台湾到着後は、夜だった所為もありタクシーを利用したが、MRTは二人で300元なのでコスパが良い。
が、目的地第二ターミナルを間違えて、一つ前の第一ターミナルで下車してしまい、駅員に相談すると、「ここで待て」とアドバイスされた。
すると、わずか10分後には、次のMRTが来た。
所要時間は40分とチョット長めだが、市街地と国際空港を結ぶ、実に便利な路線だ。
往路に比べ帰路は、強い編成風の影響で、飛行時間が一時間近く短縮される。
機内映画を一本見るのも、精一杯だ。
ところがJAL便が古い機種で、その映画が上手く映らない。
何せ、今や国内でもほとんど見かけなくなった機種、ボーイング737だ。
1964年、今を去ること55年、半世紀以上も前に、橋幸夫と音痴の吉永小百合がデュエットした「そこは青い空だった」の頃は、ボーイング727が主力機種だった。
737はその頃の機種だから、古さはおのずと分かろうものだ。
そんな古色蒼然とした機種なので、そもそも見たい映画を選ぶだけでも、カーソルがうまく動かないし、やっと放映開始までこぎつけても、度々画面真ん中に四角いスクランブル放送のような「ご迷惑をおかけします」表示が現れる。
そうこうしている内に、全画面が消えてしまった。
スッチーが謝ってきたが、こちらは折角の映画を最後まで見ることができなくなる。
チーフCAに、「これは整備不良と質的には同じことなんだよ」と文句を言ったら、恐縮して「これはお詫びです」と何やらサービス券をくれた。
しかしそのロス時間が響いて、肝心の映画は最後の最後を見逃し、結末が分からない尻切れトンボで終わってしまった。
帰国手続きは、イミグレーションが自動化されているので簡単に終了。
勿論、手荷物検査も異常なし。
昔の遠足では、校長先生が「皆さん、家に無事に着くまでが遠足ですよ」と言い聞かせていたが、わずか四泊五日の夫婦台湾旅行は、無事帰宅で終了した。
結論は、台湾は、近くて、安全で、親日的で、素晴らしい観光地だ。
また行こうット!