中国製の商品で、痛い目にあった。
最近嵌っているYouTubeを、我が家の大型テレビで見るためHDMIコードを買った。
パソコンならこれだけでOKだが、欠点は、YouTubeを見ている間は、他の目的でパソコンが使えなくなることだ。
そこで、スマホ経由のテレビでYouTubeを見るためのアダプターを買うことにした。
早速メルカリで調べると、1500円程度で出品されている。
一々調べるのは面倒なので、最初に目についた商品を購入した。
このことを嫁に伝えると、途端に不機嫌モードになった。
訳を聞くと、既に同じ目的の品物を、近所の家電ショップで購入済とのこと。
「共有すればいいモノを無駄な投資だ」と怒っているかと思いきや、買った価格が気に入らないらしい。
何でも店員から「純正品をお勧めします」と言われ、アップル正規品を買ったのだが、その価格が6千円以上で、四倍以上もしたらしい。
「店員に騙された」と、なかなか機嫌が直らなかった。
数日後に注文の商品が到着。
Made in Chinaに悪い予感がしたが、未使用品の謡い文句に期待して、早速実戦使用。
ところが何と、家電製品の基本中の基本、電源が入らない。
いくらコードをつなぎ直しても、ウンともスンとも言わないし、当然ながらスマホ画面の充電コーナーの色も変わらない。
困り果てて出品者に連絡を取るが、頓珍漢な返事しか来ない。
何度も折衝の挙句にやっと、「取り敢えず返品して調査後に、不良品なら取引キャンセル」となった。
この場合の返品費用は、やむを得ず当方持ち。
返品後、出品者も品質不良を確認の上で取引キャンセルとなり、当方の実損は返品費用だけだったが、不良品をつかまされた不満で腹の虫がおさまらない。
これに懲りて次は純正部品を買うと決めたが、そうこうしているうちに、次にやはりメルカリで新たな出品を見つけた。
今度も1500円の品だが、説明はアップル純正かと思わせるファジー表現が並ぶ。
質問しようと思ったが、その間に他人に購入されると千載一遇のチャンスを逃す。
短い間に脳内コンピュータをフル稼働させた結果、「ここはギャンブルだ!」と清水の舞台を後ろ飛びして購入した。
数日後、件の商品が到着。
最初に生産場所を確認すると、無情にもMade in Chinaでガックリ。
しかし今回は、やや時間はかかるが電源は入るし、テレビで写すこともできる。
欠点と言えば、画面と音声がずれていることだが、これはいずれ修正できるだろう。
メルカリで受け取り手続きを完了して、YouTubeを楽しむことにした。
ところが、数回使用した後、何と突然画面が消えた。
その後は、何度トライしても、電源は入るものの画面が再生できない。
今回もまた不良品だったが、メルカリのシステム上、一旦受け取り手続きをすると、もはやクレームのつけようがない。
結局はMade in China品で、二連発の品質トラブルに遭遇してしまった。
この問題の最終的顛末は、間違いなくApple純正品を購入することで決着したが、安物買いのゼニ失いの典型で、トータル購入費用は嫁以上になってしまった。
嫁はすっかり上機嫌で、一時期は詐欺師とまで罵倒していた店員も「粗悪品の実例を知っていたので、適切なアドバイスをしたに違いない」と評価が鰻上りだ。
今は世界中にMade in Chine製品が溢れている。
むしろMade in China製品が不足すると、世界経済に大打撃を与えることは、不幸にも武漢肺炎の蔓延が実証してしまった。
しかし依然として、Made in China製品の品質は不安定だ。
もちろん、アップル純正部品だって、中国で生産されているかもしれない。
しかしアップルが品質保証するものと、中国人が勝手にコピーしているものでは、信頼感が天と地ほども違う。
実際に中国で工場稼働に関わった人なら分かると思うが、日本人と違い、中国人はよく言えば合理的だが、普通に言えば「ことあるごとに、狙って手抜き」する。
例えば、外から見えない部分を磨くなど、全く無意味と考える連中だ。
そんな中国人が作る製品が日本品を凌駕する日は、百年待っても来ない。
やはり信じるは国産品。
最悪中国品だとしても、メーカーが品質保障したモノに限る。
それが、Made in Chinaで痛い目にあった反省だ。
そう言えば、嫁は中国産の食品は絶対に買わないナァ。