「被災地で募金活動する共産党」みたいなタイトルで、千葉県松戸駅前で、今回の台風15号被害への募金活動を行っている共産党系グループの非常識さを訴えたものだ。
早速多くのコメントが寄せられていたが、そのほとんどは「これは酷い」「共産党は何を考えている」と、共産党とその支援グループを非難するものだった。
僕もまた、共産党は大嫌いだ。
出来れば共産党などはなくなって欲しいし、共産党員も共産党シンパも、全員が日本からいなくなることを望んでいる。
しかし、その僕を以ってしても、投稿されたこの記事はおかしいと思う。
この記事を投稿した人は、千葉県を一括りにして、全域が被災地の思っているようだ。
だが、「千葉、千葉ったって、些か広ォござんす」だ。
今回の台風は、千葉県を斜めに通過したもので、当然ながら台風の上陸地点の傍と、進路の東側に被害が集中している。
逆に言うと、台風の進路の西側は、他の関東地区と同じ程度の被害でしかない。
具体的にそこは、停電も断水も全く発生せず、日常生活に、何の不自由もないのだ。
そして共産党が募金活動をしていた松戸市や、その他東葛地方は、「ほとんど被害が出ていない」地域なのだ。
だから、政党の好き嫌いは別として、共産党が松戸市で募金活動をしても、千葉県民も、松戸市民も、違和感を持つことはない。
今回の台風の被害で、千葉県が未曽有の被害を受けていることは間違いない。
何せ、停電が20日以上になる地域まである。
今の生活で、電化製品の全てが、それほど長らく使えない状態が続くのは前代未聞だ。
そして、その被害が最も重大で、且つ長期に亘っているのが千葉県南東部だ。
一日も早い復旧が待たれるが、鉄塔だけでなく、大木が折れ、道路を塞いでいるようなので、トラックで現地に向かうだけでも大事らしい。
そんな大災害なので、少しでも被災者のためになればと、善意でボランティア活動をして貰えるのなら、それを拒否する人はいない。
しかし、素人が被災地周辺をうろつくと、却って専門家の邪魔になりかねない。
だから責任ある団体が、復旧物資や、支援金を募集して、それを現地に届けてくれるのなら、結果として被災地の復旧に大いに貢献できる。
もしもその為に、共産党が率先垂範して募金活動をしているのなら、イデオロギーを超えて、感謝するべきだと思う。
しかし共産党には、災害募金を、選挙候補者自身が自分たちの政治活動に使用したとツイートした前歴がある。
だから共産党の募金活動に関しては、市民の善意で集まった募金や物資の全てが、被災地への支援に使われたのかどうかのチェックが必要だ。
今の共産党は、機関紙「しんぶん赤旗」の購買部数が百万部を切ったとして、党中央から非常事態宣言まで出ている。
党費を「しんぶん赤旗」販売に頼ってきた共産党なので、ボランティアを装った活動資金集めの疑いは消えない。
共産党の活動を厳しくチェックするのなら、この松戸市で集まった募金の行く末の情報公開を求めて確認して欲しい。
ついでに言えば、駅前で災害復旧募金をやっている団体には、如何わしい連中もいる。
訳の分からない、宗教団体やカルト集団、政治集団も暗躍する。
彼らが募金を着服したり、マネーロンダリングに利用する恐れもある。
せっかく募金をするのなら、自分の善意がそんな団体に悪用されないよう、事前にその団体を調べることは絶対に必要だ。