久しぶりの不倫騒ぎだ。
女性は、鷲見玲奈と書いて、「すみ・れいな」と読むらしい。
男性の方は増田和也で、「ますだ・かずや」とすぐに読める。」
29歳の鷲見女史は、テレビ東京の美人アナと言われ、熱烈なファンもいるようだ。
一方の増田氏は、37歳の既婚者で、子供も二人いる。
職場恋愛で、しかも不倫。
最悪なのは、それがバレタことで、増田氏はアナウンス部から飛ばされ、鷲見女史は、何一つ説明がないまま自分の番組を不自然に休んでいるらしい。
会社のテレビ東京が、二人の恋に圧力を加えたに違いない。
僕は、こと不倫に関しては、理解がある方だ。
不倫は、文字通り、倫理的に問題がある行為なのは間違いないが、しかし男女の恋物語にタブーはないと思うからだ。
要は、出会った順番がマズかっただけで、相手が結婚する前に恋愛関係になっていれば良かった話だ。
既婚者相手でも、本人の理性がコントロールできず、好きになるのは仕方がない。
但し、その恋愛には、多くの障害が待ち受ける。
何よりも、誰からも祝福されない可能性が高い。
更に、既婚者の相方から、多額の損害賠償を請求され、せっかくの恋が成就しても一文無しのスタートになることだってありうる。
それでも「好き」な気持ちが抑えられないのなら、後は自己責任の世界なので、そんな覚悟があるのなら、不倫に目くじら立てて文句を言う必要はないと思っている。
尤も、自分の嫁さんが不倫をしたら、そんな悠長な気持ちにはなれないだろう。
もしもそんなことが起きたら、相手のオトコから、当方が一生困らないほどの慰謝料を取り立てるに違いない。
だから、ベッキーや山尾志桜里、今井絵理子の不倫騒ぎが起きた時も、所詮は他人事。
彼女たちのそれからの試練に同情こそすれ、人倫に悖るなどと非難はしなかった。
不倫騒ぎが起きると、軽佻浮薄に批判するだけのそんじょそこらのワイドショー連中とは、「プロの不倫評論家」として根性から違うのだ。
残念ながらベッキーは本懐を遂げることができず、オータナティブに目標を変更したが、山尾や今井は、未だに「純情」を貫いている。
世間の白眼視をモノともしない、そのガッツには恐れ入るしかない。
今回の不倫当事者を写真で見る限り、さすがにテレビ東京の看板アナで、美人との誉れも高い鷲見女史は、好き嫌いは人それぞれながら、マァ美形の方だろう。
一方の増田氏は、丸四角い顔で、お世辞にも美男子とは言い難い。
将来を嘱望された美人アナなのに、何を好き好んで、子持ち嫁ありの既婚者に惚れたのだろうかと、余命なお世話をしてしまう。
こればかりは、お医者様でも草津の湯でも直せない、恋の病としか言えない。
増田氏には、写真からは窺い知れない、オトコの魅力があるのだろう。
テレビ東京もオトコを見せしめ左遷したり、オンナの番組配置換えなどでお茶を濁すのではなく、開き直って不倫番組の専門キャスターとして起用すれば面白いのに。
僕は、会社員として43年間、真面目に働き上げてきた。
その間には、文字通り一度として、不倫のチャンスに巡り合ったことがない。
同僚や先輩の中には、そんな浮名を流す連中もいた。
しかし、僕の場合は幸か不幸か、まるで面白みのない会社員生活を送り続けた。
不倫に寛容なのに、不倫と全く無縁とは、何たる皮肉だろう。
それでも、決して負け惜しみではなく、そんなヤヤコシイことに関わらなくて良かったと思っている。
その手の猛者だった僕の先輩は、オンナほどカネのかかるものはないとこぼしていた。
カネも魅力もない僕に不倫のチャンスが皆無だったのは、「不倫の神様」の、温かい思し召しなのだろう。