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皇統の危機

今回の皇室のやんごとないお嬢様の結婚話から、皇室が抱える問題が分かってきた。

 

ネットでは百家争鳴の大騒ぎ状態だが、

 ・今の皇室の王位継承権はA家にある

 ・天皇はいずれはA家父親、息子の即位となる

 ・しかし現在の天皇、皇后の素晴らしさが再現できるのか

 ・むしろ現天皇、皇后のご息女こそ天皇陛下に相応しい

と、A家に対する辛辣な非難の意見が大多数だ。

この様変わり状態には、正直言って面食らってしまう。

 

五年前までのマスコミは、当時の皇太子夫妻、現天皇皇后へのバッシング一色だった。

それはまさしく皇太子妃の「人格を否定する」ほどの執拗さで、真偽入り乱れた怪情報がゴマンと溢れていた。

皇太子妃の昔の彼氏を面白おかしく紹介したり、皇太子妃の親族が皇居の宝物を持ち帰っていると、窃盗犯紛いの情報も見たことがある。

なかなか子宝に恵まれず、やっと懐妊しても男子誕生に至らなかったことも、結婚前のキャリアに拘った妃殿下の責任のように伝えられた。

病気を理由に公務を蔑ろにしているとも言われ、四面楚歌状態だった。

 

しかし当時の皇太子ご一家に浴びせられた悪意ある批判が、今やそっくりそのまま、全く同様、同質のレベルでA家に向かっている。

妃殿下の個性だけでなくその親族、あるいはA家の子育て方針への批判など、現天皇、皇后が経験したことが、今ではA家に起きているのだ。

しかもあれほど批判が集中していた現天皇、皇后は、一転して称賛の嵐と変わった。

 

更にA家だけでなく、上皇陛下御夫妻への攻撃も目立つ。

とりわけ上皇后は、A家と仲が良く、皇太子妃時代の皇后をいびっていたようだ。

華やかな学歴とキャリアの皇后は、上皇后にとっては「恐るべきライバル」であり、A妃殿下には劣等感になったので、二人からいじめられたなどが実しやかに語られる。

もちろん関連するご本人たちが、そんなこと喋る訳ない。

全ての情報が確証バイアスから発信され、見てきたようなホラ話ばかりだ。

 

この手のYouTubeが大増殖しているが、信憑性は極めて疑わしい。

ただ、そんなネット界隈に蔓延る、A家とKコムロとその母親の胡散臭い情報から、今の皇室に内在する種々の問題点が浮かび上がって来るのは事実だ。

YouTuberたちが囃し立てるほど、皇室同志が仲が悪いのかは分からないが、家庭円満には程遠い様子は見て取れてしまう。

 

今の皇室は、現天皇に皇太子がいないことから、今回の天皇即位と共にA殿下が立皇嗣に即位し、皇位継承権第一位となっている。

その次の第二位継承権はそのご子息と、ここまでは決まっている。

これを逆に言えば、次からは天皇家がA家に移ることを意味している。

そこでYouTuberたちが、A殿下だけでなく、その妃殿下、その親族、そしてご一家に激しくイチャモンをつけているのだ。

 

彼らは、次の天皇はA殿下ではなく、現天皇の一人娘こそが相応しいと主張している。

五年前まで「失語症」「対人恐怖症」と悪口を言われていた、あの内親王殿下だ。

人品骨柄に問題山積のA殿下ではなく、非の打ち所がない性格の現天皇ご夫婦の子供こそが、天皇を継承するべきとの意見だ。

しかしこの意見には、ご令嬢の次の天皇候補がいない。

その場合は「男子宮家を復活して」と言うが、そのためには法律改正が必要だ。

A家が好きだろうと嫌いだろうと、皇位がA家に引き継がれなければ、女性天皇から女系天皇を認めなければならなくなる。

 

過去にも女性天皇は存在したので、簡単に天皇のご令嬢を次の天皇にと考える。

しかし今の状況でそうなると、神話の世界を含めると2600年以上も続いた、男系天皇の歴史の終焉を意味する。

結局は、日本の世論を二分している、女系天皇を認めるか否かの議論に行き着くのだ。

これは、世界にも例がないほど連綿と続いてきた、日本の皇室の一大転換になる。

 

A殿下、妃殿下とご一家が大問題を抱えていることは薄々感じる。

今回のKコムロとの結婚問騒ぎも、元を質せばA家の家庭問題だ。

あんな人物の皇室への接近を許した脇の甘さも、全てはA家に内在する体質だとの批判は分かる気がする。

 

だからと言ってそのA家を否定すれば、男系天皇万世一系が途絶えてしまう。

今の皇室は、単なる兄弟間の確執とか嫁姑の不仲とかで簡単に片づけることができないほど、深刻な事態を迎えている。

保守的人間は、女性天皇は全く問題なく受け入れるが、女系天皇を認めると、その瞬間に日本人の心の拠り所が崩壊するので御免蒙る。

 

望むらくは、A殿下の自覚であり、ご子息の健全な成長しかない。

前者は、ここまで来るとなかなか難しいだろうが、後者ならいくらでも手段がある。

宮内庁にとって、国家への一番の貢献は、A家ご子息の帝王学の教育だ。