やっぱりナ!
ダメだったか!
予想されていたこととは言え、最近の小池百合子を見ると、改めて東京都のトップリーダーとして能力、資質共に不足だと痛感する。
圧勝で都知事として再選されたのは、単に対抗馬がいなかったからだけなのだ。
日本の武漢肺炎感染状況は、6月に入って一旦は小康状態になっていたので、先行きを楽観視する雰囲気の中で、二期目の小池都政が始まった。
しかし小池が再選された直後から、第二波武漢肺炎の感染者が増え始めてしまった。
しかも、緊急事態宣言前よりも、感染者の絶対数が多い。
小池は「検査数が増えたから」と説明しているが、その声が実に弱々しい。
悪役に見立てた政府、自民党を敵に回して、颯爽とジャンヌ・ダルクを気取って人気を博した、初期都知事時代の勢いは消えうせている。
漏れ聞くところでは、政府との連携もうまくいっていないようだ。
責任逃れや言い訳に関しては、天才的な反射神経を見せる小池だが、武漢肺炎対策については、何をどうすればいいのか分かっていないようだ。
周辺三県の知事連中は、度々テレビに出演し、国からの支援を訴え、県民へ協力を要望しているのに、一番目立ちたがりでデベソの小池は、ぶら下り取材しか受けない。
挙句は、政府からの事前説明がないまま、東京都だけが、観光地への支援策、Go To キャンペーンから除外されてしまった。
小池の歯軋りが聞こえてくるようだが、政府側もまた都の武漢肺炎対策が大不満らしい。
好き勝手をやった第一期小池都政が、ここに来て悪影響を及ぼしている。
因果応報!
自業自得!
悪が栄えた例なし!(は、実際はウソだが…….)
知事に成りたてホヤホヤだった小池が、人気取りに手がけたもう一つの案件、東京オリンピックにも暗雲が立ち込めている。
本来なら今頃は、メダル獲得数などが話題の中心で、日本中が興奮の坩堝と化していたはずだが、武漢肺炎の所為で一年延期になってしまった。
しかも、その一年後の開催すら覚束ないのだ。
IOCの判断次第だが、武漢肺炎が世界中に拡散している状況では、その世界からアスリートが集まるオリンピックを開催できるはずはない。
小池にとっては、自分の存在を際立たせる晴れ舞台のはずが、中止にでもなれば、莫大な損害が出て、後始末に苦労することになる。
東京オリンピックが中止の場合、プラスとマイナスの差でえらいことになるので、逃げ足の速い小池なら、責任者や当事者になりたくないはずだ。
お先真っ暗な状況で、東京都民にとって全く頼りにならない小池都知事だが、ここに来ての彼女のやる気の無さは、必ずしもマイナスではない。
出来の悪いリーダーなら、やる気がない方が被害は少ないからだ。
「能力」と「やる気」を四分割する、ポートフォリオ分析で言えば、
・ベストは、もちろんやる気と能力を兼ね備えたリーダー
・次善は、能力はあるがやる気がない人物
・三番手が、能力もやる気もない人物
・そして最悪は、能力がないのにやる気があるヤツ
となっている。
第一期の都政は、能力がない小池が、やる気を見せたために大混乱した。
今の小池の姿は、都民にとってワーストではなく、ワース状態だ。
小池がこのまま行き詰まって、中途で都政を放り出せば、やり直し選挙になるが、その結果が誰になっても、今よりも悪化することはない。
前向きに見れば、都民にとって希望の明かりがほんのりと見え始めたとも言える。
小池、無気力、暇が良い!