昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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アァ神奈川県!

関東、一都六県のランク付けをすれば、東京が他の追随を許さない断トツなのは、衆目の一致するところで、続く二番手が神奈川県なのも、これまた当たり前。

オリンピックで言えば、金メダル、銀メダルがこれほど固い種目はない。

銅メダルの三番手は、埼玉と千葉県の熾烈な争いであり、双方とも一歩も引かない。

しかしそのライバル意識の強い両県とも、神奈川県相手だと、文化の香りでも逆立ちしても追いつかないほどの大差がついていて、素直にシャッポを脱がざるを得ない。

しかも神奈川の県庁所在地は、世界的にも有名な港町、横浜だ。

海のない埼玉や、漁港町木更津では、到底足元にも及ばない。

謡曲や物語の舞台としてブランドイメージも確立され、若者の憧れや支持も大きい。

 

しかし埼玉、千葉が、ずっと神奈川に水をあけられ、後塵を拝してきた劣等感も過去形になり、今や神奈川は厄介者扱い状態になっている。

毎日発表され続けた、一連の武漢肺炎感染者数推移の所為だ。

何と神奈川は、人口が集中している大都市東京をも凌ぐ感染率を維持しているのだ。

ワーストナンバーワンの座こそ北海道に譲っているが、関東圏で唯一感染者が、緊急事態解除の目安となる人口10万人当たり0.5人を大幅に上回っている。

本来なら全国で北海道と神奈川だけは、緊急事態が継続されなければならないのに、行政にお目こぼしいただいたのが実態で。

しかも東京と共に神奈川は、減ったとは言え,、未だに患者が毎日増え続けている。

黒岩祐治神奈川県知事も、アタマが痛いだろう。

 

その黒岩知事が、緊急事態が解除された日に、衛生放送フジテレビに出演した。

そこで、MCの反町理から

 ・本来なら緊急事態貌所から外れたのでは

 ・今でも患者が増えているのに、どうやって抑え込むのか

 ・規制の緩い神奈川に、東京から人が押しかけたらどうするのか

と厳しい質問をぶつけられたが、黒岩知事の返事は精神論に終始していた。

黒岩知事は、「コロナ対策の店」ラベルを奨励しているので、顧客も安心できるし、また自らの意識改革になれば相乗効果が期待できる」と話していた。

しかしこの見方が、どれほど具体的効果をもたらすかは不明だ。

ハッキリ言えば、「コロナ対策の店」ラベルがあれば、武漢肺炎に感染しないと決まったわけではない。

客の中に一人でも武漢肺炎患者がいれば、クラスターになってしまうのは、ゲイバーが発生源で第二波被害が発生した韓国の例がある。

 

それでも、関東で神奈川県だけが緊急事態継続となれば、県民の不満は頂点に達するし、県知事の失政もまた追及される。

ダイヤモンド・プリンス号が寄港したのは気の毒だったが、何せ神奈川よりも格下の埼玉や千葉でさえ、基準以内に抑え込んでいる。

「神奈川はやり方がマズい」と言われても、仕方がないのだ。

昨年の大雨被害対応で、無能バカアホ知事の馬脚を現した森田健作よりも、早稲田大学政経学部卒、ニュース番組のアンカーマンまで勤めた黒岩祐治の評価が低いとは。

黒岩県知事が、理屈にもならない理屈を駆使してまで、必死に神奈川の安全性を言い募りたい気持ちは理解できるし、同情してしまう。

 

ただ一点、黒岩県知事の発言に大賛成の部分があった。

緊急事態で外出自粛要請が出ても、県外から江ノ島周辺に観光客が押しかけたことがニュースになったことがある。

黒岩県知事はテレビに向かって、「この時期だけは神奈川県に来ないでくれ」と懇願したところ、翌日からピタッと客足が止まった.らしい。

黒岩知事は、「日本人の素晴らしさを痛感した」と驚いていた。

 

僕も全く同感だ。

日本人は、公衆とか公益を優先し自らを律することができる、世界でも稀有な民族だ。

「自分だけが良ければ」的行動が、あらゆる場面で「散見」される、特に隣の二国の国民と日本人とでは、根本的に民度が違う。

この、「全体の利益のためなら自我を抑える」日本人意識がある限り、日本は武漢肺炎の第二波も必ず克服することができるはずだ。

僕はそう確信している。