日韓GSOMIA破棄は現在進行中で、来週23日午前零時で失効する。
アメリカは躍起になって重要閣僚を韓国に派遣し、破棄撤回を迫っているが、韓国は利く耳を持たない。
文在寅自ら、アメリカのエスパー国防長官にGSOMIA破棄を明言した。
頑なな韓国の姿勢を見れば、もはやGSOMIA破棄は既定事実と認識するべきだ。
韓国の文在寅が、何故GSOMIA破棄に拘るかについては諸説ある。
日本から、韓国の貿易手続きの不備の事実を突き付けられ、国際的にメンツを潰されて、理屈も道理もなく逆上しているとの説は、極めて説得力が高い。
僕は、大きな理由として、今まで反日政策で政権を支えてきた文在寅は、国内的に対日弱腰姿勢は絶対に執れないことがあると思う。
経済も外交も八方塞がりの文在寅政権だが、来年4月の第21代総選挙や、次の大統領選挙で勝利するためには、煽りに煽った国民の反日感情に縋るしかない。
反日こそ文在寅の生命線なので、少しでも日本に譲歩すれば、それだけで文在寅の存在基盤が崩壊するからだ。
二つ目は、文在寅政権にとってアメリカは、安全保障上の重要な同盟国ではない事だ。
文在寅が社会主義者、若しくは、社会主義的思想の持ち主なのは、今までの人権派としてのキャリアだけでなく、月刊HANADAで暴露された、実は北朝鮮の金正恩に忠誠を誓ったチュサッパ(主体思想派)ではないかとの疑惑からも確実視されている。
この記事は、日本よりもむしろ韓国で、密かに話題になっているとも聞く。
日本で言えば、福島瑞穂や志位和夫が総理大臣になったようなものなので、アメリカよりも中国を信頼し、アメリカと疎遠になる政策を採ることは、至って自然な流れだ。
また文在寅にとって、とっておきの飛び道具は、「朝鮮民族悲願の統一国家実現」であり、これさえ出来れば20年で朝鮮が日本を凌駕できると考えている。
ただ韓国と言う国は、自分たちが勝手に思い上がっているほど重要な先進国ではない。
中国にとって韓国は、対アメリカ軍事防衛網の最前線として存在価値があるだけで、国際貿易上はむしろライバル関係にある。
韓国がアメリカ側に立脚し、対中国監視網の一翼を担う事だけは迷惑だが、その機能を韓国が自ら放棄するのなら、全く利用価値のない国でしかない。
北朝鮮との統一国家に至っては、経済発展が遅れに遅れた国を取り込むことに、今ですら脆弱だと言われる韓国経済が持ちこたえられるはずがない。
しかも韓国民は、文在寅の指導に従って統一国家を実現した後は、全体主義国家北朝鮮の首領様、金正恩の恐怖政治に唯々諾々と従う積りなのだろうか?
韓国は、日米韓の協力協調の中で、貿易立国を目指すしか生きる道はないはずで、普通に見れば、自由主義国家体制の自由さを経験した国民なら、「オイオイ、我が国は大丈夫か?」と疑問視するはずだ。
逆に言えば、韓国民は、韓国の現状や将来への危機感はないとも考えられる。
文在寅は、韓国民が民主的選挙で選んだ、正当な国家指導者だ。
民主主義国家においては、文在寅の施策は韓国民の負託を得たものだ。
それが国際法に違反しようと、韓国の将来を破壊しようと、それは文在寅の失政ではあるが、最終的には韓国民の選択の結果なのだ。
ちょうど日本の悪夢の民主党政権が暗黒の三年だったように、 文在寅の全ては、いずれは韓国民への重しとして戻ってくる負の遺産だ。
仮に、文在寅政権が思い直してGSOMIA破棄が撤回され、韓国が日米間の安全保障体制の枠内に収まったとしても、その後の韓国が日本にとって信頼できるパートナー隣国であり続ける保証など皆無だ。
文在寅はエスパー長官に、「日本との軍事情報共有は難しい」と語ったらしいが、こっちこそ願い下げで、こんな危険な左派政権を選択した韓国民は、国家安全保障を共にする相手ではない。
僕は、文在寅政権の韓国を見て、日本の執るべき姿勢は、脱韓国=悲韓三原則(助けるな、教えるな、関わるな)の徹底だと確信している。
今後の日本は、韓国ではなく、極めて親日国家の台湾との協力体制構築の方が大事だ。
日米韓の防衛協力など幻想でしかなく、今後は、日米台三国で中国の侵略に備える協力体制構築こそ、喫緊の課題だと思う。
そんな訳で、日米台防衛体制の可能性を見極めるために、我々夫婦は、来月には、台湾の観光地を巡る旅行を計画している。
旅行の理由が国家防衛なので、費用も国家負担にして欲しいが、日本の野党が「桜を見る会」で安倍政権の揚げ足取りに明け暮れている現状を鑑み、全て自己負担でミッションを達成する積りだ。
本音の理由は、中国が台湾総統選挙で中国ベッタリの国民党候補を支援するために、中国人の台湾旅行を禁止したため、台湾の観光地から中国人が消え去り、静かに観光できると聞いたからだが、韓国人や中国人がいない環境は清々しいはずと期待している。