昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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Go toキャンペーン中止のその後

12月28日から二週間、Go toキャンペーンの中止が発表された。

何とも場当たり主義で、Go to賛成派と反対派の両方に評判が悪い。

ガースー政権の支持率も急落し、解散総選挙のタイミングも逸した。

「凄腕の仕事師」だったはずのガースーも、どうやらメッキが剥げてしまったようだ。

 

しかしGo toを利用する側の人たちの評判などは、まだ小さい問題だ。

今回の決定の一番の被害者は、キャンセルが相次いでいる受け入れ側、即ち観光業界の方だ。

何せ、誰がどう考えても一番の書き入れ時を狙い撃ちされたのだからたまらない。

Go to即時停止を訴え続けたマスコミだけでなく、その尻馬に乗ってしまったガースー政権など、大嫌いになったのが正直な感想だろう。

 

このまま黙って政府指示に従えば、年を越せない業者が出てくる。

特に旅館などは、年末需要を見込んで、人の手配や料理具材の発注も終えている。

具材はまだキャンセルできるかもしれないが、雇った人について解雇することはそうは簡単ではない。

さぞや途方に暮れているだろうと、大いに同情している。

 

ところが旅館側もさるもので、窮余の一策、と言うか当たり前の延命策を考え出した。

Go toがキャンセルになっても、Go to負担分の料金を値引きする旅館が出てきたのだ。

僕が予約していた旅館がそうで、「是非とも安心してご宿泊を」とのラインが入った。

更に「この間キャンセルも出たので、新たな予約も受け付けます、勿論35%引きで」と、新規需要の開発にも余念がない。

 

その気持ちは、痛いほど良く分かる。

35%も利益が減るのは厳しいが、それでも0よりマシだ。

旅館は完全な装置産業なので、稼働率低下が一番収益を悪化させる。

固定費が稼げるなら、少々値引きしても稼働率を上げたくなる。

 

経営者たるもの、座して死を待つよりも稼働を優先するからだ。

そうすれば、何とか従業員は雇えるし、更には、大事な固定客をつなぎとめる効果も期待できる。

誰だって、そう思う。

装置産業に従事した人間には、良く分かる常識だ。

 

しかしこの考えには、重大な問題点がある。

Go to緊急中止の唯一最大の理由は、武漢肺炎感染拡大を防ぐためだ。

しかし、旅館側が勝手にGo to並みの措置を継続すれば、人の移動を制限することができなくなる。

政府としては「どうぞご自由に」とはいかない。

さりとて「商売を辞めろ」と強制もできない。

全く困ってしまう。

 

旅館側も「批判を招くかもしれないが」と、内心は政府やマスコミの出方を心配している。

しかし、そんな心配は不要だ。

仮にGo to中止のため観光業界が窮地に陥っても、最悪の場合旅館が廃業する羽目になっても、政府もマスコミも何の援助もしてくれない。

全ては、自己責任でおしまいになる。

ならば、旅館側が生きるための必死に足掻くことに批判が集まっても、気にすることなんかない。

 

そもそも、こんな史上最悪の災厄を世界中にばらまいた中国には、最大級の怒りを禁じえない。

Go to即刻中止を言いながら、中止になると今度は経済悪化を理由に、中止にも反対、何でも反対の野党など論外。

観光業界を救うためにGo toキャンペーンを勧めながら、国民人気を優先した急遽中止したガースーの裏切りも頭にくる。

バイデンを大統領に選んだ、アメリカ国民にも呆れてしまう。

「世界中の責任者、出てこい!」と悪態をつきたい心境なのだ。

 

しかし今は、それらは全部後回し。

観光業界が年末年始を乗り切るために、政府のGo to中止要請など無視すれば良い。

 

それがガースー政権に、更なる痛手になっても「知ったことか!」。

野党、マスコミの大衆迎合主義と、政権の優柔不断、朝令暮改日和見主義の結果であり、全員、身から出た錆だ。

「フン!」