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無理筋だけど祝小池都知事❗️

「良かったんじゃない、小池百合子再選で。」

小池が大嫌いな当方だが、都知事選結果には、決して皮肉でも恨み言でもなく、そんな気がしてきた。

 

今回の都知事選には、過去最高の22名が立候補した。

しかしはっきり言って、可能性があったのは、最初から小池百合子ただ一人。

二位の宇都宮健児でも3百万票近い大差では、小池を除く候補者全員が、選挙の体裁を整えるための泡沫候補でしかなかったと言っても過言ではない。

開票前から選挙結果が分かっている、そんな超低レベルの戦いだった。

 

当選した小池だって、ヒドイものだ。

確かに任期中の小池には、前任者の舛添要一や、その前の猪瀬直樹のような、聞くも恥ずかしい金銭スキャンダルはなかった。

しかし舛添は、築地市場豊洲移転を決めたし、猪瀬は東京オリンピックを招致した。

それに比べて小池は、東京都政での成果が何一つない。

あるのは、都民の情緒に訴えた豊洲移転延期決定だけだが、最初から経済的に成り立たない方針だったので、いつの間にかどこかに消え去ってしまった。

オリンピック会場見直しでも成果ゼロだったが、その時は「大きな黒い鼠が見つかった」と、あたかも既得権益を洗い出したかの、苦し紛れの言い訳で乗り切った。

こんな立ち居振舞いから、都民、国民に分かった小池の取り柄は唯一点で、マスコミを通じて華麗な大風呂敷を広げて、目晦まし状態にする能力だけだ。

確かにそれは天下一品だが、その結果はどれもこれも「泰山鳴動して鼠一匹」すら出てこない。

こんな小池都政の四年間を知る人たちが、次の四年間を期待するはずがない。

 

しかし、そんな失政続きだった小池の対抗馬は、その小池に更に輪をかけて踏みつけたような、「劣るとも勝らない」、もっとトンデモ候補者ばかりだったのだ。

トップコンテンダーの宇都宮健児は、実は共産党のお抱え弁護士で、今までも首をかしげる弁護士活動を繰り返していたオトコだった。

政治主張も滅茶苦茶で、中国、韓国に慮るだけの、反日反政府活動家の一人だった。

B級役者上がりのヤマタローに至っては、元々は東京衆議院選の泡沫候補だった。

しかし、過激な反政府活動のパフォーマンスが却って注目され、2013年、当時の野党連中の支援で、間違って当選してしまった輩だ。

しかも反日活動だけで売り出したオトコなので、その政治主張は出鱈目の限り。

竹島は韓国にあげる」「福島の食べ物は食べない」、そしてその止めが今回の都知事選公約の「消費税5%、都民10万円支給、財源は15兆円都債発行」の妄言だ。

前職が熊本県副知事だった三番手対抗馬の小野泰輔は、政策については、宇都宮やヤマタローよりも、あるいは小池に比べても、マシな主張だった。

しかし都知事選後、小野の一枚看板だった副知事時代の業績で、川辺川ダム延期とその後の代替治水対策が、12年間放置されてきたことに関与していると判明した。

小野が、熊本水害被害が甚大になった一因では、都知事の資質を疑われる。

 

有権者にとって今回の都知事選は、「究極の罰ゲーム」であり、誰に投票しても「究極の消去法」での選択だったはずだ。

その結果が、小池百合子の圧勝なのだが、見方を変えれば、極めて穏当な選択だった。

何故なら、今回のどの候補者が当選しても、今からの都政が順風満帆ではないからだ。

大困難な環境下の小池都知事が、快刀乱麻の見事な手綱裁きを発揮できるはずはない。

今後の都政は、混乱することは間違いない。

 

しかし今回の小池は、一応は無所属での出馬となってはいるが、都知事選で自民党(の二階)には、少なからず世話になった。

しかも暴露本で、おぞましい性格や、手段を択ばない政治手法が白日の下に晒された。

経歴詐称の疑いは消えず、いつ何時、リコール運動が起きるか分からない。

今迄の四年間のように、自民党をワルの代表で諸悪の根源に見立て、自分こそ正義の味方を気取って人気を博するミエミエの作戦は、通用しなくなっている。

即ち、小池都政の最初のような、マスコミに騙され浮かれたバカ騒ぎは二度と発生しないし、例え都政が混乱してもそれは中規模に抑え込めるのだ。

また小池が、中途で都政を投げ出しても、後継者で修正可能の範囲で済むはずなのだ。

 

しかしこれが、宇都宮やヤマタローなら、トンデモない大混乱を来すことが必至だ。

しかもそれは都政だけに止まらず、日本に対して乱暴狼藉の限りを尽くす中国、韓国や、同盟国アメリカとの外交問題にまで影響を及ぼす。

反日勢力が都知事になれば、東京から日本が壊れてしまうことだってありうる。

そんな事態の中で、都民は最悪手は打たなかった。

囲碁でも将棋でも、妙手も良手も新手も見つからない時は、時間稼ぎの一手で相手に手を渡し、様子を見ることも極めて有効なのだ。

 

自民党東京都連は、今回の都民による時間稼ぎの選択を受けて、小池都政の見張り番として機能することで応えなければならない、

今回の都知事選では、見せ場がゼロだった自民党自民党東京都連だが、小池を選んだ都民の選択が、前回のような悪手にならないようにすることが最重要なミッションだ。

伸びる前に屈する。

ピンチをチャンスに変える。

再選された小池百合子都知事と、徹底的に是々非々で向かい合えば、一敗地に塗れ続けた自民党東京都議連にも明るい兆しが見えてくるはずだ、