出ました、毎度お馴染み、政界恒例の野党合併話!
昨年から浮かんでは消え、消えては浮かんでいたが、ここに来て立憲民主党のチェン君と国民民主党のタマキン君の会談で、どうやら一歩前進したらしい。
この合併話は、世間が剛腕政治家と誤解していたイッチロー君が仕掛けたようだ。
登場人物の香しさに目を奪われると同時に、日頃から野党の政治活動を「温かく見守ってきた」身としては、「おめでとう」と心からお祝いを申し上げたい。
イッチロー君と言えば、玩具を与えられても、飽きてはすぐに壊す習性の持ち主で、年中行事のように所属した党を、割ったりくっつけたりしてきた変わり者だ。
それでも民主党幹事長の全盛時代には、私邸の新年会に166人の議員が押しかけた。
手兵議員143人と一般参加者483人を引き連れて中国に朝貢訪問した時は、日頃の傲慢ぶりと違い、クラブのママさん座りで畏まっていた姿が、国辱物と批判された。
福島原発トラブル時には、支持者も有権者も家族も放っぽらかして、我先にと京都に逃げたことでも有名だ。
そのイッチロー君には、「政治は合従連衡」との信念があるようだ。
イッチロー君は、カクエー師匠の「政治は数」哲学を実践してきたはずだが、弟子の場合、数を増やそうと謀を巡らすごとに、どんどん人が去っていく。
イッチロー君が今迄仕掛けた、連立や政党合併は数多くある。
共産党以外とは、一応は全政党と婚姻関係まで至ったが、その全部が破綻している。
野球の天災バッター、イチローでさえ、10本に4本のヒットは打てない。
しかし、「政界の壊し屋」イッチロー君は、打率10割で、政権も党も分裂させる。
フィールドこそ違え、これは凄いことだ。
昔は「黙っていても総理大臣になる」と高評価されていたイッチロー君だが、分裂する度に「そして誰もいなくなった」状態に陥り、あの元ゲーニン極左政治家、ヤマタロー君と結託して帳尻合わせする有様にまで落ちぶれた。
昔日のイッチロー君を知る者には、四人にまで減った子分を引き連れ、タマキン党に下った姿に、祇園精舎の鐘の声の諸行無常の響きが、「ゴ~ン」と聞こえた気がする、
そのイッチロー君が仲人を務める、今回の元共に民主党同士の結婚話だ。
どう考えても、どう贔屓目で見ても、うまくいくはずがない。
案の定、「基本的に合意」したものの、両党間の意見の相違も浮き彫りになっている。
しかもその内容が、実にクダラナイ。
チェンが「名前は立憲民主党で、略称は民主党」と提案したが、タマキンは「代表と党名は新しく」と反論したらしい。
そして持ち帰った各々の総会では、カビバラ・チェン側は「名称変更はダメ」で、タマキン側は「民主的手続きを経て変更」と、両方とも譲る気がない。
昔は共に民主党だったのに、分裂後の紆余曲折を経て、政策の違いからわざわざ違う党を作ったのだから、政策が一致しているはずはない。
両方とも異論噴出の中で、結論は委員長と幹事長に一任するらしいが、タマキン側がいくら頑張っても、民主的な選挙になれば、カビバラ・チェン側の意見が多数になる。
タマキン側もバカなことに拘っていると思うが、いずれにせよ、この両党所属議員の一丁目一番地が党名とは、前途多難ではないか。
この合併話は、見どころ満載だ。
何よりも一番の関心事は、幾多の困難を乗り越え、両党は合併できるのかだ。
首尾よく合併しても、果たして何年持つのかが、次の関心事となる。
とにかく今までのサヨク政党は、何かうまくいかなくなると、責任の押し付けや責任逃れを繰り返してきた連中ばかりなのだ。
しかも支持率調査では、両方合わせても5%程度しか望めない。
エラそうなことを主張しても、タマキン側は0%+αしか支持されていない。
ゼロは、いくら足しても全く増えないし、掛けると全部がゼロになる。
カビバラ・チェン側にとっても、結構リスキーな合併話なのだ。
もう一つの番外関心事は、ガソリーヌ、ウワキーヌこと、パコパコ姫の処遇だ。
つい先日、パコパコ姫は後ろ足で砂をかけるように、カビバラ・チェン党を脱けた。
我々には分かりずらいが、パコパコ姫はカビバラ・チェン党の運営方針に我慢ができずに、別の道を進むことを宣言したはずだ。
そしてパコパコ姫は、タマキン党の門を叩き、長らく店晒しの刑を受けたが、この度晴れて入党を認められたばかりだ。
しかし、その途端の合併劇だ。
「この党はダメ」と捨て台詞を残したパコパコ姫にとって、カビバラ・チェン党への復党など、死ぬよりも恥ずかしいことで、考えられるはずがない。
と思うのは素人発想で、不倫がバレても「むき出しの好奇心には屈しない」と開き直ったパコパコ姫なので、平然と元の鞘に収まるかもしれない。
そんなこんなで、暫くはカビバラ・チェン軍と、タマキン軍の結婚話が面白い。
こんなことが注目されるのは、政治の劣化かも知れないが、武漢肺炎で鬱々とした気分を晴らす効果程度はありそうだ。
週明けの展開に、目が離せない。
頑張れ、カビバラ・チェン・タマキントリオ!