磯野貴理子が、24歳年下の元夫から「自分の子供が欲しいから」と告げられ、離婚したことを発表した。
途端にマスコミ、ネットが大騒ぎをしていた。
その大半の意見は、元夫の発言が55歳の磯野貴理子を著しく傷つけたとして、磯野貴理子に同情的であり、元夫は批判の総攻撃の対象となっている。
僕は、磯野貴理子に一方的に同情する風潮には疑問を感じる。
理由は二つ。
・一つは、タレント、磯野貴理子が喋ったことが、離婚原因の全てとは思えないから。
・二つ目は、夫婦喧嘩は犬も食わないが、必ず双方に言い分があるから。
考えてほしい。
タレント、磯野貴理子が、自分のイメージを壊さないように、且つ好感度が上がるように情報発信するのは当たり前のことだ。
そして、この一般人の元夫が、本当にこんなことを話したのかは、未だ分かっていないのだ。
現実に、磯野貴理子の発言以降、彼女の好感度は上がりっぱなしなのに比べ、元夫の印象は悪化の一途だ。
が、元夫に「卑劣だ」とか、「磯野貴理子がかわいそう」とかの印象を持つのは、早すぎるのだ。
遥か年下のオトコと結婚して、結局は破綻した前例に小柳ルミ子と大澄賢也のケースがあり、その顛末は今回の磯野貴理子の離婚劇と似ている。
結婚当時、大人気を博していた小柳ルミ子に比べ、大澄賢也は無名のバックダンサーでしかなかった。
小柳ルミ子が売込みに最大限の努力を重ねた結果、大澄賢也は一応有名タレントになったが、好事魔多し。
大澄賢也は、食い扶持に困らなくなったら、年上妻の小柳ルミ子が鬱陶しくなり、「子供が欲しい」と浮気して離婚した。
この時の離婚条件として、小柳ルミ子は1憶円の慰謝料を要求し、大澄賢也はこれを受けたのだ。
大金を支払ってでも離婚したいとは、大澄賢也の離婚への執念を感じるし、小柳ルミ子にとっては、とんでもない面当てだっただろう。
大澄賢也は後に、「小柳ルミ子が気持ち悪かった」と、売れないタレントを育て上げたはずの恩人のはずの小柳ルミ子にとっては、これ以上のない屈辱コメントをしていた。
小柳ルミ子の場合は年齢差13だったが、それでも悲劇的結末を迎えている。
極めて一般論だが、歳を重ねるにつれて、オトコにとって24の年齢差を乗り越えるのは至難の技になるのは、想像に難くない。
僕はそんな経験はないが、それでも年下夫には若干なりと同情心もあり、離婚に至った責任を一方に押し付けるのはいかがなものかと思う。
今回の磯野貴理子の離婚劇だって、夫婦間のもめ事は、夫婦以外には分からない、
仮に元夫が本当に自分の子供を欲しがったのなら、そんな気持ちに至るまでの夫婦間の葛藤があったはずだ。
そして元夫は、その葛藤の蓄積の中で、磯野貴理子との結婚生活をギブアップしたのだろう。
それは、別に好きなオンナができたのかもしれないし、年上の磯野貴理子が重荷になったのかもしれない。
元夫が店長のバーは、実際のオーナーが磯野貴理子らしい。
バーの収益性が悪くなった原因をオーナーに咎められ、店長が逆上した可能性もあるし、また、そもそもこの元夫は、最初から磯野貴理子のカネ目当ての、単なるジゴロだったのかもしれない。
しかし、単に年上の女房が嫌になっただけとしても、それは元夫の感情なので、夫婦間で妻からは厳しく攻め立てられるのはやむを得ないが、他人からとやかく言われるものではない。
ましてや元妻の磯野貴理子は、表面的には元夫に文句をつけているわけではない。
相も変わらず、視聴率のためなら何でもありのマスコミ情報や、一方的主観の塊のようなネット情報で、先入観を持つのは危険だ。
マァ、どうでもいい話だが。