小林旭が歌った名曲に「北へ」がある。
♫俺は明日もまた 北へ流れるゥ~♫と、切々と歌い上げるので、カラオケの定番だ。
そしてこの歌の最後は、♫夢はあきらめて 北へ流れるゥ~♫で〆られる。
文在寅に率いられる、今の韓国民、特に韓国保守派の心境そのものだ。
しかし冷たく言い切れば、
「それは韓国民の選択だから、仕方がない!」
三年半前に北朝鮮支持のサヨク文在寅を大統領に選んだのは、間違うことなく韓国民。
民主主義国家では、選挙結果が国民の総意だ。
韓国は建国以来、北朝鮮の攻撃をいかに防ぎ、反撃するかが国家運営の全てだった。
朝鮮戦争で突然侵略されたし、民主主義国家の韓国と金王朝独裁の北朝鮮の間には、両国民が朝鮮人以外に、合意し一致できる点などあるはずがない。
しかし文在寅の三年半で、韓国は激変した。
断言するが、もはや韓国の敵は北朝鮮ではない。
韓国の仮想敵国は、完全に日本に変わった。
韓国は、日本への攻撃を具体的に考え始めたのだ。
その最初の一歩は、今年の軍事費予算と韓国の動きで、韓国は陸軍の強化でなく、海軍で原子力潜水艦を持つと発表したことだ。
燃料ウランを、アメリカで手当てしようとして断られたことまで伝わった。
当たり前だが、北朝鮮との戦いでは海軍、なかんずく原潜など不要だ。
しかしそれでも、韓国が原潜を持とうとしている。
その狙いは明々白々で、日本攻撃に尽きる。
更にその考えを進めると、文在寅の韓国が北朝鮮にすり寄る理由も分かってくる。
世界に自慢できる歴史がない劣等感と、内面を「恨」と被害者意識で占領されている韓国民には、民族の統一こそ全てに優先する民族のアイデンティティだ。
しかし今までは、韓国にとっての北朝鮮との統一メリットは、民族の悲願が達成されるだけと考えられてきた。
むしろ、世界11位の近代国家から封建時代に逆戻りするのだから、国家としての利益は皆無のはずだ。
しかし実はもう一つ、もっとデカい狙いがある。
それは、国際社会からどれほど批判されても、どんなに国民が困窮しても、北朝鮮が絶対に諦めない核兵器の存在だ。
同時に、国際的発言権が格段に上がり、憎っくき日本を見下すことができるのだ。
更に言えば、日本への軍事侵攻すら具体化してくる。
勿論、日本と同盟を結ぶアメリカがいる限り、そうは簡単に問屋が卸さない。
しかしその時は、アメリカと並ぶ世界第二位の経済・軍事大国、中国が、韓国をバックアップしてくれる。
日本への憎しみに凝固まった韓国にとっては、北朝鮮との統一による核武装こそ、日本攻撃のためには最も手っ取り早く有効な手段だ。
だからこそ韓国は、アメリカに睨まれようと、国際社会で顰蹙を買おうと、断固として北へ流れ続ける。
韓国にとっての味方は、自由と民主主義の価値観を共有する国々ではない。
味方は独裁国家、北朝鮮の核と、同じく独裁国家、中国の覇権主義だ。
それはまた、超ヒダリ巻きで変わり者大統領、文在寅の個人的な考えではない。
韓国民にとっては、二千年以上続いた中華の属国に戻ることは全く苦痛ではない。
それで日本をやっつけることができるのなら、反日こそ命の朝鮮人にとっては、実に心地よい世界への回帰だ。
だから誰にも、文在寅の進む道を止められない。
文在寅が大統領職を終えた後に、保守派の反撃などで一時的には若干の試行錯誤はあるかもしれないが、基本的には小林旭の歌の通り、韓国は北へ流れる。
それが、韓国と朝鮮人の宿命だ。
そしてそれは日本から見ても、韓国が日本の敵国となることを意味する。
早ければ文在寅の任期中、遅くとも数年先には、韓国は中国の属国となり、支配下に下り、日本の国益と直接対峙する存在になる。
そんな韓国だから、努々、日韓友好などの夢物語はあり得ない。