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サヨクの意見と右寄り人間の意見

最近のYouTube界隈で、面白いことがあった。

一端のサヨクコメンテータ気取りのラサール石井が、自分でYouTubeを始めたらしい。

しかしその視聴者数が余りに少なく、「同情した」百田尚樹Twitterで、「可愛そうだから、皆、見てやれヨ」と揶揄した。

そこでやっと視聴者が三桁を脱出した日があり、後に百田の冷やかしを知ったラサール石井は「視聴者なんかゼロでもやる」と大いに強がった。

ネットでそんな話が、面白おかしく伝わっている。

 

実はYouTubeの世界は、右寄り意見の持ち主の独壇場だ。

錚々たる右派論客が、各々自分のチャンネルを開設し、有料会員を募集し、日頃の主張を更に過激化して発信している。

そしてそのチャンネルが、悉く大人気を博し、何十万人が会員となっている。

先の、百田尚樹だけではない。

数え上げれば切りがないほど、有名YouTuberのほとんどが、右側論客なのだ。

一方のサヨク側は、ラサール石井に代表されるように、ほとんど誰からも振り向かれないし、そもそも有名YouTuberなど見かけない。

 

これは、YouTubeだけの話ではない。

出版界では、もっと顕著な変化が起きている。

 

僕の若かりし頃は、「出版界と言えばサヨク!」と相場が決まっていた。

マルクス主義者が幅を利かせ、岩波書店の出版物がありがたがられていた。

週刊誌や月刊誌も同じようなもので、今は亡き「朝日ジャーナル」がサヨクを代表する週刊誌だったし、小田実いいだももなどがオピニオンリーダーだった。

朝日新聞が捏造記事で世論を形成し、月刊誌では岩波の「世界」や現代評論社の「現代の眼」が、サヨク学者の活躍の場所だった。

また単行本も、マルクス経済学の解説書や、政府自民党批判本で溢れかえっていた。

 

しかし今では、まるで様相が一変した。

そんなサヨク関連本を、本屋で見かけることはない。

テレビコメンテータとして反日活動に余念がない連中も、出版して自説を世論に訴えることはしない。

和田春樹、山口二郎香山リカ海渡雄一その他もろもろ、テレビ出演でサヨクとして知られている連中は、一応は学者や大学教授、弁護士や医者なのだから、本業とサヨク理屈を関連付けて出版すればと思うが、そんな動きはない。

こういった連中は誰もが、舌先三寸で手っ取り早く稼ぐ道を選んでいる。

敢えて言えば、週刊文春週刊新潮が、政府批判のすっぱ抜き記事を載せる程度で、サヨクの劣化と地盤沈下は目を覆うばかりの状況なのだ。

 

一方の右側の出版は、絶好調だ。

サヨクから蛇蝎の如く嫌われている百田尚樹や門田隆将、有本香、石平、上念司が、大ベストセラーを連発する。

月刊紙も、月刊Hanada、WiLL、月刊正論などは、売り切れ続出するほど人気がある。

また各々が、特集物の別冊を発行すると。それもまた大人気を博する。

出版業期は、全く以って「右高左低」が定着してしまっている。

 

この数十年で、何故こんな大きな地盤変化が生じたのか?

それは偏に、共産主義の破綻が原因だ。

人類平等を謡い、資本主義の矛盾を解決する唯一最善の思想と喧伝された共産主義だが、実際は深刻な格差と国民の分断を招くことが、歴史的に証明されてしまった。

今や世界中を探しても、マルクスが唱えた共産主義を掲げる国家など存在しない。

 

そんな共産主義を背景とした理屈や活動が、広く国民に受け入れられるはずはない。

いくら共産党員が綺麗ごとを言っても、共産党の実態や共産国家が辿った歴史が知れ渡れば、それを信じる人はいない。

学者やコメンテータが、日本の現状を非難し、暗に共産主義国家を礼賛し、共産主義に誘導しようとしても、ネットで情報を確認する人たちが騙されることはない。

結果として、サヨクの意見は、端からそれを信じている人以外には、興味も関心も持たれなくなっているのだ。

 共産主義は、単なる新興宗教の一種でしかなかった。

 

そんな深刻な思想劣化が、ラサール石井チャンネルへの視聴者の数に現れる。

また国民の、野合野党への関心の薄さにもつながっている。

ごく少数の身内以外には、誰からも相手視されていないことを真剣に自己反省することなく、それでも「少数の理解者さえいれば良い」と強がるのは、負け犬の遠吠えだ。

国民に責任のある政治家や言論人の、採るべき姿ではない。