恥ずかしながら、事の発端は頻尿症対策だ。
心臓への負担軽減のために常用している利尿剤の効果で、血圧は正常範囲の下限ギリギリにまで下がり、実に健康的に過ごしている、
が、その利尿剤の副作用(というか本来効果)で、頻繁にトイレに通うことになった。
夜間に起き出すのは面倒臭いが、翌日に切羽詰まった用事があるわけではないので、これで心筋梗塞が防げるのなら安いもの。
そう思って、毎晩イソイソとトイレに通う状態だった。
https://blog.hatena.ne.jp/Sadda_Moon/sadda-moon.hatenablog.com/edit?entry=26006613588067706
当然ながら、尿は膀胱に溜まる。
歳を取ると、その膀胱の貯水ならぬ貯尿能力が衰え頻繁に尿意を催すと考え、利尿剤を使用している自分には、頻尿現象は当たり前と何の疑問も持たなかった。
いわば老人病の一種で、ヤシガラ活性炭サプリなどの効果も、あまり期待できない。
そう割り切り、すっかり諦めの境地で、ひどい時は二時間おきにトイレに通っていた。
ところが過日、そんな頻尿に悩む人には「ゲートルが効果あり」との朗報が齎された。
ゲートル?!
フランス語らしく、日本語では脚絆(きゃはん)とも言う。
脹脛(ふくらはぎ)を引き締め、足のむくみを抑えるし、怪我防止にもなる。
昔の旅装束で、飛脚の必需品だし、軍人もまた必ず着用していた、あの脚絆だ。
何故ゲートルが、頻尿症に効果があるのか?
それは、膀胱だけでなく、「脹脛にも貯尿機能がある」かららしい。
そもそも脹脛は「第二の心臓」と言われるくらいで、使用され足の部分に回ってきた血液を、元の心臓に押し戻す役割を果たす部分だ。
だから脹脛が衰えると、血液の流れが滞留し、様々な弊害を来す。
そんな知識はあったので、体力を酷使した後は、風呂で入念に脹脛をマッサージすることを心掛け、12年前のブログに、「脹脛健康法」として書いたことがあった。
https://sadda-moon.hatenablog.com/search?q=%E8%84%B9%E8%84%9B
しかし今回、脹脛は血液循環以外に、水分を保管し、それを血液と共に膀胱に戻す機能があることを知った。
そしてゲートルで脹脛を引き締めると、日中に血液と共に水分を膀胱に戻す働きが活発になった分、夜間の貯尿スペースが増えるので、夜間頻尿が減る。
と、大雑把に言うとそんな理屈だ。(医学に疎いド素人なので誤解曲解は悪しからず)
さっそくゲートルを探すと、嫁の実家に義父が使っていたものがあったたが、残念ながら片一方分しかないので、実際の使用は不可。
ならばとAMAZONでサッカー用フットサポーターを見つけ、さっそく購入した。
使い方は、朝起きて夜寝るまで、フットサポーターを装着するだけ。
真夏には暑いかなと心配したが、実際に使ってみると快適そのものだ。
そして使い始めて一週間経過すると効果覿面、何とトイレに行くことが激減してきた。
今や多くても一回きり、調子が良い日は朝までトイレに行かない。
こんな簡単で、副作用なし、しかも安上がりの治療法ならば、同病の皆さんにも是非ともお勧めしたい。
そもそも医学的根拠と無関係に、日本人は昔から旅や祭りの時には脚絆を使ってきた。
脹脛の大事さを、本能的に且つ体験的に知っていたからだろう。
しかし今の世の中で、ゲートルを装着しているのは、サッカーとか野球とかのスポーツをする時だけだ。
確かに、脚絆と言えば時代遅れ感があり、ゲートルと言えば軍服のイメージがある。
だが、脚絆もゲートルも、フットサポーターであり、フットサポーターと言えば如何にも現代風だし違和感はない。
ならば脚絆の機能と効果を、子供時代から教えておけば、老人になった後の頻尿症の悩みが軽減する。
是非とも、学校教育に取り入れて欲しい。
頻尿症をゲートルで克服した老人は、切にそう願う。