昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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山口組と日本共産党

山口組、高山清司若頭が出所以降、敵対するヤクザ社会との関係が緊迫化し、新たな抗争勃発が懸念されているらしい。

この報道を見て驚いたが、山口組、司忍組長は77歳、そして役目の名前は若々しいが、高山清司若頭は72歳。

普通の企業なら、二人ともとっくにリタイアしている年齢だ。

暴力団と言う、特殊な世界の特殊な組織なので、二人とも「余人をもって代えがたい」存在なのだろうが、激務でストレスタップリの職場と想像されるので、70歳を超えた人間には厳しい仕事環境なのではと同情してしまう。

 

僕が住む町で、つい最近、市会議員選挙があった。

そしてその選挙に立候補した日本共産党候補者の事務所が、将に、我が家のすぐそばに設けられた。

当然ながら、選挙の期間中、その事務所には多数の日本共産党員、及びそのシンパと思しき連中が出入りする。

僕は、「知らない人は知らないが、知る人ぞ知る」、熱烈なアンチ日本共産党なので、そんな連中を胡散臭いモノでも見るかのような目つきで眺めていた。

 

そこで気が付いたが、この日本共産党の選挙事務所に出入りする連中は、悉く全員がジジイ、ババアばかりなのだ。

それは見事なほどで、どこを探しても、60歳以下の人物は見当たらない。

道路沿いには他の候補者の選挙事務所もあるが、少なくともそこには、数名程度は若者がいて、電話番やお茶当番をやっている。

印象としては年寄り集団の感じがする与党の自民党でも、40最くらいの初老連中がいて、甲斐甲斐しく事務所の世話を焼いている。

(因みに「初老」は、今風解釈では60歳前後のイメージだが、本来は40歳の別称)

しかし日本共産党の運動員は、そんな若者、若しくは初老の人物は皆無だ。

 

実は山口組も、組員の高齢化が問題となっているらしい。

暴力団は、上下関係が厳しくて、出世するためには長期間の下働きが必須で、しかも親分の命令次第で「クロいカラスもシロい」と思い込まねばならない不条理な組織だ。

堪え性のない今時の若者を、惹きつける要素はほとんどない。

若者がヒットマンの役割を担い、長年のムショでのお勤めを果たし、出所後に幹部の道を歩むなんて、任侠映画、ヤクザ映画の中でしかお目にかかれないようだ。

先だって、敵対する神戸山口組組員を銃殺した山口組ヒットマンも、68歳の老兵だったことが話題になっていた。

 

 近所の選挙事務所を見ていて、日本共産党にも、山口組と同様の悩みがあるだろうことが、容易に想像できた。

 

実は、日本共産党山口組は、かなり似たような体質を持っている。

破防法の対象とか、警察の監視下にある組織だと言うだけではない。

昔は両組織とも、ハングリー精神に溢れ、人生の一発逆転勝負を狙った野心的な若者が目をギラつかせながら集まってきた。

任侠道とか共産主義が、若者の理想と合致していたのだ。

 

そんな両組織では、組織員は徹底的な滅私奉公が求められ、行動方針は上意下達だ。

組織の下位の者が、上位幹部を批判することは絶対に許されない。

そんな窮屈な組織だったが、若者はそれでも将来の自分たちに夢を持っていた。

 

ところが、夢を託したはずの組織では、功成り名を遂げた幹部連中ばかりが優遇され、下働きの苦労はまるで評価されない。

しかも、肝心の人事評価も不透明で、組織のトップすら奥の院で秘密裏に決定される。

山口組トップは、暴力団組長として、どれだけ親分に貢献できたかの実績が評価されるのだろうが、先代の意思次第で後継者が決まると、常にお家騒動を誘発する。

 

共産党に関しても、世界中のどの共産党組織でも、民主的な選考プロセスを経て委員長が決定された例などない。

当然ながら日本共産党も例外ではなく、志位和夫は無投票で2000年に委員長になっている。

しかし、誰が、どのような選考基準で志位和夫を委員長として選出したのかは、一切発表されていない。

ただ、他の日本の政党のような、複数の候補者の中から選挙を通じて選ばれた委員長ではないことだけははっきりしている。

しかも46歳で委員長就任以降、そのまま19年間、一度としてトップ交代の話すらなく、対抗馬も後継者も見当たらないまま、65歳を迎えた今でも、一切の批判も許さない志位和夫の独裁体制が続いている。

 

そんな個人の犠牲を強制される組織が、若者を惹きつけるはずがない。

要するに、山口組日本共産党も、若者に魅力ある組織ではなくなっているのだ。

その証拠に、山口組日本共産党も、組織員の高齢化がどんどん進んでしまっている。

日本の少子化が大問題と指摘されているが、韓国は、日本以上のスピードで少子化、平均年齢の高齢化が進んでいるらしい。

しかし組織的に見ると、山口組日本共産党の高齢化は、韓国以上のペースだろう。

 

幸いにも僕は、両組織に無関係な人間だが、組織矛盾を抱えた山口組日本共産党の、次の一手には大変興味を持っている。