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不思議人間・高須克弥

愛知県知事リコールの会の顛末は。風雲急を告げている状況だ。

ついに、事務局長だった田中孝博が、自ら署名依頼を発注したことを認めた。

連休秋には、逮捕者が出ると言われている。

 

しかしもう一人の当事者、会長だった高須のTwitterは、今までと全く変化がない。

相変わらずゴルフに興じ、コメダ珈琲ショップに通い、奥方とのツーショット写真を紹介し、武漢ウィルス対策に噛みついている。

 

尤も田中の往生際は悪い。

・署名集めの発注はしたが、不正署名を依頼したわけではない

・無断で名前を拝借した人には、後で個別訪問して納得して貰う積りだった

・運動が順調をTweetしている高須会長に恥をかかせられなかった

 

今までも、印象が真っ黒けだったオトコの言い訳がこれだ。

リコール署名集めで、勝手に他人の名前を署名しておいて、後で了解して貰う積りなど、子供でも言いださない。

それを、百万人署名集めを目標としていたリコールの会事務局長が、大真面目に発表するとは、笑わせてくれる。

 

ただ田中は、問題発覚までは次期衆議院選で日本維新の会公認候補のはずだった。

しかしリコール活動の過程で、実はこんな程度の人間と底が割れていた。

悪評芬々だったその田中を、公認したけど今では知らんぷりの日本維新の会

最後まで「信頼していた」と言って憚らない、高須克弥

両方とも、政党としても個人としても、大問題の存在だ。

 

田中の記者会見を受けて、高須はTwitterにコメントを出し、その後取材に応じている。

そこで語られた高須のTwitterと発言は、

・僕に恥をかかせたくなかった言うのなら「そうかね」との感想しかない

・田中を信頼しているし、最後まで支援する

・自分は一切不正に関与していない

・全責任は自分にあり、罰は受ける

・逃げも隠れもしない

と、いつもの高須節だ。

一見潔い良さ気に聞こえるが、今まで何度も聞き飽きたフレーズだし、責任を取るとは何のことかは言わない。

 

ただ、この田中と高須の言い分は、全く辻褄が合わない。

田中は、

・事態を楽観している高須に本当のことが言えず

・業者に署名集めを依頼した

と言うが、不正の意識はなかったと言う。

しかしその高須は、田中以外のボランティアを全く信用していない。

田中の言うことしか聞かないのだから、「順調に進捗」と信じ込んだ情報は。田中からもたらされたものとしか考えられない。

 

高須が共犯でなければ、ここで考えられる可能性は。

・田中が高須を喜ばせようと、大ウソ報告をした

・高須はそれを喜んで、丸々信用して次々と発表してしまった

・その結果、田中は言い訳できない状況に追い込まれ不正署名を支持した

との流れしかない。

 

もしもそうなら、こんなコンプライアンス意識の乏しい人間を要職につけ、その本質を最後まで見抜けなかった高須の人を見る目は、悲しいほどプアなことになる。

そもそもここまでリコールへの不信感が高まる前に、高須にはやるべきことがあった。

・9月末の段階でボランティアが不正署名を指摘していたのだから、

・会長としては調査するべきだった。

・途中でリコール署名の有効性を確認するべきだった

・必要数に遥か足りなかったリコール署名を選管に提出する必要はなかった

・一旦提出した署名を、溶解するためにと取り戻すなど不自然そのもの

・問題発覚後、速やかに会計報告をすれば、事態解明は早かった

 

それなのに、太陽のリコール不正票が明らかになった後も「不正ではなく無効票」と言い繕い。どう考えても証拠隠滅にしか見えない不正票の取戻しを画策する。

高須の行動は言葉とは裏腹で、潔さからはかけ離れている。

 

事ここまで来ると、高須と言う人間が分からなくなる。

あいちトリエンナーレ昭和天皇を侮辱されたと、愛知県知事リコールに立ち上がった国士の一面を持ち、弱者への支援を惜しまない篤志家を自称している。

しかし今回の会長としては、何一つ具体的な指示をしなかったし、自己弁護と責任逃れに終始した疑いの念がぬぐえない。

リコール不正署名に関して高須が果たした役割は、検察の解明に任せるしかないが、今までの高須への信頼感が損なわれなければ良いのだが。