昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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貴闘力部屋-相撲再生計画の魅力

最近は地上波テレビを見ることがほとんどない。

その分、暇つぶしにYouTubeを見ている。

 

当初は主として、右派論客のYouTubeを楽しんでいた。

ただこの連中の大半が、アメリカ大統領選を扱った報道で、余りにも陰謀論や思い込みに嵌り込んでいるのを見て、呆れ果ててしまった。

百田尚樹有料チャンネルの会員にもなったが、有名作家とは言え、ガキ丸出しの言動が嫌になり、サッサと退会した。

その他にも、有料会員になってもっと情報を入手したいと思わせる論客もいたが、これが理屈も減ったくれもない、単なるトランプファンに過ぎないと分かりガッカリすることが多かった。

彼らは日頃、何の証拠もなくモリカケ桜を追及する野党やサヨクを思い切りバカにしてきたのに、同じロジックでアメリカ大統領選では不正があったと力説していることに気が付かない。

そんな彼らに、トランプは負けたとの意見を言おうものなら、「裏切者」扱いして猛烈な攻撃をする。

まるで百田並みの幼児性を見せつけられと、彼らのYouTubeをそれ以上見る気にならない。

 

そんな思いでYouTubeサーフィンをしていたら、偶然「貴闘力部屋-相撲再生計画」チャンネルを見つけた。

このYouTubeは、9月25日に開設された。

当初はよくあるパターンで、不祥事で相撲界を追放された貴闘力が、恨み骨髄で「相撲協会の闇を暴く」内部告発と思っていた。

ところが一話見ただけで、これが実に奥深いモノと分かった。

www.youtube.com

 

貴闘力忠政

 曙キラーとして名を成し、最高位関脇

 幕尻優勝も経験している

 元大嶽部屋親方で、嫁は元大鵬親方の娘(だった)

 しかし、野球賭博常習者として相撲協会を追放される

 息子の納屋は、先場所西幕内筆頭の地位で大きく勝ち越し

 来場所は十両昇進、即ち関取になることが確実

 

この貴闘力が、息子三人が所属する相撲協会の改革案を、YouTubeで論じるのだから穏やかではない。

たまたま初めて見たYouTubeでも、尾車副理事長や他の親方の実名を挙げて、彼らの不義理不正義を一刀両断に批判していた。

実際に間接的ながら、尾車副理事長から「余計なことを喋ったら息子をタダではおかん」と脅されたらしい。

貴闘力はこのYouTubeを始めるにあたって、迷惑をかけるわけにはいかんと、息子とは縁を切ったとも話していた。

(確か、不祥事発覚で協会追放の時、夫婦は離婚しているはずだ)

 

この貴闘力の、話術が素晴らしい。

タレントの松村邦洋が、貴闘力の滑舌の悪さを大袈裟に物真似する。

しかし実際の物の言い方は、確かに上手な話術には程遠いが、彼の内面の人柄が滲み出ている。

些か同じ文言を繰り返すクセがあるが、これもまた、今まで喋りに関してはド素人だったのだからと、大目に見ることができる。

何よりも、話題が良く整理されていて、内容も刺激的なので、一話ごと最後まで興味を持って聞き続けられる。

貴闘力を見る限り、相撲取りはアタマが悪いとの先入観は間違いだったと気が付く。

実際に貴闘力は、このYouTube開設後わずか二か月で、チャンネル登録が10万を超えたと、スタッフと一緒に大喜びしていた。

 

貴闘力は、こんな話が5百話分ほど用意しているらしい。

このYouTubeは、貴闘力が両手を右斜め上に直線的に挙げて「右肩上がり!」と叫ぶシーンから始まる。

これは貴闘力が親方時代に、部屋の弟子が出世することを願って付けた四股名だそうな。

そして最後は、YouTube恒例の「チャンネル登録を宜しく」で締めくくられる。

貴闘力チャンネルが他と違うのは、その時に「何故チャンネル登録をお願いするかと言えば」と、バツが悪そうに説明する点だ。

 

このYouTubeはかなりの暴露モノなので、協会や関係筋から圧力が掛かったり、潰されてしまう可能性がある。

その時に、「オレの後ろには、これだけの人がついていると分からせて、抹殺されないために」ファン登録をお願いしているらしいのだ。

「そんな圧力を跳ね返し、このYouTubeを続けるために皆さんの協力が欲しい」と、貴闘力は訴えている。

 

 実は貴闘力YouTubeの中で、「右肩上がりパフォーマンスも、登録お願いも、本当はやりたくない」と打ち明けている。

ただ愛する相撲を改革したい一心で、恥を忍んで役柄を演じている。

そんな気持ちが伝わってくるので、僕も微力ながら、貴闘力を応援したくて、すぐにチャンネル登録をした。

 

正直言ってごく最近まで、貴闘力もその兄弟弟子の貴乃花若乃花兄弟も、大して好きではなかった。

貴乃花が理事長選に立候補した時も、その後続いた一連の「貴の乱」でも、一貫して貴乃花には批判的だった。

しかし貴闘力チャンネルを見て、今までの貴乃花へのイメージは若干修正された。

また誰がどう見ても、日本相撲協会が今のままで良いはずはない。

 

今後、多くのファンが貴闘力チャンネルに興味を持ち、貴闘力チャンネルがますます充実すると共に、それが日本相撲協会の変革の一助になることを期待している。

 

貴闘力、ガンバ!