久しぶりの退屈講座シリーズ12弾は、米韓首脳会議について。
予めご了承いただきたいが、今回のネタ元は全てネット経由で取得したもの。
とりわけ「李相哲TV」の解説は、大変役に立った。
また、勿論おでん文字の翻訳モノだが、韓国紙も読んだ。
先ず本題の前に、この写真を見て欲しい。
今回の米韓首脳会談の一光景だが、これについては合成写真でもない限り、バイデンが一方的に悪い。
好き嫌いは別、信用できるか否かも別で、少なくともアメリカにとって、今回の文在寅は賓客だ。
ならばホストとしては、一瞬たりとも目を離してはいけない。
常に横に寄り添い、甲斐甲斐しくお世話をするのが礼儀だ。
それをあろうことか、主賓に対して背中を見せるとは、重要なゲストと思っていないのではと、痛くもない(こともない)腹を探られる。
相手が「大らかで太っ腹な韓国人」だからいいモノの、こんなことがあると、文在寅を大統領ではなく「首相」と紹介したのも悪意があるのではと勘繰られる。
文在寅の心が傷ついたとしたら、バイデンはどう責任を取るつもりか!
今回の米韓首脳会談での、韓国の成果は「目を見張る」モノがある。
・到着空港での赤絨毯サービス
・会談時間が171分>菅首相150分
・会談時にバイデンはマスクなし(菅の時はマスク二枚着用)
・昼食時間37分>菅20分
・アメリカ滞在日数が日本より一日多い5日間
・南北融和政策推進で合意(但し国連制裁案の範囲内)
・「幸いにも」共同声明に対中国への協力姿勢が織り込まれず
韓国にとってのマイナス面は、概ね予想された通り。
・米が人権問題を取り上げた
・日米韓三国協力体制の重要性が確認された(反日空振り)
・米韓ミサイル指針800㎞制限解除が中国を刺激する
・米韓共同声明に「台湾」が明記される
・QUAD参加が認められない
・太平洋-インド構想からも外される
・ワクチン確保は米韓軍事演習参加の韓国兵士55万人分だけ
・韓国財閥の米国投資4兆円以上が無駄射ちになる
と、韓国では「大成果だった!」と大騒ぎなのだが、豪華な手土産だった割には見返りが兵士用ワクチンだけだし、何より北朝鮮が喜ぶ合意が皆無なのだ。
要は、アメリカからも信頼されず、中国・北朝鮮のレッドチームからも評価されない。
文在寅のライフワーク、二股外交は完全に行き詰っている。
そもそもこんな会談の成果で「時間が長くて日本に勝った」とか「昼食が日本より豪華だった」とかを自慢して、何になるのだろう。
また空港への米高官の出迎えもなく、国旗も掲揚されていない。
果ては、菅は迎賓館を用意されたのに、文在寅はホテル宿泊だったとバラされる。
また韓国のネット界は、唯一自慢の出迎えの赤絨毯は韓国から自ら持参したモノと噂している。
それよりも、今回の最大懸案だったワクチンは、韓国兵士分だけが確保されたが、それは軍事演習実施の交換条件のようなモノだ。
ワクチンスワップなどを夢想し、世界的に不足している戦略物資のワクチンを、K防疫ノウハウと注射器で手に入れようと考えているだから厚かましいにも程がある。
ただそれだけでも、怖い怖い宗主国の中国サマと、文在寅の憧れ、北朝鮮の将軍サマにとっては、米韓共同軍事演習が再開されるとの疑念が湧く。
余計なお世話ながら、こんな結果を報告したら、その両国のご機嫌を損なわないかと心配になる。
ただ何事も考え方一つで、悪いことばかりではなくなる。
文在寅に同行したサムスンは、170億ドルを投資してアメリカに最大級の半導体工場新設を発表した。
その他のLGや現代などの財閥会社も、アメリカに同様の投資をする。
その分、韓国内の雇用や景気は悪化するが、韓国の財閥は、社会主義者の文在寅に「労働者の敵」として扱われ、徹底的に痛めつけられてきた。
サムスンに至っては、朴槿恵への贈賄罪で、副社長が逮捕までされている。
文在寅の国内経済政策も出鱈目ばかりで、韓国での景気回復の兆候はない。
期待の中国は、韓国の二股外交を警戒しているし、少しでもアメリカ寄りの姿勢をとると、途端に経済制裁を喰らう。
韓国企業は、そんな韓国内で事業を展開している限り、枕を高くして眠れない。
だから特に財閥企業にとっては、そんな韓国からアメリカに軸足を移すチャンスだ。
今回の米韓首脳会談は、文在寅枯れて、財閥残る!
外交の天災・文在寅は、任期の四年超で国内外で失政を重ねたが、最後の最後に虐めぬいた財閥に対して、罪滅ぼしの真似事をした。
とは、過大評価かな?