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道義的な九族皆殺しの刑に処す

物騒なタイトルだが、もうちょっと軽く聞こえる「三族皆殺しの刑」とも言われる。

いずれも中国にあった族誅、連帯責任の刑罰だ。

特に皇帝や皇族への犯行は、失敗するとこの刑に処される。

九族とは、高祖父、曾祖父、祖父、父、本人、子、孫、曾孫、玄孫なので、幼気な赤子まで罪に問われる。

 

この制度は日本にもあったが、中国の場合は、屋敷の使用人まで処刑される。

要は、少しでも恨みに思う可能性のある人物を根絶やしにすることと、大罪への恐怖の見せしめで、皇帝一族への謀反の再発を防止する目的だ。

 

歴史として判明しているだけでも、中国人は、権力を握れば天国、敗北すれば地獄の修羅場を、四千年以上繰り返してきた。

中国では、王朝維持のためには、ここまでの厳罰が必要だったのだ。

現代は個人主義が全盛なので、法体系として連帯責任を求めることはあり得ない。

死刑制度まで、法律による野蛮な殺人と批判され、多くの国で廃止されている。

「九族皆殺し」のような刑罰が、将来に亘って復活する可能性はゼロだ。

 

しかし、借金をする場合は、連帯保証人制度が当たり前だ。

現代はまた、過去になかったような凶悪犯罪が蔓延る時代でもある。

そんな事件発生を抑止するために少しでも効果があるのなら、少々野蛮でも、時代遅れでも、連帯責任を求めることがあっても良いのではないだろうか。

流石に皆殺しは穏当ではないが、一族の恥晒しが個人的に仕出かした悪行であっても、その道義的な責任を一族挙って受け入れざるを得なければ、少しは犯罪が減るだろう。

「あいつが個人でやったことだから、我々一族は無関係」と知らん顔を決め込むよりも、被害者感情への配慮にもなるはずだ。

 

アメリカで、黒人差別反対運動が激化している。

差別反対を叫ぶBLM団体と、それに便乗してアメリカの混乱を企むANTIFAグループの抗議活動が過激化し、半ば内乱状態にまで至っている地域まである。

そんなアメリカで、ホワイト・ギルドの概念が持ち上がっているらしい。

アメリカでは、過去に黒人を奴隷としてこき使うことで、豊かな白人社会が実現した。

だから「アメリカの白人は、白人に生まれただけで、生まれながらに罪を背負っている」と、白人の先祖の罪が、現代の白人にも及ぶとの考え方だ。

キリスト教徒が多いアメリカの白人社会には、キリスト教の原罪(Original Sin)と同じ概念なので、受け入れやすいのかもしれない。

 

これは、連帯責任の考えだ。

別に白人全員が、黒人を奴隷にした訳ではないし、全員がそれで富を得た訳でもない。

しかし21世紀の今日でも、「白人の全てが罪人であり、黒人に謝罪しなければならない」みたいな主張が、大手を振って語られている。

それなら、広島と長崎への原爆投下を許可したアメリカ政府と、作戦を実行したアメリカ軍も、日本に対する原罪を背負った存在だ。

アメリカが犯した原爆投下に、アメリカ人全員で原罪の意識を持って貰いたい。

 

核兵器廃絶は、世界中の人々の願いだ。

しかし、国同士の軍事力のバランス上、核兵器が廃絶されることはあり得ない。

そんな国際情勢の中で、核兵器が廃棄される可能性は、実は二つしかない。

一つは、敵国が核所有国の核を爆破する能力を持つこと。

これは、東京都知事選の泡沫候補だったドクター中松が、選挙公約に掲げた「テポドンUターンの発明」の進化版だ。

持っていれば爆発される、あるいは発射すればUターンしてくるのなら、全ての核所有国は、慌てふためいて核兵器廃絶に向かうはずだ。

全く荒唐無稽なバカ話だが、発明されれば、途端に核兵器はなくなる。

 

もう一つは、核兵器を所持しているだけで、世界中の笑いものになり、国際交流ができないほど恥ずかしくて仕方がないと思わせることだ。

これは、アメリカが日本に原爆投下した戦争犯罪を、国際世論で徹底究明と追及することから始まる。

核兵器廃絶のお題目では、絶対に核兵器は減らない。

アメリカにホワイト・ギルドの自虐史観があるのなら、核兵器を実戦使用した関係者全員と、その子々孫々に原罪があるはずだ。

実際に死刑にするわけではないが、関係者を「道義的な九族皆殺しの刑」に処することで、アメリカの国家犯罪を反省させることが、地道だが核兵器廃絶への一歩になる。