都知事選が終わったので、退屈講座第七弾は
議題 都知事選結果の独断的解析
副題 都知事選から見えたことと今後の課題
選挙結果は予想通り、得票数366万票超、得票率は60%弱で、小池百合子の圧勝。
共産党、立憲民主党、社民党の反日三党一押しの、宇都宮健児が14%弱。
派手なバラマキ公約で、選挙名目の買収工作と揶揄された、ヤマタローが11%弱。
維新が支援した無名候補、小野泰輔は、供託金没収回避に758票不足の10%弱。
五位の桜井誠は、保守だが小池には絶対に投票したくない有権者が支持層だろう。
これを与党と野党に分けると
よ党 小池+桜井 62.6%
や党 宇都宮+ヤマタロー 24.5%
ゆ党 小野 10%
その他17人で 2.9%
これが今回の結果で、その結果から見える結論は、
・よ党強し
・や党弱し
・ゆ党は供託金没収ながら大健闘
となる。
立花孝志は、ホリエモンの間接的支援を受けながらも完全に賞味期限切れで、あのパフォーマンスもすっかり飽きられ、もはや誰からも相手にされない。
野党業界の立花孝志みたいな存在、イチロー・オザワが「野党統一さえできれば政権交代可能」などと世迷いごとをほざいていたが、自主投票だった国民民主党の一部が小野に流れていたとしても、野党合わせて精々30%程度の得票率でしかない。
仮に野党統一候補になったとしても、与党の半分にも至らない。
しかも都知事選を通じて、野党間の深刻な対立も露わになってきた。
この選挙結果を見る限り、ひたすら与党にイチャモンをつけ続け、足を引っ張るだけの野党に明日はないことが明白になった。
ゆ党日本維新の党は、武漢肺炎対策で大阪の吉村洋文知事が、小池都知事以上に目立ち、関東でも勢力を伸ばしているようだ。
確かに、反日四党(立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党)よりも真面だが、それでもポピュリズム政策が目立つ。
将来的には公明党のように、与党に近づいていくと思われる。
しかも党創設者、橋下徹の武漢肺炎対策は、前原誠一の凌ぐほどの「言うだけ番長」振りで。極端に無責任なポピュリスト政策ばかりをぶち上げていた。
また橋下は、朝鮮人と同和が問題になると、途端に火病を発症する。
そんな橋下の影響力が強く残っている政党なので、心から信頼するわけにはいかない。
都知事選は、最初から勝敗の帰趨が分かり過ぎていた。
むしろ都民の関心は、一期目の小池都政が酷いダッチロールを繰り返してきたので、二期目はどうなるかに尽きる。
午後8時の開票時点で当確の小池へのインタビューで、「国政復帰」を質問された小池は、「コロナ、五輪と問題山積なので、しっかり都政を」と一応は殊勝に答えた。
しかし、武漢肺炎の東京アラートは雲散霧消したし、患者数も減らない。
世界を見て未だに患者が増えている現状では、来年の東京オリンピック開催は無理だ。
そんな中での二期目の小池都政だが、小池のお稚児集団の都民ファーストは、化けの皮がはがれてしまって、全く振るわない。
ある意味、都知事選以上に注目された今回の北区都議選で、小池が「妹のような存在」と売り込んだ元宝塚スターの都民ファースト候補は、当選した自民党推薦候補だけでなく、立憲民主党、維新の推薦候補者にも後塵を拝し、四位で落選した。
小池都政は、お先真っ暗なのだ、
恐らく小池は任期を全うすることなく、中途で都政を投げ出し国政復帰を図るだろう。
今後の都政は、誰が都知事になっても混乱することは必至だった。
そんな候補しかいなかったのだから、仕方がないろ諦めるしかなかった。
そんな中では、宇都宮やヤマタローの都政なら大混乱で収拾不能となるが、小池の場合は、野党推薦候補者よりも軽微な被害で済む可能性はある。
今回の都知事選で、情けない不戦敗を喫した自民党と東京議連にとっては、次の都議選で都民ファーストを完全に凌駕し、狙いはポスト小池の都知事に絞るべきだ。
一与党支持者としては、次の知事選まで自民党の捲土重来の努力を期待してやまない。