昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

米韓首脳会談を韓国的に総括すると

李泳采と言うオトコをご存じだろうか?

詳しくは知らない大学だが、恵泉女学園大学教授でイ・ヨンチェと読む。

偶にテレビコメンテータとして、韓国の文在寅政権を持ち上げる反日論客だ。

 

しかし最近の母国、韓国では、李泳采が応援してきた文在寅の人気が急速に凋落しているので、些か勝手が悪い。

特に4月のソウル、釜山両市長選で文在寅の与党候補が大敗した時は「国民がお灸を据えたが、レームダックにはならない」と、苦しい言い訳をしていた。

与党のスキャンダルが続いたので教育的指導を受けたが、文在寅の方針は韓国民から基本的に支持されているとの考えだった。

これだけでも、世間は文在寅に懐疑的なのに、李泳采の浮世離れが分かる。

 

そんな李泳采がフジ「プライムニュース」で、今回の米韓会談の結果を解説していた。

その中身は、

菅首相ハンバーガーだったが、文在寅は米国高級料理のクラブケーキ

文在寅は米からもてなされた

・会談の成果で最大なのは、ワクチン

文在寅の満足度が非常に高いはず

・これは、従来からの米韓関係を質的に変えたワクチン同盟と言える

・日本の認識と違うが、戦略的に解釈するべき

・今迄の米韓同盟は安全保障に関してだけ

・今回は、中長期的なワクチンを議題に会談した

・コロナ後の国際社会で、米韓一緒に世界をリードすると宣言した

・韓国はワクチンは既に2.7本確保済みで、新たに必要ではない

文在寅の訪米目的はワクチン確保ではなかった

・韓国がワクチンの生産拠点になることを合意

・米が供給するワクチン55万本には戦略的な意味がある

・先進国独占が批判されている中で、米が先進国の韓国に融通決定

・これは象徴的出来事で、韓国は米にとって必要な国になった

PCR検査機融通へのお礼もある

・韓国が中国ワクチンを使い、中国の影響が拡大するのを恐れた

・経済とワクチンで米韓協力関係が強化された

・韓国はワクチンで、米とアジアに貢献できる

 

更に李泳采の夢物語は続く。

・共同声明で中国名指しを避けることができた

・QUAD参加も避けられた

・韓国の半導体は中国依存が強かったが、今回二本足になり安定した

アメリカへの投資で、中国は韓国を刺激できなくなる

台湾海峡の言葉は、若干中国を刺激するかもしれない

・しかし韓国経済を守るためには、台湾海峡を入れざるを得ない

・日本は反中が鮮明、韓国はそこまでいかずに逃げ切れた

 

纏めは、

韓国のバランサー外交の勝利であり、米韓関係はそれまでの安全保障体制から、韓国がアジアのワクチン生産のハブ拠点をなった画期的な会談だった。

 

李泳采は、我田引水に文在寅の外交成果を、手放しで褒めちぎった。

因みに司会の反町理、自民党参議院松川るい、元駐韓大使武藤正敏、そしてフジテレビソウル支局長の渡邊康弘は、半ば呆れながら、まるで違うニュアンスを喋る。

松川に至っては、「李泳采のような解釈も成り立つのかを思いながら聞いていた」と、口調は穏やかだが、実際は到底納得できないことを吐露した。

しかし韓国では、李泳采のような独り善がりの考えが当たり前なのだろう。

文在寅の支持率は、若干ながらアップしたらしい。

 

確かに李泳采の意見は、矛盾だらけでツッコミどころ満載だ。

韓国では既に、国民一人に3本近いワクチンを確保しているのなら、何故ワクチンスワップのようなチンケなアイディアを打ち上げたのか。

韓国をアジアにおけるワクチン生産の拠点にすると約束したと言うが、今回の委託は詰替えだけなのは何故か。

中国の名指し批判を避けたと喜んでいるが、人権問題や台湾海峡危機の相手国が中国なのは、世界中の常識ではないか。

アメリカが南北対話を認めたと喜ぶが、一方の当事者・北朝鮮の了解は得ているのか。

サムソン等の半導体メーカーは、今までの中国一辺倒に、アメリカの協力を加わったことで更に経営が安定すると言うが、それを中国が黙って許す保証はあるのか。

 

話を聞くと李泳采は、韓国の30%と言われた文在寅の鉄板支持者だと分かる。

「頭が割れても文在寅支持」とも言われていたが、最近はその勢力が30%を切り、政権のレームダックが進んでいるようだ。

しかし韓国には、朴正熙からの保守派への反発から、学生運動経由で民主化運動に熱心だった連中が存在している。

それが今の与党「共に民主党」の中核であり、文在寅がその代表だ。

李泳采もまた、そんな民主化学生運動の活動家だったのだろう。

 

こんな輩が日本の大学で教鞭をとり、テレビに出演し、文在寅マンセーを叫ぶ。

しかもこんな輩といくら議論しても、中身は絶対に平行線で終わる。

李泳采の発言を聞けば聞くほど、韓国と日本には、共に歩む未来はないと痛感する。