昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ソフトバンク大赤字で落剝の孫正義

最初に、恥ずかしい告白から。

僕の最初のスマホ契約のキャリアは、ソフトバンクだった。

僕はソフトバンクが大嫌いだったが、嫁がソフトバンク仲間の実家の母と長電話するのが常だったので、半ば命令のように強制されたからだ。

当時のソフトバンクは、家族間の電話はタダで利用できた。

しかし義母が百歳直前で逝去し、もはやソフトバンクを使い続ける意味はない。

即座にAUに乗り換えたのが、約四年前だ。

 

ソフトバンクは、言わずと知れた孫正義が会長兼社長の、独裁的代表者だ。

この孫正義には、「日本のビル・ゲイツ」との過分なる褒め言葉があるようだが、感染症ワクチン開発に巨額の寄付をする本家に比べ、孫正義はシミッタレ商売人でしかなく、とてもそれ程のタマとは言い難い。

僕は佐野眞一の、やたらと分厚い「あんぽん(孫正義伝)」も読んだ。

この中での孫正義は、佐賀県鳥栖市の朝鮮部落出身者で、幼少の頃は通名、安本から「あんぽん」と呼ばれ、苦労に苦労を重ね大成功者に成り上がるまでを綴られていた。

孫正義も積極的に取材に応じているので、当然、誰もが羨む成功話になっていたが、孫正義の事業運営を見る限り、実は全く尊敬に値しない。

 

それを決定づけたのが、ソフトバンク太陽光発電事業への進出した時の経緯だ。

時の民主党菅直人政権は、福島原発を大災害化させ、断末魔の真っただ中にいた。

そんな菅直人が最後に縋ったのが、反原発太陽光発電だった。

四面楚歌で、民主党内からも辞任要求を受けていた菅直人は、延命するためだけに太陽光発電普及を掲げ、それが法制化されるまで首相を続けると足搔いた。

それに乗ってビジネスチャンス拡大を狙ったのが、ソフトバンク孫正義だった。

孫正義菅直人に対して「30年は総理大臣を続けて欲しい」とゴマを摺り、破格の条件を引き出して太陽光発電事業に参入した。

それが、今に至るも、日本に大悪影響を与えている、太陽光発電の買い取り制度だ。

このやり取りの過程で、それまで辣腕事業家と見られていた孫正義だが、実はただソフトバンクの利益しか考えない、単なる強欲経営者なのが如実に判明した。

日本全体の利益など、孫正義のアタマの片隅にもないのだ。

だから菅直人のような、憲政史上最低最悪の首相に対しても、「30年続けて」などの妄言を吐く。

肝心の太陽光は、コストが通常電力の倍なので、その差額分補填のために、一般消費者が高い電力を使わざるを得なくなる。

その結果、日本中の産業の競争力が低下する。

太陽光先進国のドイツやスペインで、とっくに破綻した制度の導入を、自社利益のためだけに政権に働きかけた孫正義と、自分の政権延命のためだけに、ソフトバンクの儲け話に乗っかかった菅直人

丙丁つけ難いこの二人こそ、日本にとっては国賊野郎なのだ。

 

そのソフトバンクが、大赤字に陥った。

この3月末営業損益見込みが、何と1.3兆円の赤字だと言う。

前期は2兆円以上の黒字だったので、ずいぶんとスケールの大きな収益悪化振りだ。

武漢肺炎による経済悪化で、株価が低迷し、積極的なM&A戦略がモロに影響を受けたと解説されている。

しかしそれ以前に、騙されてカスに近い海外物件をM&Aしたことの損失があるので、基本的には、孫正義の経営失敗の結果だ。

こうなると、大借金体質のソフトバンクは弱い。

 

ソフトバンクも、一私企業なので、良いことばかりが続く訳もなく、実はこのような危機は想定内のはずだ。

そんな時に、人品骨柄豊かな経営者なら、必ず支援してくれる企業や人が現れる。

しかし孫正義のように、「自分さえよければ良い」ような経営者には、身から出た錆で、そんな殊勝な援助など期待できるはずがない。

稀代の名経営者、カリスマ経営者と、分不相応な褒め言葉が並んでいた孫正義だが、凋落と落剝の足音が耳元にまで聞こえてきた。

反日が鮮明だった孫正義だけに、冷たいようだがLook at ザマァ!