前日ホテル入りが予定より遥かに遅れたので、当然就寝時間も遅い。
その分、朝起きるのが珍しく遅くなり、起床時間が午前7時。
ホテルで朝食後、ホテルから歩けば一分もかからない、文字通り鼻の先にある「アルカサール宮殿」へ。
ところがこの日は日曜日、朝から観光客が押しかけている。
強烈な日差しの中、予約なしの場合、長蛇の列ができているので、すっかりヤル気をそがれた。
そのまま、フラフラと市内を歩き回ると、普通の観光コースにはない名所に巡り合う。
ついでに、グアダルキビル川まで足を延ばすが、流石にこの辺には観光客の姿はない。
朝も早よから、路上大道芸で、フラメンコダンスを踊っていた。
ホテルで一休みした後、メトロポル・パラソルの展望台を目指す。
ところが、午前中はあれほど観光客が並んでいた「アルカサール宮殿」だが、その列が三分の一ほどに減っている。
ならば、今日のうちにここを片付けようと、並ぶこと30分で入場することができた。
実はホテルに帰った後、コンセルジュに翌日の予約を頼むと、一人28ユーロで10時45分しか取れないと言う。
しかしその同じタイミングの11時に、セビーリャ大聖堂を予約済みなので、残念ながらアルカサール宮殿の事前予約は断念していた。
ところが、実際に並んで購入したチケットは、シニア割引でたったの3ユーロ。
ホテルで予約できなかったことで、何と一人25ユーロ、夫婦なら50ユーロも得をしたことになる。
これもまた、やはり神様の思し召しだろう。
アルカサール宮殿は、広大な庭程度の知識しかなかったが、アラベスク模様を敷き詰めた壁や床に、キリスト教の壁画が飾られていて、イスラム教とキリスト教の見事な融合が実感される。
「文明の衝突」で、世界中に危機を招いているキリスト教徒イスラム教の確執だが、こんな時代と世界もある。
アルカサール宮殿は、見て回る名所が多すぎて、有名な庭まで行く体力がなかった。
ホテルで英気を養った後は、夕食。
昨日すっかり気に入った、地元のTAPAS料理を、前夜とは違った店で試してみる。
前部3.5ユーロほどの小皿料理なので、少々頼んでも消化不良の心配がない。
腹八分目とはこのことで、まるで満足の一日だった。