帰国便は、ロンドン9時40分発のJAL。
海外航空会社の便では、度々遅延やキャンセルを経験しているので、最後が日本の航空会社なのは何となく安心感がある。
ホテルのチェックアウトが5時40分で、その後は5時56分、地下鉄の始発便を利用する。
ロンドンの地下鉄は全く事前予告もなく、突然運休するので少々心配だったが、予定の時間通りに到着した。
しかし始発とは言っても、我々が利用した駅の一番電車の意味で、既に前々の駅からかなりの乗客が乗っていて空席がない。
しかもその大半は、でかい荷物を持ったヒースロー空港行きの連中だ。
運よく次の駅で、目の前の客が二人降り、小一時間の乗車時間を座ることができた。
JAL機はターミナル3、ラウンジはBA(ブリティッシュエア)と共同。
アメリカと並んで、イギリスの食べ物の評判は悪いが、それも宜なるかな、ラウンジに用意されていた食材はこれこそ不味い料理の典型で、どれを見ても食欲が起きない。
ならばと、JAL機内サービスに期待して、ここでは水しか飲まないことにした。
フランクフルトの出国審査は厳しかったが、イギリスは全て航空会社任せのいい加減さで、5分遅れで搭乗開始。
飛行は極めて順調だし、奮発してビジネスクラスに搭乗したので、眠ることも映画を見ることも楽。
一つだけ不満だったのは、日本発に比べるとロンドン発JALの機内食が不味いこと。
食材がロンドン製になるので、これは仕方がない。
ほぼ予定通りに羽田空港到着。
入国手続きも簡単で、早朝のうちに我が家に辿り着いた。
今までの夫婦海外旅行では、普段は慎重な嫁の方にチョンボが多く、いい加減な僕は比較的失敗が少ない。
しかし今回は夫婦揃って、若干風邪気味だった程度で、病気らしい病気もなく、また大騒ぎになるような事件もなかった。
実は、健康に満々たる自信があったわけではないので、ほぼ一か月間を無事に乗り切って、心底ホッとしている。