11月3日は、運命のアメリカ大統領選だ。
結果が株価に影響するから、我が家も他人ごとではない。
尤も、我が家が現在所有する株は微々たるものなので、どちらが勝っても負けても、仮に株価が暴落しても大した痛痒ではない。
むしろ株価が暴落すれば、却って購入チャンスが訪れると思っているほどだ。
そのアメリカ大統領選は、事前の予想ではバイデン圧勝だ。
少なくとも世論調査を見る限り、トランプに勝ち目はない。
しかしトランプ支持者たちは、「四年前もトランプは劣勢だったが最後は勝った」と、淡い期待を持って語り合い、留飲を下げる。
因みに、地上波マスコミとは真逆で、ネット界ではトランプ押しが優勢だが、これは願望に近い。
選挙だから必ず勝者と敗者が出るが、負けた方は裁判に訴えるとも言われる。
その場合は最終決着までに、更に一か月ほどかかるとも見られている。
そうなると実に面倒で、経済的にも迷惑だが、考え方によっては、大統領選を長く楽しむことができる。
当方は熱烈なトランプ支持者なのだが、悲しいかな選挙権がない。
だから、どっちが勝とうが負けようが、贔屓の力士の勝敗ほどの関心でしかない。
ただ、マスコミに登場して、どちらかの候補者を熱心に応援していた連中は別だ。
自分への評価と自分の未来を賭けて、バイデンかトランプを応援しているはずだ。
だから、結果が判明した後に、そんな連中の発言を査定する楽しみがある。
バイデンの応援団の代表格は、芸人のパックンや明治大学教授の海野素央。
トランプを応援している身としては、バイデン支持の連中の話は不愉快になる。
ほとんど無視しているのであまり知らないが、名前は忘れたが、その他にも自称国際評論家やコメンテータたちがいる。
マスコミでは、こちらが多数派だ。
一方のトランプ支持は、右派論客が主流だ。
ケント・ギルバード、百田尚樹、藤井厳喜、珍しいところでは木村太郎がいる。
しかし、トランプが極めて劣勢なので、大きな勢力になっているとは言えない。
両陣営とも、様々なデータを駆使し、自分が応援する候補者が勝つと力説している。
投票日までは、何としても世論誘導して、有利な情勢を作りたい気持ちからだろう。
どの意見も、かなり我田引水の、良いところ取りで、自分勝手な分析なのだが、それなりの理屈を伴っているので、それなりに説得力がある。
そんな理屈を纏め上げて、尤もらしく聞かせるのが彼らの能力であり、仕事でもある。
上手く言い表すことができれば、マスコミから多くの声が掛かるし、仕事が増える。
だから少々無理筋でも、彼らはあたかもそれが正論の如く喋り続ける。
しかしこのどちらかは、必ず予想を外す。
それが選挙の必然だ。
その時に、予想を外した側の連中は、どんな言い訳を用意しているのだろう。
この時もまた、何とも珍妙な理屈をこねてでも、外れた予想を言い繕うだろう。
しかし選挙結果は、常日頃彼らが扱っている、どうとでも解釈できる代物ではない。
勝ち負けが判明すると、自分たちの主張が正しかったかどうか一発で分かってしまう。
アメリカ大統領選なら、どの州で読み違えたかが歴然だし、何故間違えたかは、他人はともかく当人には分かるはずだ。
そんな時にも、彼らの言い訳術は役に立つ。
要は、理屈と膏薬はどうとでもつく。
アメリカ大統領選の敗者と同様に、予想を外した敗者も、次を目指すのなら、誠意ある反省を表して欲しい。
残り少ないアメリカ大統領選だが、薄っぺらい評論家の炙り出しには役立つ。
勝敗以外に注目すると、別の楽しみ方が出てくるものだ。