昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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百田尚樹の心配と有本香の憂鬱

百田尚樹チャンネルと言う、有料配信番組がある。

僕も一時はメンバーだったが、余りの百田発言の程度の低さに退会した。

 

百田尚樹チャンネルのうたい文句は

「ベストセラー作家・構成作家百田尚樹が、仕事や政治、プライベート等、様々な話題について語ります!」

チャンネル登録者は116千人

YouTube動画再生回数860万回弱 (9265位)

となっている。

 

毎週月曜日配信だから、その日の再生回数は1~2万回と多い。

その他配信のない日まで平均すると、日に6千人程度の再生回数のようだ。

この再生回数と全国順位が、多いのか高いのかは分からない。

ただベストセラー作家・構成作家として大成功を収めている人物にしては、決して大満足の結果ではないのだろう。

 

その百田チャンネルもご多分に漏れず、他の有料チャンネル同様に、今年2月以降再生回数が激減しているらしい。

理由はアメリカ大統領選で決着がついたからで、それまでの百田はトランプ逆転説の急先鋒だった。

声高にバイデンは不正選挙を論い、最終的にはトランプが勝つと言い続け、トランプ支持者が大挙して押しかけていたのだ。

ところが、そんなバブルも1月いっぱいまで。

その後は、何事もなかったかのようにバイデン政権が船出し、今では百田も「世界中の人がバイデンが勝ったと思っている」と路線変更した。

さすがにこれでは、百田教の信者の中からも百田離れが出る。

人気低下に危機感を持った百田は、今度はことあるごとに自分の有料チャンネルを「今回は神回だった」と繰り返すようになった。

アンチ百田は「またも神回宣言」と揶揄しているが、百田は必死のようだ。

 

また話題性のあるゲストで失地回復とばかりに、幸福実現党の広告塔、及川幸久や、日本第一党桜井誠を招いてもいる。

百田自身「幸福実現党日本第一党が国会で議席を持てば」と期待を寄せる。

 

しかし一旦この百田商法をやると、蟻地獄の泥沼になる。

先ず幸福実現党日本第一党も、今までの百田支持者が挙って歓迎する組織ではない。

話題性から一時的に再生回数が伸びても、反発して退会する人も必ず現れる。

文字通り、諸刃の剣だ。

 

また煽り広告のような「神回」の大安売りも、一旦効果が薄らぐと、次は落ち目の印象となりマイナス効果となる。

百田が、有料チャンネルの内容には自信があるのなら、奇を衒うゲストとか誇大広告に頼るべきではない。

むしろ、保守派として中身の充実でメンバーを増やして勝負するべきなのだ。

 

有本香も憂鬱な事態を迎えている。

政治姿勢を共にしてきた、河村たかし名古屋市長と高須克弥院長が、絶交してしまったからだ。

有本は今まで、この両氏との仲の良さ、政治信条の近さを自慢にしてきた。

その所為で、愛知県知事リコール運動の応援にも積極的だった。

ところが肝心のリコールが成立しなかっただけでなく、何と大量の不正署名が発見されて事態が暗転した。

しかもこの二人が、些細なことから喧嘩状態になってしまった。

 

そもそも喧嘩の発端は、リコールの言い出しっぺがどちらかの認識の相違からだ。

両者の話を聞くと、河村が田中孝博事務局長から「高須がリコールをやりたがっていると聞かされ、高須に電話したのは間違いない。

高須はその電話で、河村がリコールを言い出したと思ったようだ。

しかしこんな認識の違いなど、第三者にはどうでも良い話だ。

 

しかしそれが、今までお互いを「信頼している同志」と認め合っていた二人を、修復不可能な決裂にまで至ってしまった。

ここまで関係がこじれた背景は、実は二人とも「相手言い出しっぺ」と主張することで、最高責任者の立場の転嫁を図っているのだろう。

いずれにしてもみっともない話だが、有本としては「あちら立てればこちら立たず」の板挟み状態だ。

結局は、あたかもリコール運動そのものがなかったかのように沈黙するしかない。

 

サヨクや野党を舌鋒鋭く批判してきた、気骨の保守派論客の積りだった百田も有本も、居心地の悪い思いだろう。

いずれも身から出た錆だが、信頼回復には間違いを自ら認める潔さなのだが。