昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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森喜朗辞任のドタバタ劇

何なのだろう、このゴタゴタ感は?

 

2月11日、森喜朗辞任の一報が流された。

翌日12日のテレ朝ワイドショーは、この話題で持ち切り。

「後任は川淵三郎で決定」みたいな放送内容だった。

川淵もまた、サービス精神が旺盛なのか、

・森から直接後任を頼まれた

菅首相橋本聖子大臣も同意の上と聞いた

・悔しさの余り森が涙したが、自分も貰い泣きした

・森には相談役として、手伝ってほしい

と、一応は「正式決定は未だ」とは言いつつも、ほぼ既定路線のような言い方だった。

 

ところがすぐに、反発が出てくる。

その一番手は、辞任する人間が後継者を指名することへの違和感だ。

次に、川淵は84歳で高齢すぎるとの批判だ。

更に、森は女性差別問題で辞任したのだから、日本の悪いイメージを一掃するには、後任は女性会長との意見も多かった。

 

最初の意見は、組織論の原則から理解できる。

いくら森喜朗が、余人をもって代えがたい人材だったとしても、今回の辞任は不祥事の後始末だ。

言ってみれば、馘首された人間が、自分がいなくなった後を差配するのはよろしくない。

また川淵も、わざわざ「森喜朗を相談役に」など、余計なことを具体的に喋るものだから、火に油を注ぐことになる。

そもそも正式決定前は「まだ何も聞いていないので、喋ることはない」と、どんなに見え見えでも白を切るのが大原則だ。

それをペラペラと人事の話をするなど、川淵の感性も衰えたものだ。

 

ただ二番目の「高齢だからダメ」説は、典型的なステレオタイプだ。

84歳がダメで、若ければ良いなんて、単なる印象操作であり、思い込みに過ぎず、何一つ根拠がある訳ではない。

次の「この際、女性会長でイメージ一新」説も、女性だったら新鮮との先入観であり、これは女性差別の裏返しでしかない。

いずれも森喜朗の後継者は、能力最優先で選ばれるべきであり、それがたまたま若手だったり、女性であるべきなのだ。

 

しかしこんな調子で、半年後に迫った東京オリンピックは、開催にこぎつけることができるのか?

ただでさえ、武漢肺炎の影響で未決問題が山積している。

例えば、観客問題だってそうだ。

無観客やむなしとの意見もあれば、人数を減らしても何とか観客入りで開催したいとの意見もあり、完全に二分されている。

また仮に無観客開催になれば、900億円の収入源の負担割り振りを決めなければならない。

五輪までに予選ができない種目の扱いもまた、厄介な問題だ。

 

川淵は「東京五輪は絶対開催」を前提に考えたいと話していた。

その川淵の会長就任が白紙になった場合、次期会長の方針次第で、果たして開催実現に至るのかすら分からない状況だ。

 

川淵会長案が消えた現在、橋本聖子の名前が急浮上している。

この橋本聖子は、1995年スピードスケート選手(この時は自転車競技選手)と二足の草鞋で参議院議員に当選した。

議員歴25年以上の、大ベテランだ。

2019年には初入閣して、東京五輪担当として尽力してきた。

だから彼女こそ、東京五輪開催が実現できる、最適後継者だ…….

 

などと考えているようでは、東京五輪は絶望的と言わざるを得ない。

テレ朝モーニンゴショーのコメンテータだった鈴木隆一は、

・日本は組織がしっかりしていいる

・実際の決め事は、その組織でやっている

・だから会長は、誰がなってもやっていける

・ここで高齢の川淵を起用する意味が分からない、大反対だ

・日本が変わったことを世界に発信しなければならない

・それには女性会長起用が絶対に必要

と力説していた。

 

しかしこの鈴木の考えは、全くの机上の空論でしかない。

更に、会長選びの透明度アップとか、アスリート中心組織とか、男女同数にするとかが取り沙汰されているらしい。

しかし、そんな綺麗事の組織が、IOCと駆け引きが出来るのか。

日本の組織委員会が交渉する対面は、IOC貴族たちだ。

この連中は、利権体質そのもののエリート主義集団で、日本のチンピラなど端から相手にしない。

真面な集団とは細遠い存在なのは、当時JOC会長だった竹田恆和(竹田恒泰の親父)が、東京開催のために多額の裏金を使った疑惑で辞任に追い込まれたことからも、容易に想像できる。

 

個人的見解だが、森喜朗が辞任した時点で、東京五輪開催はほとんど不可能になったと思う。

実はこれこそ、森喜朗追放を騒いだサヨク連中の狙いだろう。

まんまとその策が成功したせいで、多額の税金投入が無駄になるのが悔やまれてならない。

両親の存在がその典型だが、世の中には失って初めてその価値を知ることが多い。