昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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もはやタマキン君に哀悼の意を

今でも見ている数少ないテレビ番組、衛星フジの「プライムニュース」に、国民民主党のタマキン君が出演した。

党の役員会で分党を決めた、8月12日だ。

 

MCの反町理の厳しい質問に、頼りなさ気に答えるタマキン君を見て、思わず目頭が熱くなった(のはウソ)。

困った様子で、シブシブ、グダグダ返事するタマキン君を見て、「こいつ、野党議員でさえなければ、きっとイイ奴なんだろうナァ」と感傷に浸った(のもウソ)。

 

反町、(タマカワ張りの詰問長で)「何で分党なのか?」

タマキンの答え

 ・役員会では(立憲との)合流反対派が多数だった

 ・このまま採決すれば、合流派の行き場所がなくなる

 ・両方を満足させるには、分党しかないと判断した

要するに、国民民主党では、挙党一致など絵に描いた餅以下だったと白状したモノ。

 

更に、タマキン君曰く、

 ・当選確率を上げるための選挙対策で、立憲に合流したい連中と、

 ・「中道」の旗の下、政策の一致を重視する連中の

折り合いがつかなかった…….らしい。

想像するに、前者が衆議院中心で、後者は参議院に多いようだ。

 

反町が指摘していたが、国民の衆議院議員はゾンビ、いわゆる比例復活組が多数なので、政党の規模が大きい方が、当選確率が上がると期待しているらしい。

しかし、この程度の「読み」で、政党の合併を考えているのだから、そんな議員が次の小選挙区選挙で当選するはずがない。

そこまでは織り込み済みで、では得意の比例復活狙いとなるのだが、その場合は同じ党員になる立憲側にも、同病相憐れむ連中がゴロゴロ存在している。

実質的に吸収される国民側のゾンビ議員が、上位の順番を格付けされる訳などない。

せめて、今まで貯め込んだ政党助成金の持参金付きなら未だしも、タマキン君は「みんなの党」解党時に助成金を国庫に返金した例に倣うことも含めて検討する積りだ。

 

野党第一党のプライドだけは高いが、貧乏で首が回らない立憲にとっては、党勢拡大に期待できる国民側の議員などいない。

賞味期限が完璧に切れ、今や手兵が五人にも満たない落ち武者、小沢一郎など不要不急の右代表だろう。

Twitterで喋るほどに、世間にバカさ加減を晒している原口一博も、役立たずの権化だ。

しかもこの分党劇で、国民の合流派は、理念も減ったくれもない、選挙だけを目当てにしていることが、バレバレになってしまった。

 

あとは、どいつもこいつもゾンビばかりじゃ。持参金が減れば、扱いがぞんざいになるに決まっている。

 

まだ、政治家として政策が一致しなければ、合流の意味はないとやせ我慢している残留国民民主党側の方が潔く見えてしまう。

結党直後の立憲民主党に、「小池からパージされて可哀そう」と同情票が集まったように、一時的だろうが、少数ながら筋を通した国民民主党の評価が上がるだろう。

 

いずれにしても、ゼロはいくら足してもゼロ。

ゼロを掛けると、その瞬間にゼロ。

小数点以下を足しても、大勢に影響はない。

小数点以下を掛けると、元の数字より小さくなる。

そんなつまらない合併劇が、分党と言う形で決着しても、誰の興味も引かない

連合の会長だけは不満を漏らしたらしいが、「大きな塊」と言っても、発泡剤で膨らましただけで、接着剤もない政党が、与党の対抗馬になるとでも思っているのだろうか。

 

これを称して、政界のドタバタ劇と言う。

デジャブで何度も見てきた光景だが、マルクスの言葉を一捻りすれば「歴史は繰り返す、最初は悲劇、二度目は喜劇、そしてその後は惨劇として!」

こんな野党しかいないことが、日本の民主主義最大の欠陥だ。