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すっかり落ち目のN国党

久しぶりのN国党ネタだが、一時期ネットで注目されていた政党、N国党だが、サッパリ話題に上らなくなった。

僕の住む町で、N国党から市会議員に立候補したオトコも、敢え無く落選。

新聞でも、「N国党の退潮が目立つ」と論評される始末だ。

 

ほんの半年ほど前までは、党首、立花孝志のYouTubeが評判になり、続々と有名人が感想を述べていた。

また、立花から攻撃されたマツコ・デラックスを擁護するために、立花との公開討論会の場を設けた高須クリニック高須克弥院長を、無残なほど返り討ちにする。

立花は、ネット社会での口喧嘩達人ぶりをいかんなく発揮し、N国党の勢いは更に増すと思われていた。

 

イケイケだったN国党が躓いたのは、立花が埼玉県知事に立候補した辺りからだ。

前任の上田清司埼玉県県知事の後継を巡る選挙に、立花党首自ら打って出たのだが、この時立花は、国会議員の職を他のN国党員に譲った。

立花の選挙戦略としては

 ・埼玉県知事は実質的には上田が指名した後継者と立花の一騎打ちになる

 ・その場合、上田批判票を取り込めるので、N国党への投票率はかなり上がる

 ・全国でも2%以下のN国党支持率が10倍にもなれば、さらに勢いが増す

 ・N国党国会議員の座がなくなるわけではない

との計算があったはずだ。

ところが得票率結果は、立花の思惑を遥かに下回る15%にも届かない大惨敗だった。

 

それはそうだろう。

立花は、既成勢力対改革派N国党との対立構造で得票率アップを目指したが、目標はあくまでN国党の知名度アップだけ。

肝心の県政に臨む方針など、皆無だったのだ。

万が一にも立花が県知事に当選でもしたら、埼玉県政は破滅的にマヒしたに違いない。

 

立花は、この後さらに計算違いをする。

埼玉県知事落選の敗北は予め織り込み済みとして、全く間を置かず、すぐに次の海老名市長選挙に立候補した。

更に、海老名市の次は某市、その次は某市と、次々と立候補予定の市を列挙した。

これもまた、市長選当選の思いは端からないことを、自ら認めたようなものだ。

無論立花は大真面目に、且つひたすらN国党の知名度アップを図っていたに違いない。

しかし有権者には、立花の行動が余りにも不真面目に見えてしまい、「いい加減にしろ」とか「馬鹿にするな」との反発を招く結果となった。

 

しかし、未だこの辺までは、立花の中では計算されていたと思う。

しかし立花の最大の間違いは、折角の国会議員の座を、他のN国党員に譲ったことだ。

立花が辞任して以降、N国党国会議員の名前が話題になったことがないほど、新任の浜田聡の存在感はない。

N国党は良くも悪くも立花孝志の一人舞台でしかなく、他人では代替が利かないのだ。

しかも立花最大の武器、YouTubeでも、また立花得意の街頭演説でも、「国会議員ユーチューバー」の冠があってこそ、立花は注目される。

N国党党首だけでは、立花のインパクトは薄れてしまう。

 

日本では、どんなにバカでも、ノータリンでも、腐っても国会議員だ。

僕の選挙区の国会議員なんて、全国規模でアホさ加減を丸出しにして大恥を掻いたオトコだが、それでも支持者は離れず、次の選挙も安泰と言われている。

国会議員様と言うだけで、多くの人が一目置くことを、立花は見誤った。

 

恐らく立花とN国党は、このまま海の藻屑ならぬ、モズク扱いされ、そのうちに消滅する運命だろう。

NHKの問題点について、それなりに重要な提起をしながら、NHKと言う大組織の負けたのではなく、まるで自滅の道を進んだのなら、N国党に馳せ参じた連中が哀れに見えてくる。