どうも、武漢肺炎ってヤツが、よく分からない。
4月緊急事態発令の頃は、「罹患したら死ぬ」みたいな恐怖感でいっぱいだった。
連日の報道は、
・日本の感染者が激増
・マスクも消毒薬は、どこでも買えない
などと、不安感を煽るものばかりだった。
ところが、外出自粛や三密防止の効果と言われているが、6月になると感染者数が激減し、やっとのことで緊急事態が解除された。
そこで全国的に、「サア今から経済活動を再開するぞ」と意気込んだところ、その直後から、首都圏だけでなく、地方でも感染者数が激増し始めた。
すると、
・これは、PCR検査を増やした結果の必然で、
・死者数、重症患者数は増えていない
ので、ジタバタする必要はないと解説され、8月には政府肝いりのGo toキャンペーンも始まったが、その重症患者数も増え始めた。
とにかく諸説紛々だ。
人によって、悲観的な意見もあり、楽観的意見もある。
悲観派の右代表は地上派テレビで、「二週間後は大変なことになる」と脅し上げる。
一方の楽観派は一部の識者たちで、「ウィルスが弱毒化している」とか、「理由は不明だが、日本人や東アジア系は症状が軽い」などと主張する。
また武漢肺炎の死者と、交通事故の死亡者や自然死する死者数と比較して、「武漢肺炎なんか恐れるに足りず」との意見も聞く。
このまま経済活動が停滞したままなら、経営難から年末には自殺者が激増して社会不安になるから、東京都の自粛要請などとんでもないと見る人も多い。
小説家の百田尚樹が、8月18日の虎ノ門ニュースで、突然経済優先を言い始めた。
それまでの百田は、武漢肺炎対策最優先で、とりわけ政府の中国人入国禁止措置が遅れたことが武漢肺炎蔓延の原因と、政府批判の急先鋒だった。
当然のようにこの変わり身に対して「いつの間にか変節」と批判が集中したが、本人は「1~2月と今では、事情がまるで違う」と言い訳していた。
百田は、
・武漢ウィルスが消え去ることはない
・しかし武漢肺炎での死亡者は決して多くはない
・日本人は奇跡的に武漢ウィルスに耐性が強い
・だから過剰に心配する必要はない
・むしろ経済活動を再開するべきタイミングだ
の意見だ。
上念司は当初から「武漢肺炎は単なる風邪」説で、経済優先を主張していたが、世界中が大騒ぎする事態の中では劣勢で、百田からも批判されていた。
そんな経緯から、上念は百田の路線変更が気に入らない。
・さんざん文句を言っていながら、ここに来て自分と同じ意見のヤツが出てきた
・当初は分からなかったのだから、誤りを改めるのは良いことだ
・しかし一言くらい、謝罪か断りがあって然るべきだ
と、暗に百田に対して当てこすった。
この辺は、膨大なネット民の囲い込み合戦で、自分の影響力を強めたい右派論客同士の、勢力争いの意味合いが強い。
尖った連中は、ヒダリ巻きだけでなく、右寄りもまた内ゲバを繰り返す。
ネット情報だが、岡田晴恵尊師の下「PCR検査スルゾ、スルゾ」と、PCR真理教の上祐史浩と言われていた玉川徹もまた、シレッと趣旨替え、衣替えしたらしい。
しかも、他局出演中の橋下徹に、番組MCの羽鳥慎一がメールする小細工まで仕込んで、「1億何千万人日本国民全員に検査など言っていない」と言い訳している。
しかしネット社会では、途端にツッコミが入る。
「確かに1憶何千万の数字は言っていないが、国民への全数検査とは言ったぞ」と、タマカワの意見が放送された日まで特定して晒される。
「PCR検査が問題解決の一丁目一番地」は、テレビ朝日と岡田尊師、上祐タマカワがマントラのように呻いていただけに、ここで黙って方針変更するのは無責任だ。
早い話が、何が何だか分からない。
しかし、経済が回らなければ、日本は沈没する。
こんなご時世に、武漢肺炎真っ盛りの海外に出かける必要はないが、日本人の死者数が少ないのなら、割り切って普通の生活をするしかない。
やるべきは、マスク着用と手洗い、そしてイソジン吉村ご推薦のうがい。
政府や自治体は、とにかく患者用ベッドと医療体制の確保。
罹患するところまではやむを得ないので、その時に治療を受けることができればOKと割り切ることにしよう。