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村西とおるの立花孝志批判を反批判する

僕は、村西とおるTwitterを見て、目を疑った。

8月25日のそこに

「高須院長を全面的に支持します。真昼間、公衆の面前で「カーSEX」を叫ぶ立花代表の行為はマツコさまの言う通り「気持ち悪い」以外、何物でもありません。そうした健全さがあって、N国党の掴みはOKとなり当選なされたのです。MXに押しかけ言論封鎖するがごとき行動は、表現の自由に照らし断固反対します」

とあったからだ。

 

ウソだろう!

 

村西とおると言えば、AV監督として性のタブーに挑んできた人物だ。

ハワイでAV作品を撮影し、アメリカで拘束、懲役370年を求刑された、その世界では猛者中の猛者だ。

その彼が、NHKのタブーに挑んでいる立花孝志に対して「真昼間、カーセックスと叫んだのは気持ちが悪い」と、非難しているのだ。

 

また、その翌日8月26日のTwitterで、黒木香について

黒木香嬢が昼間のテレビで腋毛を見せるとお茶の間は騒然となった。まるで足の付け根の恥毛が大写しになったような衝撃を受けたのです。「恥知らず」の心ない言葉を浴びせてきたのは、男性陣ではなく日頃女性の性差別を訴えていた著名な女性評論家でした。」

と、世間的には破天荒に見えた彼女を攻撃した、女性評論家を批判的に述べている。

 

僕は、村西とおるを高く評価し、尊敬してきた。

彼の人物月旦には、ほとんど同意だったし、大変参考にもしてきた。

それだけに、立花孝志に対する村西とおるの見方には驚いたし、心底ガッカリもした。

 

黒木香は、AVだけでなく一般テレビにも出演し、性に関して持論を述べていた。

しかし、それは当時の「常識」からはかけ離れた過激さで、お茶の間に受け入れられるレベルには程遠く、大ブーイングを受けた。

村西が言う著名な女性評論家が誰なのかは知らないが、そんな意見の代表的な存在だったのだろう、

今回の立花同様、黒木もまた少数から支持されたものの、圧倒的多数から「気持ちが悪いオンナ」などと罵声を浴びた。

 

後者のTwitterは、村西がその当時の世間の風潮に抗議しているものだ。

しかし、時の経過は、村西をして、当時の女性評論家と同じ行動をとらせてしまう。

立花を「気落ち悪い」と攻撃した村西と、黒木香を攻撃したその女性評論家のそれと、何が違うのか。

立花が「真昼間にカーセックスと叫んだ」のがいけないのなら、テレビで女性評論家の眉を顰めさせる発言をした黒木香も、同様に気持ち悪い存在になる。

そもそも、性の話を真昼間にやってはいけないなんて、古色蒼然とした性のルールであり、村西はそれを否定してきたはずだ。

 

僕は、この一連のTwitterを見て、村西とおるは立花孝志のYouTubeを見たことがないまま、立花を批判していると思っている。

立花は、過激な物言いで物議をかもすことが多いが、その主張は実に一貫している。

一見ふざけたような行動には賛否があるだろうが、NHKの受信料の問題点も、立花によって明らかになってきた。

NHKと言う巨大権力に、たった一人で戦いを挑んだのは、同じく権力を相手に性の解放を目指した村西と相通じるものがあるはずだ。

「真昼間からカーセックスと叫ぶ」とか、「MXに押しかけ言論封殺」とかは、まさしく村西が戦ってきた姿そのものではないか。 

だから、もしも村西が立花の言動を客観的に見ていたら、自分の過去に照らし合わせて、大いに応援するはずだと思う。

それでも尚、立花の「NHKをぶっ壊す」方針に同意できず、立花の方針を批判するのなら、それは村西の一つの見解として拝聴するに値する。

 

僕は、立花孝志とN国党の問題提起を受けて、NHK問題を真剣に考えてみた。

そしてその結論は、N国党の主張とは真反対の、NHKはぶっ壊してはいけない、受信料は払うべきなので、今後共N国党を応援することも、ましてや投票することもない。

だからと言って、立花孝志とN国党をふざけた存在とも、気持ち悪いとも思わない。

見返りがほとんどない政治活動なのに、彼らなりの信念を曲げない献身性には、敬意を持っている。

 

僕は、立花孝志にとっては、村西こそ一番応援して欲しい人物のはずだと思う。

だからこそその村西とおるが、極めて表面的な理由で、権力者側の高須克弥を支持し、少数派の立花孝志を攻撃するのが全く残念で、ガッカリしている。