昨年10月W拝以降、急増した俄かラグビーファンの中でも、僕は、他はともかく自では認める、「俄かプロファン」として異彩を放っている(ような気がしている)。
そんな僕だから、12日日曜日から始まるラグビートップリーグを、(生まれて初めて)楽しみにしている。
近所に本拠地を置くチームは、スタジアムに応援に行こうと思うほど、段々、「病膏肓に至る」状態に陥っている。
トップリーグを前に、昨日土曜に開催された大学選手権決勝は、実に面白い試合だった。
争ったのが、学生ラグビー界の両雄、早大対明大だったことも、更に興味をそそった。
杮落しの国立競技場に、5万7千人以上の観客が集まったのも宜なるかなだ。
実はこの試合の二日前、たまたまこの両大学出身の後輩と酒を酌み交わした。
当然ながら、大学選手権決勝戦の予想となると、両方とも力が入る。
僕は、レフェリーの立場だったので、双方のメンツを重んじつつ、最終的には「明大の圧勝」を予言した。
以前の対抗戦で、早大をコテンパンに粉砕した明大の強さが印象的だったからだ。
ところが、実際の試合展開は、「神の目」とも評判の僕の眼力からは、まるでかけ離れてしまった。
何せ前半だけで31対0と、劣勢予想だった早大が圧倒してしまう。
さすがに後半は、明大が5トライを返して反撃したが時すでに遅しで、早大も2トライしたので、結果は10点差で早大の圧勝となってしまった。
僕の有難いご託宣に意を強くし大いに喜びつつも、「イヤ、早稲田もナカナカなので油断禁物ですよ」と余裕をかましていた明大卒の後輩は、今頃は切歯扼腕だろう。
適当な予想でこの後輩を喜ばせたことを反省しているが、一方では、早大卒の後輩は、絶望の淵からの歓喜を迎えることができたはずだ。
世の中は、実にバランスが取れている(と、開き直る)。
翌日の新聞では、明大フッカーの武井主将の「立ち上がりの失点でパニックになった」との敗因分析が掲載されていた。
その他にも、早大#12中野選手が縦横無尽の大活躍をみせ、それを明大が止めきれなかったとの見方もある。
いずれも成程だが、しかし「プロの俄かファン」の敗因分析は違う。
実は、テレビ中継を見ていた人なら気が付いたと思うが、前半の両校のモールのもみ合いの中で、明大#×(敢えて番号は伏せる)のパンツが脱げたのだ。
この選手は、お尻丸出しながらも健気に押し合いへし合いをしていたが、次の場面では、慌ててパンツを引き上げる仕草まで映されていた。
この後、明大#×の活躍の場面はゼロ。
それはそうだろう。
いつ何時、パンツが脱げるかと不安な思いを持ちながらの全力プレイは無理だ。
そしてチーム15名の中に、こんな不安感を持った選手が一人でもいると、全体の力の総結集にはマイナスになる。
僕は、明大の敗因は、選手のパンツが脱げたことであり、明大ラグビーチームが、そのことへの対策が不十分だったことにあると思っている。
実は、ラグビーの試合で、選手のパンツが脱げることはたまに起きている。
昨年のW杯決勝でも、見事なほどに選手のお尻が丸出しになったシーンがあった。
ジャパン対アイルランド戦で、ジャパンがスクラムで押し勝った歴史的な瞬間、具智元選手が決めた感動的ガッツポーズを覚えているファンは多い。
しかし繰り返し放送されるあのシーンでも、具智元選手のパンツははだけてしまい、黒のサポーターが丸出しになっている。
具智元選手の場合は、未だサポーターだったので、ちょっと見苦しい程度で済んだが、今回のようにモロ出しになると、放送事故につながる。
実際に、いくらスポーツ番組とは言え、むくつけきオトコのケツを見せられるのは、お茶の間のファンとしても動揺を隠せない。
ラグビー人気の高まりとともに、試合中継のテレビ視聴率が上昇の一途だ。
そんな時に、「見苦しいモノが映されたことをお詫びします」事件が発生してからでは遅い。
(誠に老婆心ながら、)ラグビー協会としても早急に、脱げないパンツ対策を講じないといけないと思う。