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「小泉進次郎は無能でアホ」説の検証

環境大臣就任以降、小泉進次郎株価は暴落を続けている。

多くの識者が、「進次郎、化けの皮が剝がれる」と、辛辣な意見を述べている。

(識者ではないが、僕もその一人!)

 

確かに、福島を訪問した時の後先考えない謝罪、原発へのあいまい発言、「30年後の自分」の禅問答と、どれをとっても不安だらけ。

そして今回は、国際舞台への国連デビューで、更に訳の分からない発言を仕出かした。

環境問題に「楽しくクールでセクシーに取り組むべき」とやった。

この発言に90%の日本人が違和感を持ち、10%は必死に進次郎を擁護している。

 

最初に、進次郎応援のために一肌脱いだメンタリストのダイゴ(DaiGo)は、

 ・これはマスコミの悪質な切取り報道

 ・小泉議員を潰す目的があるのでは

 ・英語のSexyには「ワクワクする」とか「魅力的」とかの意味がある

 ・環境問題のような難題には、Sexyに取組まないと長続きしない

 ・心理学では、sexyとかproductiveの言葉のプラス効果が証明されている

 ・小泉議員は間違っていない、悪いのは切取り報道をするマスコミ

と、陰謀論まで持ち出し、マスコミを痛烈に非難している。

 

今回の進次郎擁護論は、このDaiGoに代表される「進次郎バッシングはマスコミの悪意ある切取り報道だ」に尽きると言っても過言ではない。

僕もこの時のビデオを見たが、確かに隣の女性の「green sexy」の台詞に呼応して、進次郎は自分の発言の時に彼女を指さしながら、「sexy」の単語を使っている。

「ソウソウ、環境問題への取組は、貴女が言うsexyさが必要だね」ってなノリだ。

進次郎にとっては、そのsexyだけを取り出されて批判されるのは、全く不本意だろう。

 

批判派の代表は、破廉恥な公私混同、使込みの常習者だった前東京都知事舛添要一

 ・進次郎の発言は、言語明瞭、意味不明亮の典型

 ・これでは地球温暖化対策を訴えた4百万人の若者が失望する

とツイートしている。

流石に英語堪能の舛添なので、単にsexyの言葉尻をとらえたモノではない。

むしろ、全く中身のないことを、国際舞台でペラペラ喋る進次郎への苦言だ。

「言語明瞭、意味不明瞭」もまた、進次郎批判の定番だ。

確かに「環境問題に、楽しくクールでsexyに取組む」と言われても、一体何をするのか全くイメージできない。

そして、日本人にも分からない発言は、忖度の文化がない外国では絶対に通用しない。

 

今回の進次郎発言を聞いた日本人が、強い違和感を持つのは、日本語の「セクシー」には性的な意味しかないからだ。

いくら「実はネイティブ英語のsexyには、ワクワクするとか、カッコいいなどの意味もあるんだよォ」としたり顔で解説されても、和製英語しか知らない日本人は、sexyからは「イヤラシイ」意味しか連想しない。

そうすると、「性は秘めたるを以て良し」としてきた、古式豊かな価値観を持つ日本人には、実に唐突な表現にしか聞こえないのだ。

 

政治家は、言葉を生業とする。

後で「自分はそんな意味で使ってはいない」と言い訳しても、誤解されるような、あるいは曲解されるような言い回しを使うと、ここぞとばかりに非難される。

些細な言い間違いでも、マスコミに一斉攻撃された政治家を、同業の進次郎は、嫌というほど見てきたはずだ。

 

今回の進次郎報道が、マスコミによって切取り操作されているのは間違いないが、僕はDaiGoと違って、それが進次郎を陥れる目的とは思っていない。

今回の騒ぎは、ネット民が面白おかしく拡散しているのだろう。

その証拠に、本来なら捏造報道の宝庫、ワイドショーが喜び勇んで取り上げるようなネタなのに、ほとんど扱われないし、仮に今後扱われるとしたら、DaiGoのような意見が必ず付け加えられ、好意的に纏められるはずだ。

何故なら、ネット民はとっくに進次郎の能力を見切っているが、マスコミにとっての進次郎は、安倍政権批判の重要な切り札の一つだからだ。

 

進次郎は、質問に答えて「火力発電を減らす」と言ったが、具体策には全く答えることができず、「未だ就任して10日だから」と言い訳した。

しかしその程度の受け答えなら、移動の飛行機の中でも勉強できただろう。

環境大臣に就任して二週間足らずだが、政治家、進次郎の前途は真っ暗で、その能力には欠片ほどの期待も持てない。

 

その昔、権勢を極めていた頃の小沢一郎が「担ぐ神輿は軽いほどいい」と喝破したらしいが、進次郎や石破カなどは、その典型的政治家だ。

マスコミには未だ利用価値が残っているし、実際に次の総理大臣のアンケート調査では、進次郎と石破カが人気度ナンバーワン、ツーを争う。

僕は、政治家としてロクに勉強もしていない進次郎を、異常に持ち上げるマスコミの存在にこそ、日本政治の危機があると強く懸念している。

 

進次郎が無知無能なのは、多くの日本国民の悩みの種となりそうだが、幸いにも、国際舞台ではほとんど注目されなかった分、あの無内容で軽々しい発言にも、呆れたり、嘲笑の声は聞こえてこない。

進次郎は英語ができるからと期待する向きもあるが、英語なんて、環境さえ整えば誰でも喋ることができるようになる。

海外では幼稚園児だって、物乞いだって、英語を喋っている。

英語能力と中身と、両方揃っているに越したことはないが、それでもどちらを優先するかなら、英語ができるが中身がパーの進次郎タイプより、英語はできなくても中身は充実している政治家の方が、海外の首脳に伍して日本の国益を守ることができる。

 

安倍政権側は、今後は用心のためにも、進次郎は国内選挙対策の人寄せとしてだけ起用して、国際舞台への派遣は控える方が良さそうだ。