昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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中韓ドラマから見える日中韓三国の関係

 

先ずは、恥ずかしい過去の告白と懺悔から。

15年ほど前、ホンの一時期だが韓流ドラマにハマったことがある。

DVDも30本以上は買っただろう。

 

しかしすぐに目が覚めた。

韓流ドラマはつまらない。

そこで今では、中国ドラマを鑑賞するようになった。

 

一般素人程度の熱中さでは、韓流ドラマと中国ドラマの違いが分からないかもしれない。

しかしその両方を目を皿のようにして見てきた僕には、両者の差が一目瞭然で分かる。

そしてその結論から言えば、国として韓国と中国を比較した場合と同じだ。

丙丁つけ難いのだが、やはり丙は中国、「ダントツの最下位」(こんな言葉はおかしいが)の丁は韓流だ。

 

その理由として、韓流ドラマは中身がなさ過ぎることがあげられる。

韓国には今に至るまで、世界に通用する偉人が存在しない。

その分、歴史ドラマは架空で夢物語の英雄を捻り出すしかない。

歴史上は存在しなかった人物を、妄想の限りを尽くして主人公に仕立て上げる。

こんなドラマは、韓国人の気質なら平然と自己合理化できるかもしれない。

しかし普通なら劣等感の裏返しを見る気がして、アホらしくて話にならない。

 

その分韓流ドラマは、男女の恋愛物語に特化するしかない。

しかし物語 基本、日本の「君の名は」とか「愛染かつら」レベルだ。

無理やり二人の仲を引き裂くことが立て続けに起こり、ありえないほどの偶然を重ねることで、ストーリーを無理やりに盛り上げていく。

それを、ほとんど同じ顔をした美形の女優と、まるで面白みのないハンサム男優がクサく大袈裟に演じる。

最初は感情移入できても、続けて「これでもか!」と繰り返されるとすぐに飽きが来るし、見ていて恥ずかしい気分になる。

 

それでも女優の、ムン・グニョンとソン・イエジンはお気に入りだった。

彼女たちが主演した映画は全部見た。

ムン女史は、韓国では「国民の妹」と言われる、ごく普通の「カワイイ」顔立ちだ。

一方のソン女史は、何とソフトバンク孫正義と縁戚関係らしい。

親戚なら何らかのDNAつながりがあるはずだが、孫正義とソン女史は、どの部分をとっても全く似てもいない。

つまりソン女史は、韓国に特徴的な「作り上げられた」美女なのだろう。

 

その点中国には、四千年の歴史がある。

その中の悪党合戦で、より悪くてずるくて度胸があるヤツが世の中を統一し、前の為政者一族を皆殺しにしてきた。

歴史は凄惨そのものだが、一癖も二癖もある登場人物ばかりで、その連中が権謀術数の限りを尽くすのだから、ついつい話に巻き込まれる。

古くは殷の肘王、秦の始皇帝やその先祖、最近では清朝ヌルハチラストエンペラー宣統帝溥儀まで、日本でもお馴染みで個性の強いキャラばかりなので、物語には事欠かない。

 

AV監督の村西とおるに言わせると、中国の映画界は「全ての面でハリウッドを超えた」と自信満々らしい。

ハリウッドを遥かにしのぐスケールの映画村があり、広大な敷地にはあらゆるセットが用意され、ハリウッド以上のペースで日々大作が作られていると言うのだ。

またCG技術の発展も凄まじい。

実際に中国ドラマを見ていると、その全部がCGを駆使した撮影モノだ。

村西は「その中国が唯一作成できないのが、日本の繊細でキメ細かいAV作品」と我田引水の自画自賛をしていた。

この点はかなり眉唾かと思うが、中国人の日本観光客の最大の楽しみの一つが、ホテルでの成人映画鑑賞と聞くと、村西説もあながち法螺とは決めつけられない。

 

韓国は二千年間、中国の属国だった。

その歴史の中で、中国と戦い、中国勢を蹴散らし勝利を収めた王様も武将もいない。

血沸き肉躍るような歴史がない韓国は、中国には歯向かうことができない。

その憂さを、荒唐無稽な恋愛ドラマと、日本への嫌がらせで発散していると思うと。たかが還流ドラマだが、見ていて哀れを誘われる。