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愛知県知事リコール運動大ピンチ

右寄り人間にとって、TBSの「サンデーモーニング」は最悪評価の番組だ。

テレ朝の玉川徹と共に、蛇蝎のように忌み嫌われている。

こんな偏向番組など、まるで興味がない。

そのため、長らく見たことはなかった。

ところが虎ノ門ニュースをクビになり、暇となった上念司が「勝手に裏番組」を立ち上げて、同時並行で批判番組を放送している。

これが、実に面白い。

裏番組を見るために、表の番組を観る。

お陰で、大嫌いだった番組の視聴率アップに寄与することになった。

 

そのサンデーモーニングで、愛知県知事リコール問題を取り上げた。

内容は、リコール賛成票の83%が無効票だったことだ。

不正投票が騒がれているが、責任者の高須克弥氏が大スポンサーの所為か、地上波での追及が甘いとの噂もある。

そんな中でこの問題を取り上げたサンデーモーニングを、評価する人たちもいるほど珍しいことだ。

番組でコメンテータの目加田説子が「リコール制度にお金を持っている人が乗り込んで、偽装するのは民主主義の破壊」と言った。

 

その直後に高須が「悪質な印象操作、返答が納得できなければ告訴」とツイートし、抗議の姿勢を示したことがYAHOOニュースで報じられると、一斉にコメントが殺到した。

その数は、2千を遥かに超えている。

そして驚くべきことだが、その全部が高須への批判なのだ。

あのサンデーモーニングを報道内容を支持し、高須に疑問符をつけるなど、今までなら絶対にありえない事態だ。

 

高須は、右寄り人間にとっては英雄の一人だった。

・弱気を助け、強きモノとの戦いを辞さず

フリーチベット運動への支援

・女子体操でパワハラを受けた女子選手の援助

その他、高須の武勇伝には事欠かない。

正義心溢れた、日本を愛する国士と思われていた。

 

その高須が、あいちトリエンナーレ開催を許可した大村秀章愛知県知事リコール運動に立ち上がった。

自らは全身ガンに犯され闘病中にも拘わらず、昭和天皇への冒涜は許せないと主張する高須に、保守派論客たちが応援に駆け付けた。

それが百田尚樹、有本香、武田邦彦竹田恒泰だ。

高須も虎ノ門ニュースに出演し、運動が急速に浸透していると、リコール成立に自信を見せていた。

 

ところが高須は11月に入って、急にリコール中止を宣言した。

この時は、高須の病状が悪化したことが理由となっていて、実際に高須は入院し、がん治療に専念している。

僕はこの中止は残念だったが、やはり高須の体調が最優先されるのもやむなしと思っていた。

 

ところがこの後、事態が妙な具合になってきた。

退院した高須は選管に対して、リコール用紙の返却を要求する

個人情報保護の為、リコール用紙を溶解させると言う。

また「責任者の自分が中止宣言したのに、未だにリコール運動を継続しているのは裏切り者で内通者」と批判した。

この動きは、明らかに不自然だ。

 

ここから、高須に裏切者呼ばわりされたリコール継続のボランティアからの内部告発が、表に漏れ出してきた。

彼らによると、運動の初期段階から多数の不正投票が確認されていたらしいのだ。

そこで、応援に来た有本香に高須宛の訴えを託し、事態の改善を頼んだが、高須からはなしの礫だったと言う。

彼らは、何ら解明されていない段階でリコール用紙が返却されれば、証拠が隠滅されると危惧し、それを防ぐために運動を継続したらしい。

この時点で、リコールの会内部は完全にガタガタだったのだ。

 

そしてとうとう、リコール事務局からの指示で、アルバイトを雇い、佐賀県で署名偽造をやっていたことが明らかになった。

組織的に、偽造に手を染めていたことがバレてしまったのだ。

それを指摘したのが、昨日のサンデーモーニングだ。

高須は、これを印象操作と反批判し、裁判に訴えることも示唆した。

しかし、それまで熱烈に高須を指示してきた連中でさえ「告訴の前に真相説明を」と要求している。

大半の人が、高須の行動に胡散臭さを感じている。

 

高須はこの間何度も「すべての責任は自分にある」と力説した。

不正署名が行われたのは事実だ。

それが組織的不正だったことも事実だ。

それならば責任者の対応は、気に入らない放送への脅しではなく、寄付金の使途や、不正指示書の確認と内容発表のはずだ。

 

僕は、高須院長が好きだった。

高須は「不正を一番嫌う僕が、不正を指示するはずがない」と言う。

その言葉を信じたい。

しかし、リコール運動の現状は厳しい。

しかも今回ばかりは、高須の説明にも納得できない。

次第に捜査の手が迫っているように見えて。不安感が募っている。