我が家は、老夫婦と息子の三人暮らしだ。
老夫婦にとって、外出自粛の巣籠り生活は全く苦にならない。
偶にスーパーで、生活必需品を買えば、普通に生活できる。
買い物から帰宅後にしっかり手洗いさえすれば、武漢ウィルスの感染リスクも小さい。
しかし息子の方は、事情が違う。
中小零細企業相手の融資担当なので、時節柄、嫌でも連日顧客と面談するのが仕事だ。
当然ながら、我が家で一番感染リスクが高い。
我々夫婦が武漢肺炎に感染するのは、この息子経由の可能性が一番高い。
息子の会社も最高警戒レベルで、今では社内だけでなく、顧客との飲食も禁止中だ。
外出自粛要請が出るまでは、ほとんど毎日飲んでいた息子も、現在は定時より二時間近くも早く帰ってくる。
更に帰宅後すぐに、手を消毒させているし、嗽も欠かさない、
そんな、どうしても出社しなければならない息子にとっては、マスクは必需品だ。
今のところ会社の手当てで事足りているが、それでも在庫が減ってくると不安になる。
そこで親バカから、噂のシャープ通販品を買おうと、メンバー登録に挑戦してみた。
ところが、全く登録できない。
何とか必要項目の登録まではできるが、続くシャープからの認証コードが受信できず、最終ステップに進めない。
最後の最後で、待てど暮らせど、シャープからの返信メールが全く来ないのだ。
そんな状態が、丸々二日間続いた。
ところが昨日夕方、将に突然、認証コードが受信できた。
大喜びと大慌てで全手続きを完了し、今や大難関を突破して、押しも押されもしない「シャープCOCORO ID」の所有者となった。
勿論この日のマスクは完売なので、次の注文はシャープからの連絡待ち。
.........のはずだったが、この日の夜、更に衝撃的ニュースが飛び込んできた。
何と、注文が殺到してシステムがパンクしてしまったシャープは、新たなマスク販売方法に変更すると発表した。
そしてそれは、COCOROメンバーに無関係で、メールでのオーダーを抽選して、当選者だけに販売するものらしい。
アクセス集中を緩和するため、販売方法を抽選方式に変更させていただくことといたしました。
※応募時にCOCORO MEMBERSへの会員登録は不要です。(シャープホームページ)
ホナ、アホナ!
これでは、何のために二日間も時間をかけて、COCOROメンバーになったのか!
しかし、こんな騒ぎになるのは、それだけマスクの需要が大きいことを表す。
そして未だに製造メーカーは、充分なマスク供給体制が取れていないのだ。
システムに強いはずのシャープでも、予想をはるかに上回る需要に対応できない。
マスク不足が、騒がれ始めて久しい。
もう二か月以上が経過しているだろう。
そんな中で、日本メーカーの品物なら、粗悪品の恐れが高い某C国製とは違い、品質への信頼も高い。
だからシャープの通販サイトに、大勢の人が殺到したのだ。
メンバー登録が無駄骨に終わり、シャープには文句の一つも言いたいところだが、そこは大人の対応で、取り敢えず抽選にはエントリーしておこう。
これだけ努力を、神様とシャープが見ているなら、きっと優先的に当選するはずだ。
価格は消費税込みで3,278円+送料660円。
4千円近い買い物は決して安くはないが、ネットのぼったくり出品に比べれば、遥かに良心的だ。