昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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世界一のラーメン店の休業

僕が「世界一」と信じてやまない、一番のお気に入りラーメン屋が休業となった。

このところ、最低でも週一、殆ど週二、多い時は週三回ペースで通っていただけに、ショックが大きい。

 

昨年末に訪問した時、年末年始の予定を聞くと「年末最後の日曜日から、年始最初の日曜日までお休み」との返事だった。

サービス業にしては、少々長めの休みだなとは思ったが、正月明けの6日月曜日、満を持して訪問すると、シャッターに「都合によりしばらく休業」の張り紙がある。

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正月から美味いラーメンを期待していただけに、心底ガッカリしただけでなく、この店の将来に不安な気持ちになった。。

 

この店のお馴染みさんですら、夫婦で経営していると思っている人も多いが、実は姉弟の二人でやっている店だ。

近所の店で聞き込みをすると、どうやらお姉さんの体調不良が原因のようだ。

そもそも、そのお姉さんだが、昨年末の夜の部では、店を休むことが増えていた。

弟さんのご主人に聞くと、「疲れたと言うし、夜なら一人でもやり繰りできるから」と答えていたが、それまでお姉さんの担当だった受注、水やりと料金精算まで一人でこなすのは大変そうだった。

その後、店に出てきたお姉さんに様子を聞くと、「もうガタガタですから」と笑っていたが、とうとう正月にダウンしたようだ。

 

この姉弟が、これまでどんな人生を送ってきて、どのような経緯で一緒に働いているのかは知らないが、この店は後継者もいない。

他の店では、ご主人以外にもラーメン作りの職人がいて、オヤジさんの技を盗んでいるのが普通だ。

こんな店なら、仮にご主人が病気しても、営業は可能だ。

しかし、家内工業然としたこの店は、この二人のどちらかが故障しただけで、一気に店を開けることが難しくなってくる。

 

最近のラーメン屋は、やたらと濃い味付けの店が多い。

健康に悪い食べ物ほど美味いので、背脂タップリとか、濃い醤油味とか、評判のラーメンはとにかくドッキリ感がいっぱいで、年寄りにはかなり堪える。

ところがこの店のラーメンは、透き通ったスープに手打ちの細麺、トッピングも卵半切れと叉焼二枚、水菜とネギだけのシンプルそのもの。

更に「光麺」と称する混ぜ麺はわすかに300円と、極めて良心的な店なのだ。

 

いつもピカピカに磨きあがられたステンレス設備の店内に、寡黙な弟さんと、愛想の良いお姉さんの取り合わせの妙で、基本的にはお馴染みさんが通う店だった。

我が家では、通常はラーメンなんか絶対に嫌がる妻でも、「ここの店のラーメンは好き」なので、良く夫婦でも出かけた。

僕は、全く飾り気のないラーメンの大盛りを、いつも注文していた。

そんな我が家御用達のラーメン店が、突然の休業宣言だ。

「休業」が太字で書かれている分、果たして再開があるのかも心配になる。

 

僕はFaebookで、地元のラーメン同好会のメンバーになっている。

ラーメン店を訪問する度に、真面目に投稿していたら、「グループ盛り上げ名人」の称号を貰った。

そこで近所の同好の士に、このラーメン店の窮状を訴え、再開の際にはすぐに連絡を取り合おうと呼びかけた。

するとあっという間に、「いいね」が集まり、この店の人気の程が良く分かった。

 

今は、お姉さんの一日も早い回復と、このラーメン店の再開を祈ってやまない。