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韓国人と中国人

上念司の「上念チャンネル」で、最近の韓国情勢を説明していた。

特に文在寅大統領の、人気凋落が著しいらしい。

 

上念は、韓国民が毛嫌いする三大問題を、土地の不正取得、学歴詐称、兵役のズル逃れと言う。

文在寅は、周辺の不正土地取引疑惑だけでなく、自らも農地購入後に地目変更して、不当な利益を上げたと糾弾されている。

このままでは、来年の大統領選の前哨戦、ソウル市長と釜山市長選の両方とも、与党候補者の落選が予想されているそうだ。

韓国の場合、トップが民主的選挙で選ばれる他の先進種国に比べ、決定的な違いがある。

大統領職の全うが難しいだけでなく、大統領職を退いた後に、次の政権による報復が恒例なのだ。

現に文在寅の前任者、朴槿恵、その前任者李明博も、長期実刑が確定し牢獄につながれている。

文在寅も、叩けば埃だらけのオトコなので、後継者がしっかり面倒を見てくれないと、お先真っ暗だ。

だから乾坤一擲、最後の一勝負に、とっておきの切り札「反日カード」を使う可能性は極めて高い。

そんな文在寅の悪足掻きに、警戒を怠ってはいけない。

上念の主張は、大方こんなモノだった。

 

ここまでは良く知られたストーリーだし、目新しさはない。

しかしその後に続いた、上念の発言には異議ありだ。

上念は「皆さん、悪いのは文在寅大統領ですよ、韓国民は悪くないです、間違えないで下さい」と力説した。

韓国が反日なのは時の政府の所為で、普通の韓国民は善良な人たちとは、よく聞く論理だ。

一年ほど前、アメリカが対中国強硬路線に舵を切ったころ、当時のトランプ大統領もポンペオ長官も「敵は中国共産党で、中国人民ではない」と演説していた。

確かに政治的判断では、5千万人の韓国人、14億もいる中国人の全てを敵に回すような発言はマズい。

しかし実は、こんな美辞麗句で韓国や中国に慮っても、何の解決にもならない。

 

韓国では、文在寅だけが飛び抜けた反日野郎ではない。

韓国民のDNAそのものが、反日なのだ。

文在寅を大統領に選んだのは韓国民だし、誰がなるにせよ文在寅の後釜もまた反日だ。

韓国では、反日でなければ罪で、下手に日本に理解を示そうものなら、存在そのものが危険になる。

そんな国の国民なのに「悪いのは文在寅だけ」とは、嘘も方便の度が過ぎる。

 

中国は、共産党一党独裁国家だ。

選挙で中国共産党を支持したわけでもないので、韓国より、中国人民の責任は薄いかの印象がある。

しかしそんな一党独裁を認め、受け入れているのは、間違うことなく中国人民だ。

昔から中国人民は、皇帝による独裁政治に慣れているし、それ以外の統治形態を知らない。

その証拠に天安門事件で、中国でも一時は民主主義を求める声が高まっているかに報道されたが、弾圧後は全く噂にもならない。

香港の自由要求も、結局は国民的運動にまでは高まらない。

中国人民は、民主主義などに期待をしていないし、習近平の独裁政治にさしたる不満も感じていない。

 

韓国も中国も、為政者が変われば政治が変わると思うのは幻想だ。

韓国の反日は、韓国民のアイデンティティそのものなので、日本とは未来永劫仲よくはできない。

韓国への無用な期待感を持たせるだけの上念のような意見は、実は百害あって一利なしだ。

同様に、中国共産党と中国人民を分けて考えても、中国を理解することにはならない。

万一、中国が民主化されるとすれば、習近平に代わるカリスマ民主主義者が登場し、中国共産党を打倒するしかない。

しかしそのカリスマは、中国共産党に代わる皇帝として、実質的な独裁政治を施す。

まるでロシアが、共産党政権を打倒したが、その後はエリツィンプーチンと独裁者が続いているのと一緒だ。

 

韓国も中国も、そんな国として向き合わなければならない。

それこそが、国際社会の現実であり、隣国にそんな質の悪い国が存在する、日本の宿命なのだ。