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瀬戸♦クンの不倫に一言  

結婚した人間にとって、不倫は「蜜の味」なのだろうか。

 

不倫は男性側が仕出かし、大バッシングを浴び、大恥をかくケースが大半だ。

女性からの不倫は、その昔は作家、井上ひさしの嫁、最近では政治家、山尾志桜里や、落語家の嫁が話題となった程度で圧倒的に少数派。

しかし、オトコの相方はオンナだし、逆もまた真なり。

 男と女の色恋物語で、両方が大真面目に滑稽劇を演じる。

 

今回の瀬戸♦クンも、そんな中の一人だ。

但し、不倫騒ぎのたびに出歯亀ぶりを発揮する、自称「不倫評論家」の当方は、今回の♦クン事件と今までの騒ぎとに、明らかな相違点を感じている。

 

それは、マスコミ報道の差だ。

一番近い不倫の例では、アンジャッシュ渡部建の場合との差だ。

渡部は連日に亘って、六本木ヒルズの多目的トイレで不倫した全貌を、微に入り細を穿って報道され続けた。

その結果、嫁の佐々木希と一緒に謝罪コメントを発表しても尚、現在に至るも仕事を干され続けている。

東出昌大もまるで人非人かの如く扱われ、結局は嫁の杏さんから離縁されてしまった。

 

今回の♦クンの場合、嫁を伴っての謝罪コメントまでは、渡部クンと一緒だ。

違うのはマスコミの攻撃振りで、♦クンの場合は、ほとんど地上波テレビのワイドショーで報道されない(らしい)。

想像するに、東京オリンピックが絡んでいるのだろう。

 

♦クンが所属していたANAは、企業イメージを損なうからと契約を解除した。

所属団体がないとオリンピック出場は不可能らしく、♦クン大ピンチに変わりはない。

しかしそんなネタこそ、ワイドショーにとっては格好の視聴率稼ぎだったはずだ。

それを不気味なまでに、沈黙を続けている。

これは、♦クンが有力な金メダル候補なのが理由と見るのが当たっている気がする。

♦クンの場合、単に個人競技だけでなく、団体戦のメダルも期待できる選手だ。

JOCに、不倫騒ぎごときで♦クンの選手生命を奪うと、メダルも一緒に消滅するので、マスコミに圧力をかけて報道を抑えても不思議ではない。

また、そうとでも思わないと、ゴシップ大好き番組が挙って、ここまで黙り込む理由の説明がつかない。

 

しかしこれは、報道する側の姿勢としてはおかしいダロ            

 

石田純一は「不倫から文化が生まれることもある」発言を「不倫は文化だ」と切取り報道され、仕事を失いかねないほどの危機に陥った。

山尾志桜里は、当時の民進党幹事長が内定していたのに、不倫がバレて取り消された。

東出昌大は、最近やっと仕事に復帰出来たが、今以て順調とは言い難い。

そして渡部建は、今なお謹慎中だ。

 

同じ不倫騒ぎで、破廉恥度においては♦クンは渡部の多目的トイレ不倫と肩を並べる。

美人妻への裏切り度も、絶対に負けてはいない。

要は過去の先達に比べて、♦クン不倫を不問に付す理由は、どこにもないのだ。

しかし今の情勢では、♦クンが殊勝に「今の自分にできるのは泳ぐことだけです」とでもコメントし、首尾よく金メダルでも取れば、晴れて無罪放免になりかねない。

確かにオリンピックは国民的行事で、日本人全部が一丸となってまとまり易い。

しかし仕出かした不倫の善悪は、オリンピックメダル候補だろうが、芸人だろうが、政治家だろうが、一緒のはずだ。

職業の差や期待度で、不倫騒ぎの程度を変えるのはダブルスタンダードで宜しくない。

 

因みに、有名人の不倫が騒がれるたびに当方は、「不倫」と言うから倫理違反と思われるが、男女の色恋沙汰にはタブーはないと主張している。

たまたま相手が既に結婚していたからと言って、好きになってしまえば仕方がない。

ただその場合は、全てを失うことを覚悟しなければならない。

周囲から陰口を叩かれし、それまで営々と築き上げた冨も名声も全て投げ捨てなければならないが、それでも信じた恋路をまっしぐらに突き進めば、人の噂も75日。

野村克也と沙知代夫人が、その好例だ。

一番いけないのは、今回の♦クンもそうだが、アソビで不倫に走ることだ。

簡単に謝罪するのでは、本気度が伝わらないし、不倫相手にも大変失礼だ。

 

自称「不倫評論家」は、スーパーアスリートに人格円満を求める必要はないと考える。

瀬戸♦クンには、家庭に戻るも良し、不倫相手と新たな人生を歩むも良しで、いずれにしても災い転じて福となし、晴れてオリンピックで金メダルを獲得して欲しいものだ。