昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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出戻り議員の査定簿

完全無欠な人間はいないし、誰しも過去に遡れば一つや二つ過ちを犯しているはずだ。

 

アダムとイブがその嚆矢で、「食べてはいけません」と諭されていたリンゴを食べて、神の世界を追放されたくらいだ。

人間は、そんな大失敗を仕出かした、アダムとイブの子孫なのだから、数多くの間違いを犯すに決まっている。

問題は、そんな大失敗を反省し、教訓にして、次にどう生かすかにある。

人生で数多く失敗を重ねてきた、失敗のスペシャリストである当方の発言だけに、何時にも増して重たいものがある。(はずだ)

 

政治の世界でも、過去に自慢できない失敗をした政治家がいる。

自民党支持者にとっては、自民党を離党し、新党に走った連中がそれだ。

長期政権だった自民党内部に、奢りと綻びが生じているとの主張はそうかもしれない。

しかしそれを、「だから自民党はダメだ」と切り捨て、新党結成に走った連中は、悉く軽佻浮薄な政治家だった。

 

古くは1976年の、新自由クラブ

この政党が旗揚げしたのは、田中角栄のカネ塗れ政治が批判されていた時期で、その新鮮なイメージに、金権体質の自民党の対抗勢力として大いに期待が集まった。

しかし所詮は、人気目的の寄せ集め集団でしかなく、結党直後から路線対立が起き、その物珍しさの賞味期限が切れると、わずか10年で解党となった。

その結党メンバーは、河野洋平西岡武夫山口敏夫など、親中国議員が中心だった。

とりわけ河野洋平は、その後の人材不足から自民党総裁にまでなるが、今も悪影響が残る「河野談話」で、国益を大きく毀損した国賊議員の筆頭だ。

 

新自由クラブの失敗から、暫く新党など鳴りを潜めたが、1992年に元自民党員で熊本県知事のお殿様、細川護熙日本新党を立ち上げた。

そこに馳せ参じたのが、小池百合子枝野幸男海江田万里前原誠司野田佳彦)。

( )内は野党議員

翌年の1993年には、派閥の跡目相続を巡って、自民党最大派閥だった田中派(当時は竹下派)の内部分裂で、負けた側の小沢一郎一派が、新生党を立ち上げた。

この時、自民党から小沢についていった主だった政治家で、その後、自民党への出戻り組は、二階俊博石破茂。船田元、扇千景。(野党は松沢成文岡田克也)。

武村正義鳩山由紀夫と一緒に新党さきがけをつくったのが、岩屋毅

 

このメンバーを見れば、もうお気づきだろう。

左様!ろくでもない議員ばかりだ。

野党は今でも、看板書き換えだけの新党作りがお盛んで、その中心人物が多い。

一方の自民党への復帰議員は悉く役立たずで、政権の足を引っ張る政治家ばかりだ。

 

野党合流の新党、民主党が、選挙に大勝して、政権交代となったのは2009年。

わずか三年で下野した今の野党連中は、その後、今に至るも政党運営に行き詰まる度に、新党に逃げ込む目晦まし作戦を続行中で、指導者は必然的に新党経験者となる。

その結果、全く新鮮味のない連中が、くっついたり離れたりしているだけになり、有権者には今までの政党と新党との区別がつかない。

その為、例え与党が失敗しても野党の信頼感に繋がらず、支持率は低迷したままだ。

 

一方の、与党自民党の出戻り議員はと言えば、こちらもまた惨憺たる状況だ。

出戻り後に、与党内で派閥領袖の実力者になっても、新党に走ったDNAが抜けず、しかもお山の大将気分で、事あるごとに政権の足を引っ張り続ける。

幹事長の座を、自派勢力拡大だけ利用する二階俊博、政権の後ろからの狙撃手、石破茂や船田元がそうで、自分勝手な言動が目についてしまうのだ。

派閥の領袖ではないが、領袖に取り入ることで生きてきた小池百合子は、都知事として、そして希望の党立ち上げ(失敗)で、自民党の足を引っ張っている。

パチンコ族議員岩屋毅は、小池百合子と並ぶ、最悪防衛大臣と評価されている。

 

与野党を問わず出戻り組では誰一人、過去の失敗を糧として、尊敬され慕われる政治家に生まれ変わった議員など見受けられない。

どれもこれも、どうにもこうにも、役立たずのクズ政治家ばかりだ。

これはいったい、何を表しているのか?

 

新党に走った政治家には、二つの共通項がある。

古巣に居場所がなくなったか、目立ちたがりでパフォーマンス重視の政治家だ。

政治家が、自分の信念を貫き通すことは難しく、外部環境だけでなく、党内部にも様々な障害が待ち受けていることは想像に難くない。

そんな時に地道な努力を放棄すると、手っ取り早く新党結成で目立ちたくなる。

そして一度でも、そんな成功体験をしてしまった政治家には、古巣に戻って、雑巾がけからやり直す忍耐などないのだ。

 

自分が所属した政党に逆風が吹いている時、手っ取り早く新党に逃げこんだ議員なら、何時また裏切るのかと不安がられ、仲間から信頼されないのはやむを得ない。

それでも出戻った以上、新党に走った過去は間違っていたと総括したに違いない。

それなら、日々の努力で信頼を取り戻すしかないのだが、果たして、出戻り議員たちに、それほどの根性があるのだろうか。

新党ブームに踊った連中は、どうしても色眼鏡で見られるが、それは身から出た錆