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ウィーンの二日目は「ALBERTINA美術館」と「音楽の家」訪問

今日から二日間は、予定なし。

暇に任せて、美術館を回ることにする。

ツアー旅行は便利だが、ぎっしりとスケジュールを詰め込まれるので、ブラリブラリと諸外国を見て回る余裕がない。

我々夫婦は、決して英語が流暢なわけではないが、それでも場数を踏むことで、今やトラブル慣れしている。

ハプニングが起きても、ブロークンイングリッシュを駆使して、何とか解決してきた。

よって、海外にツアーで出かけることはない。

すると、今日のような、何もしない日が結構出てくる。

予定なしの海外滞在もまた、結構乙なものだ。

 

午前10時、ホテルから徒歩で五分もかからない、ALBERTINA美術史美術館へ向かう。

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ALBERTINA美術史美術館

市内の小学生が、社会科見学で参観している。

こんな情操教育ができるのは、歴史ある「音楽の街」の特権だ。

入り口にシャガール、モネ、ミロ、ルノアール等々が、ずらりと並んでいる。

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この時期には、NITCHEの絵も展示されているが、こちらは前衛芸術で、僕にも描けそうな代物だ。

しかし、何とも言えない迫力が伝わってくる。

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二時間ほど過ごして、いったんホテルに帰還。

その後の昼食は、前回ウィーン滞在中に訪れた、中華料理と日本料理の中間的な食べ物の店、「酒菜」。

場所は、昨日の日本料理「日本橋」の対面にある。

その時は旨かった印象だったが、この度はやたら熱くて塩辛くて、量だけは多いが、食が進まない。

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かなり大量に残したが、早々に切り上げて、本日の第二番目の目的地、ウィーンに関連する大作曲家だけでなく、音そのものの研究成果を展示している、「音楽の家」へ。

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ここにもまた地元の高校生が、大挙して社会科見学で押しかけていた。

ここは、四階建てビルそのものが、音楽のテーマパークで、大人も子供も楽しむことができる。

四人でデジタルサイコロを振りながら作曲すると、音楽が一曲出来上がるゲームでは、見知らぬ人同士がしっかり協力して、それなりの作品を仕上げる。

終わると、その音楽が流れ、お互いに満足気に顔を見合わせ、笑顔になる。

 

一番人気は、ウィーンフィルの演奏を最後まで指揮できると、「音楽の家」からサーティフィケーションカードが発行して貰えるゲームだ。

途中で失敗すると、音楽演奏が止まり、交響楽団から嘲笑を浴びる。

高校生や、如何にも自信ありげな女性たちが次々と挑戦するが、10人以上が連続して失敗する。

冷やかし気分の高校生は仕方がないが、インド人風の女性は、全身を使いながらプロさながらに指揮棒を振り回すも、半分もいかないうちにブー宣告で強制終了。

さすがに不本意だったようで、遅れてきた御主人(風)の男性に、「私、楽団に笑われてしまった」と愚痴をこぼしていた。

すると、我が妻が「私もやってみる」と言い出した。

彼女は10年以上ピアノを練習してきたので、それなりに自信はあったようで、途中何度かピンチに陥るも、とうとう最後までたどり着き、周囲から拍手を浴びていた。

すっかり気を良くしたようで、「記念にサーティフィケーションカードを貰いたい」と言いだした。

無論、ただではない、

これが紙切れ一枚に、日付と妻の名前を手書きしただけなのに、3.5ユーロもする。

主催者側にはボロ儲けビジネスだが、ほとんどの人が中途で挫折しただけに、妻は最後までやり遂げた充実感に包まれている。

マァしてやられた感満載だが、400円ちょっとで、そんな満足感を買えるのなら、ウィーンに来た甲斐があったというものだ。

 

ホテルに戻って夕食まで一休み、の積りだったが、午後3時にもなると、どうしても眠くて仕方がなくなる。

三日前までの生活では午後10時なのだから、無理もない。

そのまま眠り続けて、気が付くと午後10時近くなっている。

この日は外食も諦めて、そのまま寝てしまうことにした。