武漢肺炎患者が、日本中で発症している。
当初は「単なるインフルエンザの一種」と楽観視する専門家もいた。
しかし、現実の日本は、中国に続く世界第二位の患者数になった。
日本ネガティブキャンペーンの常連国、韓国は、日本への渡航自粛を呼び掛けているし、そのうちに日本人の入国お断りの国々も出てくるだろう。
東京オリンピック開催すら危ういとの観測もあり、出口の見えない武漢肺炎に、日本中が振りまわされている。
実際に、病巣となった武漢市で2千人以上、日本でも数名の死者が出ているし、何よりも今現在でも、有効な治療法が見つかっていない。
罹患したら死ぬかもしれない恐怖心や、傍に患者がいればうつってしまう心配から、必要以上の群集心理が働いてしまっている。
これを経済面から見ると、とんでもない悪影響が予想される。
何よりも、人が集まる催しは、殆どキャンセルになっている。
個人レベルでは、映画やコンサートにもいかないし、レストランでの外食も控える。
日本人全体にこの傾向が拡がれば、国民総生産も総消費もガタ減りになるに違いない。
これは、武漢肺炎への、一番拙い対応だ。
どこの誰がウィルスキャリアなのか分からないので、確かに人混みは、感染リスクが高い。
感染予防の指南書では、手洗い、うがいの励行がうたわれ、外出はマスク着用、極力人込みを避けるよう指導されている。
しかし、冷静に考えて欲しい。
普通に生活していて、そんなことは可能なのか?
手洗い、うがい、マスク着用くらいは簡単だし、当たり前だ。
しかし避けるべき人混みとは、いったいどれほどの規模を考えているのか?
我々は、他人との接触を、完全に避ける生活などできない。
外出を控えると言っても、生活必需品は買い物に行かなければならない。
仕事や野暮用で、家族の誰かが外出すれば、ウィルスに取りつかれる可能性があるし、その人がウィルスを持ち込めば、ずっと家に籠っていたとしても安全ではない。
基本的に、安全な逃げ場などありえないのだ。
どんなに用心しても、ウィルスに感染するリスクを根絶はできない。
それなのに、日本人が揃って引き籠る今の社会現象は、全て景気にマイナスすることばかりだ。
また無責任テレビ番組が、そんな風潮を拡大、攪拌する。
僕は、全く普通に生きることに決めた。
もちろん、うがいや手洗いなどの最低の用心は、当たり前にする。
しかし武漢肺炎が怖いからと言って、外出を避けることはないし、近所の人とも普通に挨拶するし、世間話に興じる。
それでも病気になったら、それは運が悪かったと諦めるしかない。
仙人や世捨て人でもない限り、普通の生活をするのなら、そんな覚悟が必要だ。