昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

高須対立花の討論番組を見て

高須克弥Twitterで、N国党党首、立花孝志に噛みついて始まった論戦が、ニコ生放送での直接対決となった。

ネット放送なので視聴率などは分からないが、結構盛り上がっていたし、僕も興味があって、放送の最初から見た。

 

討論の結果は既に知れ渡っているだろうが、支持率73:11で、高須の大惨敗、立花の圧勝だった。

実際に見ていて思ったのは、これでも高須に11%弱の支持があったことの驚きだ。

はっきり言って高須は、立花が最も得意な法律への知識が、決定的に欠けていた。

更に悪いことに、この討論への準備も不足していた。

そしてこの結果は、僕のような素人にも、討論前から充分に予測されていた。

 

高須はTwitterの世界では、超有名人だ。

この討論前にも、高須のTwitterには、高須信者たちが大挙して投稿していた。

その内容たるや、高須への応援や、高須勝利への期待感がほとんどだったが、立花の旧悪を教えるようなものも多かった。

確かに立花は、世間的には眉を顰めるようなYouTubeを多数投稿している。

それを見た高須は、「こんなバカを相手に負けるわけがない」と高を括ったようだ。

実際に高須のリツイートにも、そのようなニュアンスの感想が見られた。

 

そこで、高須が用意したディベート用の攻撃ネタは

マツコ・デラックスの職場に押しかけたのは営業妨害

・マツコだけを攻撃して、爆笑問題の太田をスルーするのはダブスタ

・選挙のやり方が暴力的、恫喝的

YouTubeをカネ儲けの手段として使っている

だった。

 

しかしこれは、立花が自分のYouTubeで何度も説明済みなので、すぐに切り返される。

そこから立花得意の法律論になり、「違法と犯罪は違う」と持論を述べた。

立花は、裁かれる法律が、刑法と民法とに分かれていることを説明しているのだが、高須は全くこれを理解できない。

口を尖らせて「一緒です」と強調したため、立花から「(高須さんが)ここまで理解されていないとは、ちょっと酷い」と討論打切りを打診した。

 

実は放送後の高須は、Twitterで自分の負けを認めている。

ここまでは潔いのだが、立花が討論打切りを求めた場面を以って「ここで放送終了だったら自分の判定勝ちだった」とやった。

あの時の立花の表情は、余りにも知識不足の老人に呆れ果てた憐憫だった。

これ以上討論すれば、高須の名声が致命的に毀損される。

そんな同情だったが、高須はそれを、立花の敵前逃亡ととらえている。

 

高須ほどの財力があれば、事前に優秀なスタッフを雇い、立花のYouTubeから攻めるポイントなど見つけられたはずだ。

それを、相手を見くびった余りに、周到な準備もせずに討論の場に臨む。

自分の周りは、高須の耳に心地良いことしか言わない連中ばかり。

それは「N国党に投票した僕の周りは全部、騙されたと言っている」との、高須の発言からも想像できる。

すぐに立花から「それは高須さんの周りだけでしょう」と返されると、二の句が継げなくなる。

 

人間はある程度の立場に着くと、批判してくれる人が急減し、お追従でご機嫌取りをする連中が急増する。

だからこそ、耳障りな情報を発信してくれる人を大事にしないと、知らないうちに天狗になってしまう。

大金持ちでスポンサーの高須もまた、この例外ではない。

高須のTwitterもまた、90%以上が彼を褒めちぎるものだ。

そんな甘言で満足してしまうのでは無く、立花と討論する前には、徹底的に立花孝志とN国党を研究しなければいけなかった。

 

高須は、討論の結果がよほど悔しかったのだろう。

その後のTwitterでも、恨み節を連発している。

すると途端に、高須信者たちが合いの手を入れて、高須を励ます。

実は高須にとって居心地の良い空間こそ、高須をして、正常な判断力を鈍らせる。 

エス高須クリニックが、イエスマンだけで回りを固めると、肝心の場面で判断が狂う。

高須の大惨敗は、喧嘩上手の立花孝志を見くびった、高須の奢りと知の衰えが原因だ。