昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ブレナム宮殿とコッツウォルズ地方  

 

この日は、今回の旅行の最後のビッグイベントで、予定が早朝からギッシリと詰まっている。

バスツアーなので、何が何でも予定通りに、集合場所に行かなければならない。

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事前に下見をしていたが、やはり現地で旅行会社の担当者と会うまでは何かと心配だ。

 

しかも午前9時の出発で、帰りは午後7時到着予定なので、10時間のツアーとなる。

実は、昨年のカテーテル手術以降、血圧降下のための利尿剤を飲まされているので、トイレの不安が尽きない。

最初に係員に「バスにトイレはついているか?」を確認すると、「残念だけどない、トイレならすぐそこにある」と教えてくれた。

しかしこちらの問題は、今トイレがどこにあるのかではなく、移動中に持ち堪えられるかなのだが、英語で説明するのは難しい。

結局は、発車間際にトイレに行くことにしたが、これが有料で、入り口を黒人のオヤジが見張っている。

イギリスのコインは金額が書いてなく、且つ大きいから高いわけでもないので、コインを一握りして、「必要な分取ってくれ」と頼んだら、もっともらしい顔でコイン一枚をつかみお釣りを持ってきた。

結論として、トイレ代がいくらなのかは不明のままだ。

 

バスは1時間半後にトイレ休憩をして、最初の目的地、イギリスドラマ「ダウントン・アビー」のロケ地、バンプトンへ。

ダウントン・アビー」って人気ドラマらしいが、そもそもそんな番組は見たこともないし、興味もない。

ガイドは「綺麗な街並みでしょ」と激賞するが、どう見たって、何でもない田舎町にしか見えない。

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「見事な教会」と言われても、薄汚れているだけにしか見えないし、「住民の写真撮影はダメ」などと注意されても、そもそも被写体としての魅力も感じない。

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よって、何のためにこんなところで30分も時間を潰すのかが理解できない。

 

集いて昼食をとるための、ボートン・オンザ・ウォーターへ。

ここは、コットンウォルズのベニスと言われるらしく、クリークが流れ、犬と共に水遊びをしている家族もいる。

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ここもまた何てことない田舎街だが、先のバンプトンと比べると、一応はレストランが立ち並んでいる。

ここで中華料理店を見つけたが、「まもなく団体客が来るので席がない」と断られた。

恐らくは、中国人が大量に押しかけてくるのだろう。

やむを得ず、クリーク沿いの地元店で、チキンスープと「TUNA MAYO SALAD」を注文。

オリーブ油と塩を振りかけたら、何とか食べられた。

 

ロンドンは晴れていたのに、この地方は今にも雨が降りそうな全くの曇天で、気温は17度もない。

ガイドが、「ここはいつもそうで、今日も傘がいるかもしれない」と脅すが、傘など持参していない。

最終的には雨は降らなかったが、たとえ晴れていても、イギリスでは傘は常備品だ。

 

ここから約2時間で、チャーチルの生家、ブレナム宮殿へ移動する。

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ここが本日のハイライトだ。

到着後、ガイドが我々の入場チケットを手配に行くが、なかなか時間がかかっている。

オーディオ説明引換券と入場チケットを貰うまで、20分以上待たされた。

その分、宮殿での滞在時間は短くなる。

 

宮殿の建物は、それなりにカッコいいが、しかしこの間、各地で派手に目を引く大聖堂を見続けてきたので、正直な感想は「地味!」だ。

50メートル以上もある図書館も、凄いのだろうが、別段蔵書が目を見張るほど多くもないし、歴史的価値のあるものでもなさそうだ。

ただ、庭の広さは特筆もので、ゴルフ場の三ホール分は優にある。

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チャーチル関連の展示室は充実しているが、そもそもチャーチルは、50年ちょっと前まで生きていたので、写真がいっぱいあり、ノスタルジャに浸りようがない。

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チャーチルが描いた絵、上手いのか下手なのかは不明

1時間半のツアー時間を持て余してしまった。

 

帰りは予定よりも順調だったし、しかも我々のホテルのすぐ近くで停車してくれたので、6時半にはホテルに到着。

夕食は、イタ飯のパスタにしたが、これは安くて美味かった。

とは言っても、物価の高いロンドンなので、一人2千円は下らない。

消費税も12.5%と高いし、この町は住みにくいに違いない。