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中国超B級ドラマから見る日韓関係

僕は、原則として連続ドラマは見ない。

セッカチなので、次のストーリーを一週間も待つのが嫌だからだ。

 

連続ドラマは、日本以上に中国や韓国では、人気があるらしい。

日本では、一年がかりで放送するNHK大河ドラマが有名だが、特に中国では「如懿伝全87」話とか、「軍師同盟全86話」のような、超長丁場番組が大人気のようだ。

そんな中から、特に人気があったものが、ケーブルテレビで再放送されているが、中国の歴史に興味があると、見たくなる番組もある。

そんな時は、大量に録画しておいて、まとめて鑑賞することにしている。

 

最近では、初期の清朝を舞台にした「皇后の記」がそうだった。

全50話で、清の太祖ヌルハチの息子ホンタイジとドルゴンの権力争いから始まり、この二人がブムブタイ(ドラマではヌアル)を妃にすることをドラマ化したものだ。

この三人を巡る物語は、日本の忠臣蔵太閤記並みに、中国では定番の人気らしい。

この番組のお陰で、清朝の歴史を知ることができた。

しかし一方では、この番組こそ、そうはお目にかかれないほどのB級ドラマだった。

 

全50話の番組概略は、

・ドルゴンとヌアルは、幼い時から相思相愛の仲

・スッタモンダの挙句、二代目皇帝となったホンタイジがヌアルを横取り

・そのホンタイジ急死後、わずか6歳で即位した三代目順治亭をドルゴンが補佐

・順治亭はヌアルの間にできたホンタイジの九男

・中国人の辮髪は満州の風習たが、敵味方識別のためドルゴンが漢人にも強制した

・その後摂政王として全権をドルゴンが把握し、ヌアルと再婚

・母親を取られた順治亭が、ドルゴンに大反発

・ドルゴン逝去後、順治亭はドルゴンの墓を暴き断首、死体を晒し、母と親子断絶

・順治亭の愛妃急死の犯人を、母親と思った順治帝は出家

・ヌアルに育てられた、四代目康熙帝即位

と、如何にも中国風ゴタゴタ、ドロドロの展開に終始している。

 

この番組は、素材は結構面白いが、難点は製作費をケチった超低額作品であることだ。

・役者の着物が、見るからに安物

・セットがチャチで安普請、しかも使いまわし

・登場人物が少なく、大合戦場面でも精々20名程度の出演

と、全く盛り上がらない。

加えて、役者の演技が下手過ぎる。

鉄腕アトム石川さゆりを足して二で割ったような、主役の景甜(ジン・ティエン)は中国では人気スターらしい。

だが演技は、一本調子の泣き顔で終始金切声を挙げるだけだし、杖をついて歩く程老けた役柄でも、顔だけは無茶苦茶に若い。

何よりも、誰もが知る歴史的事実と、脚色した部分が違い過ぎて、物語としての一貫性がなくなっている。

最後の10話ほどは惰性で見てしまったが、こんなアホらしいドラマを、良くも50話も見たものだと、我ながら呆れている。

益々、連続ドラマが嫌いになったが、それでも清の建国直後から康熙帝雍正帝乾隆帝の全盛時代に至るプロセスを学ぶことができたことを以って良しとしている。

 

因みに、韓国が大嫌いな僕にとって、ホンタイジは「三田渡の盟約」で朝鮮を清の属国にした皇帝として再認識された。

朝鮮は、野蛮人とバカにしていた満州人の清を相手に、勢いよく宣戦布告するも、実質の戦闘はわずか5日間、完全平定まで二か月足らずで制圧されてしまう。

そこで、「三田渡の盟約」で、屈辱的条約を結ばされている。

今でも韓国は、三田渡碑を恥辱碑と言うほどだから、ホンタイジこそ、朝鮮を完膚なきまでにやっつけた勇将だ。

しかし現在の韓国では、この恥辱碑は教科書にも載せていないし、大半の韓国人はその存在すら知らない。

 

この時の清は朝鮮に、牛馬豚と共に朝鮮人美女(貢女)を毎年三千人(人数には異説あり)上納するように強制し、満州に50万人の朝鮮人を奴隷として強制連行している。

その後、日清戦争終結の「下関条約」まで、朝鮮王が清皇帝に対して三跪九叩頭の礼を強要されるなど屈辱外交が続いたのだから、日本は韓国から感謝こそされても、恨まれる筋合いではない。

しかしこの中国との屈辱を忘れてしまいたい朝鮮人、韓国は、自分たちより格下と決めつけている日本相手に、その憂さを晴らそうと、反日に躍起になる。

 

清の歴史を知ることで、宗主国中国と属国朝鮮の間の主従関係が、今の韓国人の歪に捻くれた精神構造に強く影響を与えていることも分かった。

日本には「歴史を直視しない」と文句を言い続ける韓国だが、恥辱碑のような、忘れたくて仕方のない自国の屈辱的歴史は完全に頬被りしている。

韓国のご都合主義が、よく分かる事例だ。

反日に明け暮れる韓国は、唾棄するべき存在と言うよりも、憐れみを持って敬遠する人種のようだ。