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立花孝志とホリエモン

新旧嫌われ者二人の立花孝志と、ホリエモンこと堀江貴文が、急接近しているらしい。

そこで、二人のYouTubeを見てみた。

だが、大のオトコ、立花と堀江が、双方向でヨイショし合う様は、僕には悪趣味としか思えない。

むくつけき顔立ちの二人が並ぶ絵面も、決して見栄えの良いものではなかった。

 

面白かったのは、堀江の運転手兼秘書、斉藤君がN国党から立候補したいと言い出し、予想外の展開になったことだ。

堀江によると、この斉藤君は人脈も豊富で、性格的にも政治家に向いているらしい。

誰でもいいから、立候補者のタマが欲しい立花と、政治家になりたい斉藤君の思惑が一致したのだから、トントン拍子で話が進む。

しかも斉藤君には、堀江のお墨付きまである。

どうやらどこぞの選挙で、斉藤君がN国党から立候補することになりそうだ。

 

そんなYouTubeに続いて、「ホリエモン、N国党から立候補」とのニュースが流れた。

実際は立花からのオファーを、堀江が検討中の段階のようだが、この話にはもう一つ、おまけのようなウラがついている。

次の衆議院比例選で堀江を担ぎ出す口実として、件の斉藤君も絡んでいるらしいのだ。

 

立花の解説では、N国党比例代表選の名簿を

  1.堀江貴文

  2.立花孝志

  3.上杉隆

  4.斉藤君

の順番にリストアップすれば、絶対に一議席は確保できるし、うまくいけば二~三議席も夢ではないと考えている。

そしてここからが、立花孝志の面目躍如だが、上位三人は当選を辞退すると言うのだ。

そうすると斉藤君は、晴れて、衆議院議員に成り上ることになる。

そしてこれなら、斉藤君の政治能力を高く評価している堀江が、N国党から立候補する可能性も高くなるのだ。

 

有名人で発信力のある堀江が立候補すれば、N国党の得票も増えることは間違いない。

そして既に有名人になっている上位三人は、政治の世界で名を成さなければならないような、上昇志向の野心はない。

 

しかし、票集め担当の人間と、実際に政治に取り組む人間を分けて考える政治の分業化には、早速大批判が起きている。

「最初から、自分が投票した人ではなく、別の人が議員になることが決まっているのは詐欺だ」との意見が多い。

しかし実は、このやり方は違法ではないのだ。

「違法でさえなければ何でもあり」の立花孝志とN国党にとっては、話題作りにもってこいの、この方法を使わない手はない。

 

冷静に観れば、確かに既存政党も、比例代表選や参議院選で、明らかに票集めのための候補者を公認してきた。

しかも実際に、政治経験はゼロだが、知名度だけは抜群のような候補者が、多くの票を集めた例は枚挙の暇がない。

勿論、最初は素人だったが、政治家としての仕事を通じて有力な議員になった人も、いるにはいる。

最近では自民党三原じゅん子もそんな例だし、五輪相まで噂される橋本聖子もいる。

が、そもそもその最初は、今回の立花が考えている票集め担当で生まれた政治家だったのだから、立花方式を一方的に批判はできないはずだ。

斉藤君だって、政治家として大化けする可能性は、誰も否定できない。

 

選挙制度の盲点であり、この方法が良いとは思わないが、違法でない限り、判断は有権者の投票結果に任せるしかない。

しかも立花は、予めこの奥の手を開陳して、それも含めての評価を仰ぐのだ。

票集め担当の連中だって、批判されることを覚悟して立候補するのだから、決して楽な役割ではない。

僕は、票集めと実際の政治家を分業させ、その結果の全てに所属政党が責任を取るのは、一つの政治の在り方と思う。

 

話題作りに事欠かない政治家、立花って、まさに悪知恵の塊のようなオトコだ。(これは褒め言葉!)