「青森は27℃らしいですな」と返された。
一瞬意味が分からずキョトンとすると、「北海道ではわざわざマイナスなんて言わないんですよ」と説明された。

昼食は、札幌でも一二を争う人気ラーメン店、「すみれ」へ。
予め同僚から車中で「ちょうどお昼なので、この時間だとかなり並ぶかもしれません」と警告される。
「この寒空で長く待たされるのは敵わんな」と思いながら、雪が凍った分かり難い細道を進むと、行き詰りの場所にその店はあった。
ところが意外にも、すんなりと席に着く事が出来た。
余りに寒いので、客足も伸びなかったのだろう。

壁一面に、有名人の寄せ書きが並んでいる。
人気のラーメン店では見慣れた光景だが、他人の権威で自己を飾るような気がしてどうにも好きにはなれない。
注文は定番の味噌ラーメン、大盛り。
価格は100円増しの950円。
到着したラーメンを見て吃驚仰天。
何と表面に、5mm程ぶ厚い脂がコッテリと浮いている。
コクがあると言うか、シツコイと見るか、評価が極端に分かれると思うが、美味い!
しかし、ラーメン大好きを自認する当方でも、流石にスープを全部飲む事は不可能。
それほど脂ぎったラーメンだったが、満腹感と満足感で、店を後にした。
ここで記念にと、携帯電話のカメラで店をパチリ。
ところが保存する前に電話をしたら、肝心の写真がどっかに消えてしまった。
誠に残念!

その夜は東京で、元職場のOB会が催された。
渡世の義理で参加したが、いつまでも昼のラーメンがもたれて、サッパリ食が進まない。
高価な中華料理だったが、完璧に割り勘負けしてしまった。

人吉のうどん職人さん

当方、人吉の温泉が大層気に入り、早朝から一ッ風呂浴びてサァ朝食。

ところが同僚から「このホテルの朝食、消費税込1050円は高い」と横槍が入る。
彼によると、途中のサービスエリアに美味しい麺屋があるらしい。
彼は、個人的には我が社にあってもトップクラスの土地持ち、大金持ちのくせに、妙なところがケチだ。
当方、未だ麺類が美味いサービスエリアなど遭遇した事がない。
半信半疑どころか、二信八疑だったが、同僚は自信満々。
てな訳で、いかにも涎が出る程美味そうなホテルのバイキング朝食を見送り、早速出立。

最初のサービスエリアに到着したのは午前8時頃で、我々以外の客は皆無。
たかが食券を買うだけなのに、自動販売機がデジタル音声で矢鱈とややこしく指示する。
同僚からは「ラーメンが美味い」とのリコメンドだが、流石に朝からはキツイ。
ここはおとなしく、かき揚げうどん430円を注文。
ここで登場したうどん職人さんは、何とどう見ても近所のオバチャンズ二人組。
頭巾と手袋は装着しているが、顔付きは如何にもド素人風が漂う。
マニュアル通りに、時間を計りながらうどんを湯に浸し、丼に移し、火薬やネギをパラパラ。
最後にサラリと麺つゆを入れて、「ハイ一丁上がり」。
時間にして、わずか数分間しかかかっていない。
これに七味トウガラシと、天カスを大量に放りこんで、いざいざ「イタダキマス」

ところが、こんなド素人料理が意外にも美味い!
朝食としては、安いし、大いに満足。
どこからか大量に仕上げる麺と、インスタントのダシ、干からびた火薬があれば、あんなオバチャンズでも、一流食堂のかき揚げうどんに負けない程のうどん料理が味わえる。
あれだったら、当方が厨房に立っても間違いなく同じ味が出せるはずだ。
そう考えると、うどんってそんなに難しい料理ではないのだろう。

うどんなんて、駅の立ち食いが一番うまいと感じる事もある。
名古屋の△本屋煮込みうどんは3千円以上、○庭うどんも場所によっては千円以上するものもある。
そんな馬鹿な!たかがうどんですよ。
ラーメンもそうだが、どんなに味に拘りがあろうと、どんなに高価な具を使っていようと、本来は一番大衆的な食べ物のはず。
気難しい職人さん無用!
小難しい能書き無用!
当方は、五百円以下のうどんが好きだ。